生殖補助医療(ART)と漢方

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

生殖補助医療(ART)とは、卵子を採取する「採卵」、体外での卵子と精子の「体外受精(IVF)」や「顕微授精(ICSI)」、受精卵を子宮内に移植する「胚移植(ET)」などを含む医療技術の総称です。

 

妊娠が成立するためには、卵巣で卵胞が発育し、卵胞から腹腔内に排卵された卵子は卵管の外側の端にある卵管采でピックアップされ、腟で射精された精子は子宮から内径1~3mm程の卵管間質部と卵管峡部を通過し、卵管膨大部へと向かいます。

この間、卵管の表面からは様々な物質が分泌され、精子を良い状態に保ちながら、その後卵管膨大部で卵子と精子は受精します。受精後は受精卵(胚)となり、卵管を移動して子宮に到達します。

子宮内膜に到達した受精卵(胚)が着床すれば妊娠が成立します。

 

この過程に何らかの問題が生じ、妊娠が困難と考えられる場合、卵子や精子を体外に取り出し、体外で受精させる技術であるARTを行います。

ちなみに一般不妊治療で実施される人工授精では、精子だけを取り扱う技術になるので、ARTには含まれません。

 

さて、ARTでは卵胞が育ちにくい方場合、外部から卵巣に刺激を加えることで卵胞を育てることがありますが、外部からの刺激を加えてもなかなか育たないことがあります。

 

卵胞が育たなければ治療を進めることができません。

 

このようなケースにおいて、漢方を併用することで卵胞が発育するようになり、治療を進めることができるようになることがあります。

 

漢方の効果は、体調や体質、卵胞の状態に合わせて服用する内容を変えていくため西洋医学的な考え方では、評価がしにくいのですが、多くはないものの、服用することで卵胞の発育状態が改善したという報告もあります。

 

ある報告では、発育不良(良好胚初期胚(D3で8分割グレード2以上)、良好胚盤胞(3BB)以上が得られない)ケースにおいて、卵巣刺激法を変更せずに漢方の服用前後で、

・回収できた卵子の数
・成熟卵の数
・D3良好胚数
・良好胚盤胞数
・良好胚盤胞率

についてどのような変化があったか調べました。

 

その結果、上記の全ての項目で改善が見られたと報告しています。漢方を服用することで、卵胞の発育が改善し、その結果妊娠成立にも繋がっています。

漢方の効果は引き続き検証する必要がありますが、西洋医学的な治療に加えて中医学的な視点を取り入れることで、多くの方の不妊治療・妊活のサポートができるという報告が増えています。

 

タナココでは多くの方の妊活をサポートし、卵胞の発育不全だけでなく、そのほかのトラブルを改善してきた経験や、現在行われている漢方の研究結果を取り入れながら妊活・不妊治療をお手伝いしており、高い評価もいただいています。

妊活で困ったり悩んだりすることがあればご相談ください。

 

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