タナココ
まれに、移植時にカテーテルの中に「胚(卵)」が戻ってきたり、残ってしまうことがあります
「ER(embryo retention)」とか「戻り」などと言われることがありますが、 過去の報告では胚移植の1~8%の割合で起こると言われています。
移植後にカテーテルに胚(卵)が残っていないかどうかを、培養士が確認しするため「移植できなかった」ということはありませんが、移植したのに戻ってきたり、残っていたりすることがあり、その際は「再移植」となります。
移植後にカテーテルに残ってしまう原因としては、カテーテルに付着していた粘液、血液、子宮内の圧力が変化が原因と考えられています。
ERが起こってしまった時、心配なのは「胚(卵)」が大丈夫かどうかということだと思います。
ER時に再移植した場合と、通常の移植とで
・着床率
・臨床妊娠率
・子宮外妊娠率
・生児出産率
を比較した研究があります。
この研究によれば、上記のいずれにおいても差が見られなかったとしています。
移植に時間がかかってしまった場合、不安になってしまいますが、心配する必要はなさそうです。
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