血圧が低くて朝がつらい時の漢方

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

血圧が低くて朝、起きるのがつらい・・・。

毎朝、起きるのが憂鬱で・・・と悩んでいる方は漢方を試してみてください。

 

低血圧では、めまい、ふらつき、立ちくらみ、頭痛、頭重感、動悸、脱力感、ひどい時は失神などの症状がみられ、日常生活に支障がでます。

 

これらの症状が見られた場合は、まずはじめに西洋医学的に問題がないかどうか、つまり他の病気の影響がないかチェックする必要があります。

 

特に問題がない場合は、西洋医学的には、血圧が低ければ上げる薬を服用する方法をとりますが、低血圧があまり酷くない場合や軽度であれば漢方薬を使うことで体質改善ができたり、症状が楽になったりすることがあります。

 

低血圧の症状に加えて、体力の低下や意欲や「元気」がなくなってきている、食欲もない、体がだるいなどの場合は

「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」

がよく合います。

上記の症状に加えて、「血(けつ)」が不足している「血虚(けっきょ)」や、血のめぐりが悪いなど場合は、

「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」

を使用します。血虚では髪や肌にツヤがなくなったり、不眠、多夢、月経トラブルが起こりやすくなります。

さらに上記の症状に加えて、息が上がり、不安感が強い場合などの症状が加わるような場合は

「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」

で対応します。

 

これら上記の3つの処方は「気(き)」や「血(けつ)」に働きかける処方です。

 

また低血圧では、体の「血(けつ)」以外の液体成分である「津液(しんえき)」が問題になることもあります。簡単に言えばむくみがある場合ですが、体の中心部が冷えがあって軟便傾向あれば

「真武湯(しんぶとう)」

が使われます。

胃腸が弱く、めまいがあれば

「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」

が適応します。

 

また、年齢の影響があって、体力が落ち、その結果として症状が見られている場合は腎虚と呼ばれる状態で、加齢による他の様々な症状にも効果が期待できます。足腰の痛み、しびれ、夜間の頻尿、にも効果が期待できます。この場合

「八味地黄丸(はちみじおうがん)」

が使われます。いわゆる腎虚(じんきょ)と呼ばれる状態ですが、ほてりを伴っていれば八味地黄丸から体を温める生薬を抜いた

「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」

痛み・痺れなどの症状が強ければ

「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」

を使用します。

 

一言で「低血圧」と言っても中医学ではその原因、体質などによって使用される処方は変わります。上記には代表的な処方を示しましたが、使われる処方はこれらだけではありません。もちろん、この他に養生などで体をケアする必要がありますが、いろいろ試してみても症状が楽にならない、改善しない場合は専門家にご相談ください。きっと良い結果につながると思います。

 

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