葉酸と卵胞数

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

葉酸の摂取、中途半端になっていませんか?

 

妊娠中の葉酸の摂取は赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスク低下が知られており、その摂取が推奨されています。また、その後のさまざまな研究により妊活へのメリットがあることもわかってきました。

排卵のトラブルや卵巣機能の改善、妊娠率の増加、妊娠までの期間の短縮などの報告があります。

では、どの程度の葉酸を摂取すれば良いのでしょうか。
市販のサプリメントを見てみるといろいろな量の葉酸のサプリメントがあります。

 

葉酸の摂取量と胞状卵胞数の関係について調べた報告があります。

上記の報告によれば、総葉酸摂取量(食事+サプリメント)では約1,200μg/日まで、サプリメントでの摂取では 800μg/日まで、胞状卵胞数は用量依存性に増加することが示されました。増加量としては1〜2個です。

胞状卵胞数として1〜2個の増加が「葉酸を摂取するだけ」で可能になりますので、妊活中からの積極的な摂取がすすめられます。

 

また葉酸の摂取では注意すべき点が1つあります。

日本人は「葉酸」の利用効率が遺伝的に低い人の割合が多いという点です。

 

葉酸が体内で働くためにはMTHFR(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)という酵素が必要なのですが、この酵素の働きはその人が持っている遺伝子の「型」(=遺伝子多型)があり、その「型」によって葉酸の利用効率が変わります。

 

この遺伝子多形には「CC型」「CT型」「TT型」の3種類があり、「CT型」「TT型」は葉酸を利用しにくくなるタイプの遺伝子で、日本人の約7割(CT型50%、TT型16%)が含まれます。

そのため「CT型」「TT型」の方はより多くの葉酸が必要になります。

 

妊活、妊娠中は葉酸摂取が必要ですが、日本人では約7割の方が葉酸の利用効率が低下しているために、そのことを考慮して摂取する必要があります。

 

「とりあえず摂っていればよい」というのではなく、不足気味になりやすいという意識で葉酸の摂取量を考えながら摂取することが重要で、そうすることで妊活の成功や、妊娠中の赤ちゃんを守る道筋をよりしっかりと作っていくことができるようになります。

葉酸の摂取は手軽にできてメリットも大きい、妊活、妊娠中のサポートです。葉酸を摂取していない方は必要十分な葉酸の摂取を、葉酸を摂取している方は葉酸の摂取量を確認してみてください。

またこのほかにも妊活サポートには漢方も役立ちます。西洋医学では手の届かない範囲のケアを漢方ですることができます。不妊治療では漢方を合わせて使うことで、不妊治療を効果的なものにしながら、体調を良い状態に維持し、妊娠・出産への道筋をしっかりと作っていくことができます。もちろん病院での治療を受けていない方でも、漢方で心身を整えることは妊活に役立ちますので、ぜひ取り入れて欲しいと思います。

 

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