胚盤胞にならない原因を胚の成長から考える

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。


病院・クリニックで不妊治療をされている方からの相談内容で多いものの1つに

「胚盤胞にならない」

というのがあります。


担当医に「なぜ?」と聞くとおそらく

「受精卵の質が悪かった」

と言われるのではないでしょうか。


「質が悪かった」と言われるとかなり落ち込みますが、その結果を詳しく知ることで原因を探る手がかりが見えてくることがあります。


「受精卵の質が悪い」というのは曖昧な表現ではありますが、これは「染色体に異常があること」を意味します。

ではこの「異常」が起こる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

異常には

・ 卵子の染色体異常
・ 精子の染色体異常
・ 受精卵の染色体異常(染色体の分配エラー)

が考えられています。

 

では、胚盤胞にならないときは、どうやって原因を探れば良いのでしょうか。

 

その手がかりを得る手段として「受精卵の成長の観察」があります。

受精卵の成長を観察して、どの段階で発育が停止したかを知ることで、どこに問題がありそうかを推測することができます。

 

受精後の発育において、受精後から3日までの4〜8細胞期の成長には卵子の影響が大きく、3日目以降は精子の影響が大きくなると考えられています。

 

あくまでも目安ですが、すぐに成長が停止した場合は卵子の染色体異常の可能性が、8細胞期以降で止まった場合は精子の染色体異常の可能性が考えられます。

 

このほか胚盤胞にならない場合、生理学的経路に問題が起こっていることもあります。ミトコンドリアの問題、紡錘体の問題、減数分裂時の問題、テロメアの問題 etc. これらの結果、胚盤胞にならないこともありますが「うまくいかなかった」だけで終わらせず、次に繋がる情報を見落とさず役立てていくことが妊娠・出産への道筋を作っていくことができます。

 

染色体異常胚とその起源をしらべた、こちらの報告によれば、染色体異常胚のうち、90.1%が卵子由来、9.9%が精子由来であったとしています。卵子ほど染色体異常の頻度が高い細胞は正常の細胞にはありません。卵子の染色体異常がなぜ他の細胞より染色体異常が多いのか、その理由がわかれば生殖医療が大幅に進歩する可能性があります。

 

西洋医学的には、卵子を積極的に守る方法はありませんが、漢方では「卵」を育てながら、発育途中のさまざまなストレスからどうやって「卵」を守っていくかも考えて処方を組み立てていきます。

妊活されている方には、特に漢方は相性がよい方法だと思いますので、ぜひ取り入れて欲しいと思います。

妊活では年齢を重ねると難しさが増していきますが、その難しさを減らすお手伝いが漢方でできます。ぜひ一度ご相談ください。

 

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