漢方薬を注射する!?

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

日本では行われない漢方治療として、漢方薬の「注射」が中国では行われています。そしてその効果も驚くべきもので、例えば病態・治療法が確立されていない「敗血症」に効果があるという報告があります。

 

「敗血症」は集中治療室(ICU)に入室している患者さんの死因の1つの病態です。

 

血必浄(Xuebijing;XBJ)という漢方薬の注射で、中国では2004年に敗血症および多臓器不全症候群の治療薬として認可された薬です。コロナ禍でも中国では治療ガイドラインに掲載されており非常に多く使用されました。

 

血必净注射液

 

これまでにも重症肺炎での有効性を示す報告や、敗血症患者の死亡率を低下させる可能性が示唆されていましたが、データが十分ではないという指摘がありました。

 

今回の報告では、2017年10月~2019年6月の間に、45施設のICUで敗血症と診断された1817人の敗血症の患者さんで無作為化臨床試験を行いました。

そのデータを解析したところ、28日間の死亡率を優位に低下させたことが示されました。また有害事象も認められませんでした。

 


合成された医薬品である西洋薬はほとんどが単一の有効成分で、安定な物質として作られた化合物です。

だからこそ人の体に使った時に、効果が出るまでの体内での変化や作用について調べることができます。

 

一方漢方薬はさまざまな生薬の組み合わせであり、多種多様な天然の化合物の混合薬です。漢方に含まれている全ての成分が解明されているわけではなく、極めて複雑な多成分の製剤です。

服用したあとの変化、作用の仕方は西洋薬のように解明されていません。

 

生薬のいくつかについては、主成分が解明され研究されているものもありますが、そのことで例えば生薬に含まれている主成分のみを作用させても効果がなく、生薬として使用すると効果が見られることもあり、必ずしもその生薬に含まれる主成分を特定して、使用すれば効果が出るというわけではないのが不思議なところです。

また、生薬をそれぞれ煎じてから混ぜると効果は見られないけれど、一緒に煎じることで効果が出てくるということもあります。

漢方薬は多種多様な天然の成分の複雑な化学反応を経た結果の効果ですし、天然の成分を用いるために成分や品質の管理も難しい部分もあります。

日本では一般的に使用するのは難しいかもしれませんが、今回のようなエビデンスが増えることでもしかしたら使用できるようになるかもしれません。

 

漢方薬局・鍼灸接骨院 & よもぎ蒸し・吸い玉・リフレクソロジーサロン

タナココ

 

問い合わせ 相模原 漢方薬局 鍼灸 接骨院

 

目次