流産の原因とその後の選択肢

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

妊活をしていると一定の割合で経験することのあるのが「流産」。

統計的には、妊娠の約15%の方は流産を経験すると言われています。
この割合は年齢とともに上昇し、40歳では約40%の方が流産するともいわれています。

 

流産の原因で一番多いのは赤ちゃんの偶発的な染色体異常です。

偶発的な染色体異常以外の原因は、流産絨毛を調べることで母体側の検査が必要かどうかがわかります。これを流死産絨毛・胎児組織染色体検査(POC 検査)といいます。

POC 検査は流産した際に、絨毛(あるいは胎児)の染色体の数と構造を詳細に調べることで、流産の原因が胎児の染色体異常によるものか、母体の免疫学的、内分泌学的異常よるものなのかを調べることができます。

POC 検査で、染色体の数に異常がみられた場合、流産の原因は、偶発的な胎児の染色体異常の可能性が高く、この場合母体側の原因の検査は不要となります。

POC 検査で、胎児の染色体が正常だった場合、流産の原因が母体側の原因である可能性が高くなり、ご夫婦のどちらか、または両方に染色体の異常があることが考えられます。

この場合、今後も流産が続く可能性がありますが、妊活を続ける場合、夫婦の染色体検査をすることで、流産を繰り返しやすいかどうかがわかるため、今後の妊娠後の流産の可能性についてある程度知ることができます。

もしPOC検査で異常がなかった場合は、胎児に偶発的に生じた染色体異常と考えられるため、流産を繰り返す可能性は低くなります。


POC 検査を行うことが考慮される症例において,検査の進め方と専門外来への紹介の流れのまとめ

POC検査の進め方と専門外来への照海の流れ

日本産婦人科医会. 「4.流死産絨毛・胎児組織(POC:product of conception)染色体検査 (POC 検査)」より引用



流産を繰り返す場合、その原因が何かわかることで、その後の妊活の方向性が変わることもあります。

妊活のクリニックではそこまでフォローされないことが多いので、ご自身で調べて検査ができるところを探して受診することになると思います。

流産後の心と体が大きい時期に、回復しながら色々なことを考えなければいけないのは大変だと思いますが、お二人にとって大切なことです。

流産を繰り返している場合は、ご夫婦で今後の妊活の方向性についてしっかり相談することが重要です。

 

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