妊婦の葉酸摂取不足と川崎病

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

葉酸摂取後進国と言われている日本。妊活中、妊娠中だけでなく産後でも重要な葉酸ですが、その重要性は海外ほど知られていません。

 

最近、母親の妊娠中の葉酸サプリメント摂取不足と川崎病の発症に関連する可能性が示唆する報告がありました。

「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用いて、胎児期および周産期の曝露因子と1歳までの川崎病の発症との因果関係についての報告です。

 

川崎病は1967年に初めて報告された、4歳以下の乳幼児に多い全身の血管に炎症が起きてしまう病気です。高熱、両側の眼球結膜の充血、真っ赤な唇と苺のようなぶつぶつとした舌、体の発赤、手足の腫れ、首のリンパ節の腫れの6つの症状のうち5つ以上の症状があれば川崎病と診断します。BCGを注射した場所が赤く腫れ上がることも特徴的な症状の1つとされています。

 

川崎病の原因には、細菌やウイルスの感染や免疫の未熟性、遺伝的疾患感受性、未知の環境因子などの関与が考えられていますが、今のところその原因は特定されていません。

 

川崎病で一番問題になるのは、神蔵に栄養を送る血管である「冠動脈」の一部が瘤のように膨らむ冠動脈瘤ができることです。

 

この「瘤」は川崎病になった子どもの約3%に見られ、将来的に血管が狭くなったり、詰まったりして狭心症や心筋梗塞をのリスクが高まります。

 

 

さて、今回の調査は、9万486人を追跡調査した報告です。

1歳までの川崎病の発症と、両親の既往歴、母親の妊娠中の食事摂取内容、サプリメント摂取状況、喫煙習慣、飲酒習慣、母親の合併症、治療を要した新生児黄疸の有無など41項目との因果関係について検討しました。

 

その結果、父親のアレルギー疾患既往歴、母親の妊娠中の甲状腺疾患合併、妊娠中の葉酸サプリメント摂取なしの場合、川崎病発症に有意な関連が認められました。

 

妊娠中の葉酸摂取は、妊娠前からの葉酸摂取は神経管閉鎖障害のリスクを低減するため強く推奨されています。また炎症性サイトカイン遺伝子の発現を抑制する可能性が示されています。

 

報告では、妊娠中の葉酸サプリメント摂取による幼少期の川崎病発症予防のメカニズムを明らかにするためさらなる研究が必要であるとしていますが、妊娠中の葉酸サプリメントの重要性はより高まっています。

 

さらに、日本人は遺伝的に葉酸を体の中で上手く働かせづらい体質の方が多いこともわかっていますが、このことはあまり知られていません。日本人の6割以上は葉酸を代謝する酵素に関わる遺伝子に変異があり、人によっては葉酸の代謝が30%にまで落ちていることもあります。

 

妊活を希望される方で葉酸を摂取していない、また、摂取していたとしても量が不十分出会ったりするケースがあります。

妊娠する前から葉酸は摂ることは重要で、日本人の体質を考えると葉酸は量をしっかり摂った方が良く、その際はサプリメントで葉酸の上限は1000㎍(食事から摂る葉酸は含まない)を目安に摂取することが良いとされています。

 

また、食事で摂れる葉酸(天然型)とサプリメントで摂れる葉酸(合成型)では体の中で使われる活性に約2倍差があるため、サプリメントで摂れる葉酸、つまり合成葉酸の摂取が重要です。

厚生労働省もサプリメントでの合成葉酸を摂取することを推奨しています。

サプリメントや合成葉酸とを摂ることに抵抗がある方もいらっしゃいますが、違いを知って積極的に摂取することが、妊活だけでなく、妊娠後、出産後の子どもの健康にも重要です。

また、葉酸を体内で利用する際には他のビタミンB群も必要ですので、葉酸のサプリメントを選ぶ際には、一緒に摂れる栄養素にも着目して選ぶことが大切です。妊活中、妊娠中、産後と継続して葉酸の摂取は重要ですので上手にサプリメントを利用してください。

サプリメント選びに迷ったらご相談ください。

 

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