不安と着床の関係

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

妊活をされている方には、日頃からかかえている「不安」があれば、解消に向けて取り組む様にお話しさせていただいています。

 

「不安」は体調に大きな影響を与え、妊活においても「着床」に影響を与える可能性が指摘されています。

たとえばこちらの報告では、不育症、不妊症の方では血中のエピネフリン(=アドレナリン)の濃度が高いことがわかり、このことが着床能に与える影響を報告しています。

血中アドレナリン濃度が高い=緊張状態にあることを示しますが、報告では、血中アドレナリン濃度が高いことで、着床に関係する遺伝子の発現が抑制され、子宮内膜の受容性が低下する可能性が示されたとしています。

 

緊張状態は不安があっても起こります。

 

どうしてこの様な調節が行われるかというと、体が緊張状態にある状況は「子育て」に適さない環境であるため、着床しない様に防御反応が働くからではないかと考えられています。

 

流産を繰り返す場合「テンダーラビングケア 」を行うことで、妊娠率が向上することが知られています。つまり、不安や緊張を和らげることで妊娠しやすくなるわけです。

不安がない状況、安全な状況を確保することは子育てではまず第一に考える必要があり、そのための仕組みが体に備わっていると考えることは不自然なことではありません。

 

不妊治療では、さまざまな検査を行ったり、一人ひとりにあった刺激法を探したり、移植では内膜を厚くすることに力を注いだり、いろいろ考えなければいけないことが多いですが、この報告からは「心の安全」を確保することも大切であることがわかります。


不安と不妊や着床障害の原因が解明された訳ではありませんが、上記の様なメカニズムが働く可能性が指摘されたことは意義があります。

 

妊活・不妊治療では心のケアも積極的に行うことも重要です。漢方や鍼灸はこの点においても役立ちますのでぜひ妊活では取り入れてほしいと思います。

 

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