「化学流産」の捉え方

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

月経が遅れ、市販の妊娠検査薬で化学(生化学)的な検査を行い「陽性」反応が見られたにもかかわらず、クリニックなどでの超音波検査では胎嚢が確認できず、その後月経が始まってしまった・・・のような、検査をしなければ「月経が少し遅れただけ」に見える流産を「化学流産」と言います。

自覚症状にも乏しく、クリニックなどでは「よくあること」として説明を受けることも多いようです。

 

「化学流産」に対しての認識は日米と欧州では異なります。

日米では化学流産を流産に含めないという立場をとっていますが、欧州生殖医学会(ESHRE)では「化学流産」も流産回数に含めています。

 

「化学流産」による出生率への影響についての報告があります。

 

上記の研究では「化学流産」による次回の妊娠への影響について報告ですが、「化学流産」であっても、出生率へ影響することを示しています。

 

2012年1月〜2021年3月、専門の不育症クリニック(RPL)に通う妊娠20週未満の流産を2回以上を経験した1859名について、夫婦染色体、抗リン脂質抗体、子宮卵管造影(HSG)または子宮鏡検査、甲状腺刺激ホルモン(TSH)検査、HbA1cを調べました。

化学流産のグループ14.7%(274名)、流産のグループ31.8%(591名)、化学流産+流産のグループ53.5%(994名)に分けて調べました。グループ間の子宮形態異常の割合には差がありましたが、それ以外には違いはありませんでした。

上記のグループを調べたところ、化学流産、流産の回数が増えることで、その後の出生率が低下することが示されました。低下率は化学流産では23%、流産では25%でした。

また、報告は患者の自己報告に基づいているため、化学流産の有病率が誇張されている可能性も指摘しています。

 

欧州生殖医学会(ESHRE)では「化学流産」も流産回数に含めていますし、今回の報告でも「化学流産」による出生率の低下が示唆されています。

 

「化学流産」に対する認識を今一度考える時期に来ているかもしれません。

 

 


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