夜驚症(睡眠時驚愕症)とは──
診断基準・発症のしくみと、体質から整えるアプローチ
眠っていたお子さんが突然叫び声をあげ、目を開けたまま呼びかけに応じない。その様子を前にして、強い不安を感じた保護者の方は少なくありません。
夜驚症(睡眠時驚愕症)は、深い眠りから部分的に目覚めることで起こる睡眠中の症状です。多くは成長とともに軽快し、育て方やしつけが原因で起こるものではありません。
西洋医学の診断と対応を土台に、漢方・鍼灸で眠りの安定に関わる体質面を整えるアプローチを、タナココは一人ひとりに合わせてご提案します。
最終更新日:2026年10月31日
夜驚症(睡眠時驚愕症)の理解と体質へのアプローチ
夜驚症(睡眠時驚愕症)とは何か
夜驚症とは: 就寝後の深いノンレム睡眠から不完全に目覚めることで、突然の叫び声・強い恐怖の表情・動悸や発汗などが起こる、睡眠時随伴症(パラソムニア)のひとつです。正式な診断名は睡眠時驚愕症(sleep terrors)です。
特徴: 夜の前半(就寝後1〜3時間以内)に多く、目を開けていても呼びかけに応じにくく、翌朝はほとんど覚えていません。
経過: 小児の1〜6.5%にみられ、多くは思春期までに消失します。成人にもみられます。
対応: 安全の確保、睡眠不足の回避、併存する睡眠の問題の確認が基本です。漢方・鍼灸は、神経の高ぶりやすさ・胃腸の状態・疲れやすさといった体質面を整える目的で併用できます。
夜驚症(やきょうしょう)は、正式には睡眠時驚愕症(Sleep Terrors)と呼ばれ、睡眠中に突然、強い恐怖を伴う覚醒様の反応が起こる状態です。国際睡眠障害分類第3版(ICSD-3)では、夢中遊行(いわゆる夢遊病)・混乱覚醒とともに「ノンレム睡眠からの覚醒障害」に分類されています。DSM-5-TRでは「ノンレム睡眠からの覚醒障害(睡眠時驚愕型)」、ICD-10ではF51.4(Sleep terrors〔夜驚症〕)に対応します。
子どもの夜驚症は、幼児期から学童期にかけて多くみられ、ほとんどが成長とともに軽快します。夜中の突然の叫びや激しい恐怖の様子は、見守る保護者にとって強い不安の原因になりますが、睡眠中の脳の状態によって起こる現象であり、本人が意図して行っているものではありません。本人は翌朝ほとんど覚えておらず、保護者の睡眠不足や不安のほうが先に大きくなるご家庭もあります。
夜驚症は「怖い夢を見ている」状態ではありません。悪夢はレム睡眠中に起こり、目覚めてから内容を話せることが多いのに対し、夜驚症は深いノンレム睡眠から起こり、夢の内容をほとんど伴いません。この違いを知ることが、適切な対応の第一歩になります。
日本では従来「夜驚症」という名称が広く使われています。国際的な分類では「睡眠時驚愕症(sleep terrors)」が用いられます。英語の「night terrors」は夜間の出来事という印象を与えますが、昼寝の最中に起こることもあるため、「sleep terrors」のほうが望ましい用語とされています。このページでは、いずれも同じ状態を指します。
診断基準と他の疾患との鑑別
夜驚症の診断は、エピソードの様子・起こる時間帯・頻度・経過の聞き取り(問診)が中心です。国際的には、ICSD-3(2023年にテキスト改訂版のICSD-3-TRが公表)とDSM-5-TRの基準が用いられます。保護者が撮影した動画は、診断の助けになります。
1)診断基準(ICSD-3・DSM-5-TR)
ICSD-3:覚醒障害の共通基準
- 睡眠からの不完全な覚醒が繰り返し起こる
- 周囲の人が介入したり落ち着かせようとしても、反応が不適切、または反応がない
- 関連する認知や夢のイメージがない、または限られる(単一の場面など)
- エピソードについて、部分的または完全な健忘がある
- 他の睡眠障害・精神疾患・身体疾患・薬剤・物質の使用では説明できない
- 睡眠時驚愕症では、さらに突然の恐怖の発作(多くは叫び声などの激しい発声で始まる)と、強い恐怖・自律神経症状(瞳孔散大・頻脈・頻呼吸・発汗)を伴う
DSM-5-TR:ノンレム睡眠からの覚醒障害(睡眠時驚愕型)
- 睡眠からの不完全な覚醒が繰り返し起こる(通常、主要な睡眠時間帯の前半3分の1)
- 恐怖の叫びで始まる突然の恐怖覚醒、強い恐怖と自律神経症状、呼びかけやなだめへの反応のなさ
- 夢の内容の記憶がない、またはごく乏しい
- エピソードの健忘がある
- 臨床的に意味のある苦痛、または機能の障害を伴う
- 物質の影響や、併存する精神疾患・身体疾患では説明できない
DSM-5-TRの基準には、苦痛や機能障害を伴うことが診断の条件として含まれています。ICSD-3の基準にはこの条件が含まれていません。また、診断基準のうち「夢のイメージがない」「健忘がある」にあたる項目は、実際の症例では当てはまらないことがあり、感度が高くないと指摘されています(Mainieriら、Diagnostics 2023)。同じ総説は、家庭での動画記録やビデオ付き終夜睡眠ポリグラフ検査を診断に活用することを勧めています。そのため、診断では基準への該当だけでなく、経過・動画・睡眠検査などを併せて総合的に判断します。
2)悪夢との違い
夜驚症は悪夢と混同されやすく、保護者の方からの質問でも多いテーマです。両者は、起こる時間帯も睡眠の段階も異なります。
| 観点 | 夜驚症(睡眠時驚愕症) | 悪夢 |
|---|---|---|
| 起こる時間帯 | 就寝後1〜3時間以内、夜の前半に多い | 夜の後半(レム睡眠が増える時間帯)に多い |
| 睡眠の段階 | 深いノンレム睡眠(徐波睡眠、N3) | レム睡眠 |
| 様子 | 叫ぶ・起き上がる・動き回る。目は開いているが、周囲を認識していない | 動きは少なく、目覚めると状況を把握できる |
| なだめたときの反応 | 呼びかけに応じず、なだめても落ち着かない | 目覚めればなだめに応じる |
| 翌朝の記憶 | ほとんど覚えていない | 夢の内容を覚えていることが多い |
| 自律神経症状 | 強い(動悸・頻呼吸・発汗・瞳孔散大) | 比較的軽い |
3)他の疾患との鑑別
夜間の異常行動には、夜驚症以外の原因があります。診断の際には、以下の可能性を確認します。
- 混乱覚醒: 夜驚症と同じ「覚醒障害」の仲間です。泣いたり混乱したりする様子が中心で、強い恐怖と自律神経症状は目立ちません。
- 夢中遊行(睡眠時遊行症): 立ち上がって歩くなど、複雑な動作が中心です。夜驚症と併存したり、夜驚症から移行したりすることがあります。
- 睡眠関連過運動てんかん(夜間前頭葉てんかん): 短時間で同じ動きを繰り返す、一晩に何度も起こる、夜の後半にも起こる場合に疑います。ビデオ・脳波を含む睡眠検査での鑑別が必要です。
- レム睡眠行動障害: 夢の内容を演じるように動く状態で、夜の後半に起こり、中高年に多くみられます。
- 睡眠関連呼吸障害・むずむず脚症候群など: 夜驚の誘因として併存することがあります(後述)。
- 夜間のパニック発作・心的外傷後の悪夢(成人): 目覚めた状態で恐怖を自覚し、内容を覚えている点が夜驚症と異なります。
4)受診の目安
- 週に何度も、または一晩に複数回起こる
- 家の外に出る、階段や窓に近づくなど、危険につながる行動やけががある
- 毎回ほぼ同じ動きを短時間で繰り返す(てんかんとの鑑別が必要です)
- 大きないびき、呼吸の止まり、日中の強い眠気がある
- 思春期以降、または成人になってから初めて起こった。新しい薬を始めたあとに起こるようになった
- 日中にも、意識がぼんやりする時間がある
タナココの漢方・鍼灸は、こうした医学的な評価を受けたうえで併用していただくことを基本にしています。
症状:夜驚エピソードの特徴
夜驚症の症状は、睡眠中のエピソードとして現れます。1回ごとの様子には個人差がありますが、次のような特徴が共通しています。
エピソード中の様子
突然の叫び声・泣き声で始まる。起き上がり、目を開けているが周囲を認識していない様子。強い恐怖の表情。動悸・速い呼吸・発汗・瞳孔の散大。暴れる、ベッドから出る、走り回ることがある。呼びかけや抱きかかえに応じず、かえって興奮が強まることがある。
時間と経過
就寝後1〜3時間以内、夜の前半に多い。通常は1〜10分程度で、小児ではより長く続くこともある。自然に静まり、再び眠る。一晩に起こるのは1回程度のことが多い。昼寝の最中に起こることもある。
翌朝と生活への影響
本人は翌朝ほとんど覚えていない(部分的に覚えている場合もある)。保護者や同室の家族の睡眠不足と不安。睡眠が分断されることによる日中の眠気(成人例で報告)。睡眠不足・発熱・環境の変化などで頻度が増えることがある。
夜驚症のとき、本人は目を開け、声を出し、動くため、起きているように見えます。しかし脳は睡眠と覚醒が混在した状態にあり、状況を認識できていません。そのため、呼びかけて正気に戻そうとしても反応が乏しく、無理に起こそうとすると不機嫌になったり、興奮が強まったりすることがあります(精神医学 67巻5号、2025年)。本人が驚かせようとしているのでも、保護者の呼びかけが足りないのでもありません。
有病率と経過
夜驚症は、子どもでは珍しくありません。報告によって数値に幅があるのは、「夜驚症」の定義や調査方法が研究ごとに異なるためです。
| 対象・区分 | 有病率・割合の目安 | 特記事項 |
|---|---|---|
| 小児(1〜12歳) | 1〜6.5%(診断基準に沿った推計) | 4〜12歳に多く、5〜7歳がピークとされる。14%以上とする報告もあり、定義・調査方法で幅がある |
| 幼児期(保護者の報告) | 1歳半で34.4%(Petitら、JAMA Pediatrics 2015) | ケベック州の出生コホート1,940人。母親が回答した質問票による集計で、悪夢などとの混同を含む可能性がある。その後は低下し、5歳で13.4%、13歳で5.3% |
| 双生児の研究 | 18か月で36.9%、30か月で19.7%(Nguyenら、Pediatrics 2008) | 双生児390組を追跡(母親への質問票)。年齢とともに減少 |
| 成人 | 2.2%(Ohayonら、J Clin Psychiatry 1999) | 英国の一般成人4,972人への電話調査(自己申告)。年齢が上がるほど低下。睡眠時無呼吸・就寝前の飲酒・月1回以上の悪夢などと関連 |
| 家族歴 | 第一度近親者で一般人口の約10倍(DSM-5) | 親に夢中遊行の既往があると、子の夜驚の発生と持続を予測した(Petitら、2015) |
| 性差 | 小児では男児にやや多い(DSM-5) | 成人では明らかな男女差は報告されていない |
多くの子どもでは、夜驚は思春期までに自然に消失します。一方で、幼児期に夜驚があった子どもは、その後に夢中遊行を経験する割合が高いことが報告されています(夜驚があった子で34.4%、なかった子で21.7%、Petitら、2015)。夜驚症と夢中遊行は、同じ病態の別の現れ方と考えられています。
夜驚症は成人でもみられ、小児期から続く場合と、成人になってから新たに現れる場合があります。成人例では、睡眠不足・ストレス・飲酒・睡眠時無呼吸・薬剤などが誘因として関与することがあり、心理的な要因や精神疾患との関連も報告されています。成人で新たに始まった場合や、けがにつながる行動がある場合は、睡眠外来でのビデオ付き終夜睡眠ポリグラフ検査による評価が勧められます。
発症のメカニズム
夜驚症の原因は一つに定まっていません。現在は、「睡眠と覚醒の切り替えが不完全になりやすい体質(遺伝的な素因)」に、「睡眠を不安定にする誘因」が重なって起こると考えられています。
1)深い眠り(徐波睡眠)からの不完全な覚醒
夜の最初の睡眠周期では、脳波がゆっくりと大きくなる深いノンレム睡眠(徐波睡眠、N3)が多く現れます。夜驚症を含むノンレム睡眠からの覚醒障害は、この徐波睡眠から目覚める途中で起こります。
近年は「睡眠と覚醒の乖離(状態の解離)」という見方が有力です。夢中遊行や混乱覚醒の症例を中心とした研究では、運動や情動に関わる帯状回・運動野などが覚醒に近い状態になる一方、前頭・頭頂の連合野(意識や思考に関わる領域)は睡眠の状態にとどまっている、という所見が報告されています(Bassettiら、Lancet 2000:夢中遊行の1例のSPECT/Terzaghiら、Sleep 2009:混乱覚醒の1例の頭蓋内脳波/Nature Reviews Neurology 2018の総説)。いずれも少数例を含む研究ですが、叫び・恐怖・動悸といった反応が起こる一方で、呼びかけに応じず、翌朝に覚えていないという特徴は、この状態で説明されています。
夜の前半に起こりやすいのは、徐波睡眠が最初の睡眠周期に集中して現れるためです。子どもは大人より徐波睡眠が多く、この段階では目覚めにくい(覚醒閾値が高い)ことも関係しています。睡眠不足のあとは徐波睡眠が増えるため、夜驚が起こりやすくなります。
2)遺伝的な要因
夜驚症には、家族内で起こりやすい傾向があります。
- 双生児の研究: 双生児390組を追跡した研究(Nguyenら、Pediatrics 2008)では、18か月時点の一致の程度が一卵性双生児(相関0.63)で二卵性双生児(0.36)より高く、遺伝要因の関与が強く示唆されました。モデル解析では、18か月時点の個人差のうち約44%が遺伝要因、約56%が個別の環境要因で説明されました。
- 親の既往: 親に夢中遊行の既往があると、子どもの夜驚の発生と持続が予測されました(Petitら、JAMA Pediatrics 2015)。
- 近親者での頻度: 第一度近親者での有病率は、一般人口の約10倍とされています(DSM-5)。
- HLA遺伝子: 成人のノンレム睡眠パラソムニア患者で、HLA-DQB1*05:01を持つ割合が41%(71人中29人)で、地域の対照集団の24.2%より高いことが報告されています(Heidbrederら、J Clin Sleep Med 2016)。
ここでいう「遺伝する体質」は、深い眠りからの目覚め方に個人差があることを意味します。育て方や保護者の責任を示すものではありません。
3)誘因と併存する睡眠の問題
夜驚は、睡眠を不安定にする次のような要因で起こりやすくなります。
- 睡眠不足、就寝時刻の不規則さ、過度の疲労
- 発熱を伴う体調不良
- 環境の変化、緊張、ストレス
- 睡眠関連呼吸障害(扁桃・アデノイド肥大によるいびき、睡眠時無呼吸など)、むずむず脚症候群、周期性四肢運動
- 夜間の喘息、胃食道逆流症
- 一部の薬剤、就寝前の飲酒(成人)
思春期前の子どもを対象にした後方視的研究(Guilleminaultら、Pediatrics 2003)では、夜驚・夢中遊行のある84人のうち51人(61%)に別の睡眠障害(睡眠関連呼吸障害49人、むずむず脚症候群2人)があり、治療を受けた45人全員で夜驚・夢中遊行が消失したと報告されています。併存する睡眠の問題がある場合は、その治療が優先されます。
4)心理的要因
小児では、夜驚症と精神疾患との明確な関連は示されていないとされてきました。一方、近年は、幼児期の夜驚と、不安や行動面の調整の難しさとの関連を調べた報告もあります(Laganièreら、J Clin Sleep Med 2022/Öksüzoğluら、BMC Psychiatry 2026)。成人では、心理的な要因や精神疾患との関連が報告されています(Ohayonら、1999)。
緊張や環境の変化は、夜驚を誘発する要因になりうるものの、夜驚の直接の原因とは考えられていません。心理的な要因は、睡眠を不安定にする誘因のひとつとして位置づけられています。
5)近年の研究(2025〜2026年)最新
- 脳画像・脳波研究の系統的レビュー(Biresawら、Sleep and Breathing 2025): 2015〜2024年の脳波・画像研究(ノンレム睡眠パラソムニア全般が対象)をまとめ、エピソードの直前に帯状回や運動野を含む領域で脳波の変化がみられることを整理しています。睡眠と覚醒の乖離は、エピソードの最中だけでなく、他の睡眠段階や覚醒時にも認められる可能性があり、体質的な特性(trait-like)である可能性が指摘されています。
- 幼児期の夜驚と栄養・情緒面の関連(Öksüzoğluら、BMC Psychiatry 2026): 幼児期に夜驚のある子どもは、健常な子どもと比べて、不安・行動面の調整の難しさ・保護者が評価した睡眠の問題が高く、ビタミンD・ビタミンB12・葉酸の血中濃度が低い傾向がありました。欠乏が確認された子どもへの補充後3か月の変化(25人)も検討されていますが、著者らは「仮説を示す段階」と位置づけており、因果関係は確認されていません。
- 日本の臨床での対処と治療の整理(精神医学 67巻5号、2025年5月): 瀬川記念小児神経学クリニックの矢富・福水による解説で、子どもの夜驚への対処、薬物療法、漢方治療が整理されています(第6章で紹介します)。
これらの研究は、夜驚症を、睡眠の不安定さに加えて、栄養状態や情緒面を含めて評価する視点が検討されていることを示しています。
① 入眠: 就寝後、最初の睡眠周期で深いノンレム睡眠(徐波睡眠)に入る。
② 睡眠の不安定化: 睡眠不足・発熱・ストレス・呼吸の問題などで、徐波睡眠が不安定になる、または深くなりすぎる。
③ 不完全な覚醒: 覚醒の信号が入るが、脳全体が目覚めきれない。
④ 部分的な覚醒状態: 運動・情動・自律神経に関わる領域が先に覚醒に近づく。意識や記憶に関わる領域は睡眠の状態にとどまる。
⑤ エピソードの発現: 叫び・強い恐怖の表情・動悸・発汗・動き回りなどが起こる。呼びかけには反応しにくい。
⑥ 終了: 数分で静まり、再び深い眠りに戻る。翌朝は覚えていないことが多い。
現在の治療とその課題
小児の夜驚症の多くは、特別な薬物治療を必要としません。保護者への十分な説明と、安全の確保が中心になります。頻度が高い場合、危険を伴う場合、併存する睡眠の問題がある場合には、追加の対応が検討されます。
家庭での対応と生活指導(最初に行うこと)
- エピソード中は安全を確保して見守る: 危険な物を遠ざけ、けがを防ぎます。無理に起こそうとしたり、押さえつけたりすると、不機嫌になったり興奮が強まったりすることがあります(精神医学 67巻5号、2025年)。落ち着くまで近くで見守り、静まったらそのまま眠らせます。
- 睡眠不足を避ける: 就寝・起床時刻を一定にし、十分な睡眠時間を確保します。疲れすぎた日は夜驚が起こりやすくなります。
- 睡眠環境を整える: 暗く静かな環境で眠れるようにします。
- 夕方以降のカフェインを控え、就寝前に排尿を済ませる: 夜間に半分目覚める要因を減らします(精神医学 67巻5号、2025年)。
- 家の安全対策: 窓や玄関の施錠、階段付近の安全対策を行います。家の外に出てしまう場合は、ドアにアラームをつける方法があります。
- 翌朝は本人を責めない: 本人は覚えていないことが多いため、エピソードの話題で不安にさせないようにします。
計画覚醒(scheduled awakenings)
夜驚がほぼ毎晩、または週に複数回、決まった時刻に起こる場合には、その時刻の約30分前に一度軽く起こして、睡眠の流れを変える「計画覚醒」が行われることがあります。5歳・6歳・9歳の男児3人を対象にした研究(Durand・Mindell、Behavior Therapy 1999)では、12か月の追跡まで頻度の減少が報告されました。ただし、報告は小規模で、毎晩の対応が保護者の負担になるため、適応は慎重に判断されます。
併存する睡眠の問題の評価と治療
いびき・睡眠時無呼吸などの睡眠関連呼吸障害、むずむず脚症候群、周期性四肢運動などが見つかった場合は、その治療を行います。前述のGuilleminaultらの報告のように、治療後に夜驚が消失した例が報告されています。
薬物療法
非薬物療法で十分でない場合に、専門医が検討します。夜驚症に対する薬物療法は、無作為化比較試験が少なく、小規模な報告や臨床経験に基づいています。
| 薬剤名 | 位置づけ・作用 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| クロナゼパムなどのベンゾジアゼピン系薬 | ノンレム睡眠パラソムニアで最もよく処方された薬剤(成人512人の後方視的研究:Drakatosら、Sleep Medicine 2019) | 日中の眠気・ふらつき、耐性や依存、中止後の症状の再燃。小児では専門医が慎重に判断する |
| イミプラミンなどの三環系抗うつ薬 | 小規模な報告に基づく選択肢 | 口渇・眠気・心電図への影響などに注意が必要 |
| メラトニン | 睡眠・覚醒のリズムを整える目的。成人の後方視的研究(Drakatosら、2019)で、心理的介入とともに有望な選択肢とされた | 夜驚症を直接の効能・効果とする薬ではなく、医師の判断で用いられる |
| 漢方薬(抑肝散・抑肝散加陳皮半夏・帰脾湯・加味帰脾湯・桂枝加竜骨牡蛎湯・柴胡加竜骨牡蛎湯・甘麦大棗湯など) | 日本の小児神経の臨床で用いられている(精神医学 67巻5号、2025年)。桂枝加竜骨牡蛎湯は、医療用製剤の一部(コタロー)で効能・効果に「夜驚症」が記載されている(添付文書、2023年7月改訂)。神経の高ぶりをしずめ、気血のバランスを整える(中医学的な捉え方) | 効能・効果は処方・製造販売元ごとに異なる。甘草を含む処方は、血圧・血清カリウム値に留意し、含有生薬の重複に注意する |
日本の小児神経の臨床では、ベンゾジアゼピン系薬、三環系抗うつ薬、メラトニンが有効とされ、漢方治療も併せて使用されています(精神医学 67巻5号、2025年)。
心理的サポート
ストレスや不安が誘因として疑われる場合には、認知行動療法、マインドフルネスストレス低減法、催眠療法などが用いられることがあります。成人の後方視的研究では、心理的介入が有用だった例が報告されています(Drakatosら、2019)。お子さんの場合は、緊張や不安をやわらげる環境づくりと、保護者への説明が中心になります。
薬物療法だけでカバーしきれない部分
根拠が小規模な報告中心であること: 夜驚症に対する治療は、無作為化比較試験が少なく、小規模な症例報告・症例集積に基づく部分が大きいのが現状です。
薬の効果は服用中に現れる性質のものであること: ベンゾジアゼピン系薬などは、中止後に症状が再燃することがあります。体質面そのものに働きかける薬ではないため、睡眠環境や生活リズム、体質面の支えと組み合わせて考える必要があります。
副作用への配慮: 日中の眠気・ふらつきなどがあり、小児では専門医が経過を見ながら慎重に調整します。
計画覚醒の負担: 有効な方法とされる一方で、毎晩の対応が保護者の負担になります。
誘因が複数ある場合: 睡眠不足・緊張しやすさ・胃腸の不調・睡眠環境などが重なっている場合、一つの治療だけでは対応しにくくなります。
経過観察中の家族の負担: 多くは成長とともに軽快する一方で、その間の保護者の睡眠不足と不安への支えが必要になります。
西洋医学 vs 中医学 アプローチ比較
夜驚症に対する西洋医学と中医学のアプローチの違いを整理します。両者は対立するものではなく、てんかんや睡眠時無呼吸などの鑑別・診断は西洋医学の検査が担い、体質面のサポートは中医学が担う、という形で組み合わせることができます。
| 観点 | 西洋医学的アプローチ | 中医学的アプローチ |
|---|---|---|
| 病態の捉え方 | 深いノンレム睡眠からの不完全な覚醒(睡眠と覚醒の乖離)。遺伝的な素因と、睡眠不足・併存する睡眠障害などの誘因で評価 | 心(精神活動)・肝(気の巡りと情動)・胆(決断・胆力)・脾(消化と気血の生成)の働きの偏りとして、体質を包括的に把握する。「驚けば気が乱れる」という考え方が基礎にある |
| 治療の目標 | エピソードの頻度と強さを減らし、安全を確保する。併存する睡眠障害を治療する | 心神(精神の安定)を整え、気血の土台を補い、夜間に眠りが安定しやすい体質を目指す |
| 主な治療手段 | 保護者への説明・安全対策・睡眠衛生・計画覚醒・併存疾患の治療・薬物療法・心理的支援 | 弁証に基づく漢方処方(抑肝散・甘麦大棗湯・帰脾湯・柴胡加竜骨牡蛎湯など)・鍼灸(百会・神門・内関・印堂・三陰交など)・小児鍼・日常の養生指導 |
| 長所 | てんかん・睡眠時無呼吸などの鑑別が明確。診断基準と安全確保の方法が整理されている | 夜の睡眠だけでなく、日中の緊張・胃腸・疲れやすさなどの体質も同時に診る。刺さない小児鍼など、薬を使わない選択肢がある |
| 限界・課題 | 根拠が小規模な報告中心。薬の中止後に再燃することがある。計画覚醒は保護者の負担が大きい。体質面への働きかけが限られる | 夜驚症を直接の対象とした大規模な比較試験が限られる。個人差が大きい。変化を感じるまでに時間がかかる場合がある |
中医学からの夜驚症 病態分析
中医学では、夜驚症を「夜間に起こる脳の現象」としてだけでなく、「驚けば気が乱れる」(『素問』挙痛論)という考え方に基づき、驚きや緊張によって心(精神活動)の安定が崩れ、気血の乱れが夜の眠りに現れた状態として捉えます。小児は「肝が高ぶりやすく、脾が弱りやすい」とされ、緊張しやすく胃腸が弱いという体質の偏りが、夜の眠りに影響すると考えます。また、『素問』逆調論に引用される「胃不和則臥不安」(胃の調和が乱れると安眠できない)という言葉があり、消化の状態と眠りの関係も重視します。
脈診・舌診・腹診・問診の総合分析(弁証〔べんしょう〕)によって、その人の体質の偏りを把握し、処方や鍼灸の方針を決定します。夜驚症でよく見られる証(体質のパターン)は次のとおりです。
心と、決断・胆力に関わる胆の気が不足し、物音・環境の変化・怖い体験に驚きやすい状態。夜間の突然の叫び、怯え、動悸、顔色の白さ、日中も怖がりやすいといった特徴がある。強い驚きや怖い体験をきっかけに始まったと感じられる場合に考える。虚弱で神経過敏な体質では、桂枝加竜骨牡蛎湯などが検討される。桂枝加竜骨牡蛎湯は、医療用製剤の一部(コタロー)で、効能・効果に「夜驚症」が記載されている処方。
肝の気が高ぶりやすく、脾(消化・気血の生成)が弱い状態。いらいらしやすい、癇が強い、寝つきが悪い、歯ぎしり、寝言、食が細い、胃腸が弱いといった特徴がある。抑肝散が代表的で、胃腸の弱さが目立つ場合は抑肝散加陳皮半夏が検討される。小児の夜泣き・疳症に古くから用いられてきた処方。
脾の働きの低下で気血の産生が不足し、心の栄養も不足した状態。疲れやすい、食欲がない、顔色がすぐれない、不安感が強い、眠りが浅いといった特徴がある。長期の緊張や消耗が背景にある場合に多い。帰脾湯・加味帰脾湯が検討される。
心の栄養が不足して、精神が不安定になった状態。情緒の波が大きい、泣きやすい、落ち着きがない、突然興奮するといった特徴がある。甘味の生薬で心の緊張をゆるめる甘麦大棗湯が検討される。小児の夜泣きなどにも用いられる処方。
肝の気の巡りが滞り、熱がこもった状態。胸やわき腹の張り、動悸、不安、不眠、便秘傾向、いらだちなどが目立つ。体力があり、緊張や不安が強い場合に、柴胡加竜骨牡蛎湯が検討される。
夕食が遅い、食べ過ぎ、冷たい物の摂りすぎなどで消化が滞り、夜に気の巡りが乱れる状態。腹部の張り、食欲のむら、便通の乱れ、寝返りが多い、腹痛といった特徴がある。虚弱で腹痛を伴う場合は小建中湯などが検討される。食事の時間や内容の見直しも、あわせて行う。
抑肝散は、薛鎧・薛己の『保嬰撮要』(1556年)に収載された処方で、もともとは小児の夜泣きの薬として用いられました。釣藤鈎(ちょうとうこう)・柴胡で肝の高ぶりをしずめ、当帰・川芎(せんきゅう)で血を養い、白朮(びゃくじゅつ。製品により蒼朮)・茯苓(ぶくりょう)で脾の働きを助け、甘草(かんぞう)で全体を調和させる構成です。「肝の高ぶり」「血の不足」「脾の弱さ」が重なる体質に合う処方として、現在も小児の神経の高ぶりや夜泣き、不眠に用いられています。胃腸が弱い場合には、陳皮・半夏を加えた抑肝散加陳皮半夏が選ばれます。
漢方・鍼灸に関する研究報告の現状
夜驚症を直接の対象とした漢方・鍼灸の大規模なランダム化比較試験(RCT)は、現時点では限られています。一方で、日本の小児神経・小児科の臨床での使用実績、関連する睡眠領域の研究は蓄積されており、補完的な選択肢として検討されています。
日本の小児神経の臨床での位置づけ
小児の夜驚への対処・治療を解説した精神医学 67巻5号(2025年5月)の「子どもの夜驚の対処方法・治療方法を教えてください」(矢富・福水、瀬川記念小児神経学クリニック)では、非薬物療法(安全の確保、規則正しい睡眠覚醒リズム、暗く静かな睡眠環境、夕方以降のカフェイン制限、就寝直前の排尿)に加えて、薬物治療としてベンゾジアゼピン系薬・三環系抗うつ薬・メラトニンが紹介されています。漢方治療としては、抑肝散・抑肝散加陳皮半夏・帰脾湯・加味帰脾湯・桂枝加竜骨牡蛎湯・柴胡加竜骨牡蛎湯・甘麦大棗湯などが使用されていると整理されています。
添付文書における位置づけ
医療用の桂枝加竜骨牡蛎湯エキス細粒(コタロー)の添付文書(2023年7月改訂)には、効能・効果として「夜驚症」が記載されています。同じ桂枝加竜骨牡蛎湯でも、製造販売元によって「小児夜泣き」「小児夜尿症」「神経質」「不眠症」など記載が異なります。市販の甘麦大棗湯製剤には、「不眠症、小児の夜泣き、ひきつけ」が効能・効果として記載されています。承認された効能・効果であることは、夜驚症への有効性が比較試験で確認されたことを意味するものではありません。ただし、日本で長く使われてきた処方であることを示しています。
抑肝散をはじめとした処方の使い分け
抑肝散は、小児の夜泣き・疳症(神経過敏)、神経症、不眠症などに用いられてきた処方です。甘麦大棗湯、柴胡加竜骨牡蛎湯も、小児の夜泣きや精神不安、不眠に用いられてきた処方で、証(体質のパターン)に応じて使い分けられます。夜驚症そのものを対象とした比較試験ではないため、効果が確立しているとは言えませんが、日本の臨床で長く使われてきた経験の蓄積があります。体質と症状に合わせた選択と、経過を見ながらの調整が重要です。
鍼灸と小児の睡眠に関する研究
神経発達症のある子どもの睡眠障害に対する鍼灸関連治療のメタ解析(Jeong・Lee、Frontiers in Psychiatry 2026)では、ランダム化比較試験17件・小児1,091人が対象となりました。通常の治療に鍼灸関連治療を加えた群で、睡眠習慣質問票の合計点や、夜間覚醒・睡眠不安の項目の改善が報告され、有害事象は少ないとされています。頻用された経穴は、百会・神庭・安眠・神門・四神聡・印堂・三陰交などでした。
ただし、この研究の対象は神経発達症のある子どもで、夜驚症そのものを対象とした結果ではありません。研究の多くは中国で行われ、バイアス(偏り)のリスクも指摘されています。睡眠習慣質問票のうち、夜驚などを含むパラソムニアの項目では、有意な改善は確認されていません。鍼灸が眠りの安定に関わる可能性を示す一方で、夜驚症への効果は今後の研究で確かめる段階にあります。
鍼灸と自律神経の関係については、鍼灸の効果と自律神経系との関連を整理したレビュー(Liら、Frontiers in Neuroscience 2022)などが報告されています。夜驚症は睡眠と覚醒の切り替えに関わる状態であり、自律神経の調整を目的とした鍼灸の考え方と、方向性が重なります。
タナココにおける漢方・鍼灸のサポート
タナココの漢方では、「心神を安定させ、気血の土台を整えることで、夜間に眠りが乱れにくい体質を目指す」ことを目的とします。夜驚症の体質面のサポートでは、特に以下の方向性を中心に、弁証に基づいた処方選択を行います。
抑肝散(よくかんさん): 神経が高ぶりやすく、いらいら・寝つきの悪さ・歯ぎしり・寝言などがあるタイプ(肝旺脾虚)に。肝の高ぶりをしずめ、血を養い、脾の働きを助ける。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ): 抑肝散のタイプで、胃腸が弱く、食が細い、吐き気や胃もたれが出やすい場合に。
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう): 情緒の波が大きく、泣きやすい、落ち着きがないタイプ(心神失養)に。甘味の生薬で緊張をゆるめる。
帰脾湯(きひとう)・加味帰脾湯(かみきひとう): 疲れやすく食が細く、不安感が強いタイプ(心脾両虚)に。気血を補い、心を養う。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう): 体力があり、緊張・不安・動悸・不眠が強いタイプ(肝鬱・心神不安)に。気の巡りを整え、精神を安定させる。
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう): 虚弱で神経過敏、驚きやすいタイプ(心胆気虚)に。医療用製剤の一部では、効能・効果に夜驚症が記載されている。
小建中湯(しょうけんちゅうとう): 虚弱で腹痛を伴い、胃腸の負担が眠りに響くタイプ(脾胃不和)に。消化器を温め、気を補う。
これらは単独ではなく、弁証に基づいて組み合わせます。処方の選択・用量は、年齢・体格・体質・現在の症状・服薬状況に応じて個別に判断します。小児には、用量調整が可能な製剤を使用します。甘草を含む処方が重なる場合の血圧・電解質への影響や、現在の処方薬との相互作用は、薬剤師が確認します。
鍼灸では、心神の安定・気血の巡りの調整・自律神経のバランスに対応する経穴(けいけつ:ツボ)への刺激を通じて、眠りが安定しやすい状態を目指します。小児の睡眠の不調に対して、鍼灸でよく用いられる経穴の例として、以下のものが挙げられます。
百会(ひゃくえ): 頭頂部に位置し、頭部の気の巡りを整える代表的なツボ。精神の安定・睡眠の質を目的に用いられる。
神門(しんもん): 手首の内側にあり、心の気を補い、心神を安定させるツボ。不安感・不眠・動悸の調整に用いられる。
内関(ないかん): 前腕の内側にあり、心と胸の働きに関わるツボ。動悸や不安感、胃腸の不快感の調整に。
印堂(いんどう): 眉間に位置し、気持ちを落ち着かせる目的で用いられるツボ。
三陰交(さんいんこう): 脾・肝・腎の3つに関わるツボ。気血の全体調整、冷えの改善、眠りの安定に。
足三里(あしさんり)・中脘(ちゅうかん): 胃腸の働きを補い、気血を生み出す土台を整えるツボ。脾胃不和や食の細さがある場合に。
太衝(たいしょう): 足の甲にあり、肝の気の巡りを整えるツボ。いらだち・神経の高ぶりが目立つ場合に。
お子さんには、皮膚に軽く触れる刺激を中心とした小児鍼(刺さない接触鍼)から始めます。施術は個人の体質・証・現在の症状に合わせて経穴を選択します。初回はお体の反応を確認しながら丁寧に進めますので、「鍼灸ははじめて」「お子さんが怖がっている」という場合も、まずご相談ください。
① 現状をお聞きします: 夜驚の様子・起こる時間帯・頻度・始まった時期・誘因と思われること・これまでの受診歴と服薬内容をお聞きします。動画がある場合は、診察の助けになります。
② 体質を見立てます: 脈診・舌診・腹診・問診から体質を見立て、証を判断します。
③ 医療機関との併用を確認します: てんかん・睡眠時無呼吸などの鑑別が必要と思われる場合は、小児科・睡眠外来・神経内科の受診をおすすめします。現在の治療と並行できる形で、漢方・鍼灸の方針を決めます。
④ 経過を確認し、調整します: 夜驚の頻度と強さ、睡眠の状態、日中の様子、胃腸の状態などの変化を数か月単位で見守り、体質の変化に応じて処方・施術内容を調整します。
タナココでは、現在受けている医療的なサポート(小児科・睡眠外来・神経内科等での診断・処方薬の内容)をお聞きしながら、それと組み合わせる形で漢方・鍼灸のアプローチを考えます。「まず病院に行くべきか迷っている」という段階でも、情報収集のご相談から歓迎します。
保護者の方の睡眠不足や緊張が強い場合は、保護者の方の体質もあわせてご相談いただけます。抑肝散には、保護者と子が一緒に服用する「子母同服」という伝統的な用い方もあります(服用の可否は個別に判断します)。
「夜驚症と言われたが、様子を見るように言われた」「子供の寝ている間の様子が心配で、家族全員が眠れていない」「大人になっても夜中に叫んでしまう」「体質そのものを整えたい」——どのような状況でも、現状をお聞きすることから始めます。薬剤師・鍼灸師・心理士の資格を持つ担当者が、西洋医学と中医学、心理的な側面から一人ひとりに合った提案をいたします。
よくある質問(FAQ)
夜驚症は成長すれば自然に治りますか?
夜驚症と悪夢の違いは何ですか?
夜驚症のとき、起こしたほうがよいですか?
夜驚症は何科を受診すればよいですか?
夜驚症は親の育て方やストレスが原因ですか?
夜驚症は遺伝しますか?
大人でも夜驚症はありますか?
夜驚症の子供に漢方・鍼灸は有効ですか?
漢方・鍼灸は、病院の治療と併用できますか?
鍼灸は何歳から受けられますか?子供でも大丈夫ですか?
改善までどれくらいかかりますか?
夜驚症──「成長を待つだけ」にしない、体質からのサポートという選択肢があります
「夜中に突然叫ぶ姿を見るたびに不安になる」「いつまで続くのか分からない」——夜驚症は、深い眠りからの目覚め方に関わる現象で、育て方や本人の努力で起こるものではありません。多くは成長とともに軽快しますが、その間の眠りの安定を支える方法があります。
夜驚症の背景には、睡眠不足、緊張のしやすさ、胃腸の状態、疲れやすさなど、お子さんごとに異なる要素が重なっています。タナココでは、脈診・舌診・腹診・問診から体質を見立て、漢方と鍼灸(お子さんには小児鍼)で、それらの要素を一つずつ整えていきます。
「受診したが、様子を見ましょうと言われた」「寝ている間のわが子の様子が怖くて、安心して眠れない」「大人になっても夜中に叫んでしまう」——どのような状況でも、現状をお聞きすることから始めます。薬剤師・鍼灸師・心理士の資格を持つ担当者が、西洋医学と中医学の両面から、一人ひとりに合った提案をいたします。
お子さんが朝まで安心して眠れる夜を取り戻すために、体質の見立てから処方・施術の調整、経過の確認まで、最後まで丁寧に取り組みます。一歩ずつで構いませんので、まずは一度ご相談ください。
