新規発症持続性連日性頭痛(NDPH)とは──
診断基準・最新の研究と、体質から整えるアプローチ
「ある日を境に頭痛が始まり、その日から一日も途切れずに続いている」——NDPHは、そのような始まり方をする頭痛です。
原因はまだ十分に解明されておらず、治療に時間がかかる方が多い一方で、経過とともに痛みが軽くなっていく方も報告されています。
西洋医学の診断と治療を土台に、漢方・鍼灸で体質と身体の状態を整える方法を、タナココは真剣に考えています。
最終更新日:2026年10月31日
新規発症持続性連日性頭痛(NDPH)の理解と漢方・鍼灸によるサポート
NDPHとは何か
新規発症持続性連日性頭痛(New Daily Persistent Headache、以下NDPH)は、国際頭痛分類第3版(ICHD-3)で「その他の一次性頭痛」に分類される頭痛です(コード4.10)。特徴は、痛みの「型」ではなく「始まり方」にあります。頭痛が始まった日を本人がはっきり覚えていて、24時間以内に毎日途切れない痛みとなり、そのまま3か月を超えて続きます。
痛みの性質は人によって異なり、片頭痛に似る場合も、緊張型頭痛に似る場合もあります。それまで頭痛がなかった方に多いとされていますが、頭痛の既往がある方も除外されません。
診断には、原因が明らかな頭痛(二次性頭痛)の除外が必要なため、まず医療機関での評価が欠かせません。治療法が確立していない「治療の難しい頭痛」とされる一方、経過には幅があり、回復していく方もいます(第6章)。
ICHD-3では、頭痛の始まり方が思い出せない、または不確かな場合は、NDPHではなく慢性緊張型頭痛として扱うと定められています。NDPHの診断では「発症日を明確に覚えていること」が重要な条件です。
診断基準(ICHD-3)と受診の目安
ICHD-3の診断基準は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| A | B・Cを満たす持続性の頭痛 |
| B | 発症が明確で、はっきりと記憶されており、24時間以内に連続した途切れない痛みになる |
| C | 3か月を超えて続いている |
| D | ほかのICHD-3の診断では説明できない |
診断の注意点
- 慢性片頭痛や慢性緊張型頭痛の基準も同時に満たす場合でも、NDPHの基準を満たせばNDPHが優先されます。ただし持続性片側頭痛(hemicrania continua)の基準も満たす場合は、そちらが優先されます。
- 鎮痛薬の使い過ぎによる頭痛が先行している場合は、NDPHと診断できません。毎日の頭痛の開始が薬の使い過ぎより明らかに先である場合は、両方の診断がつきます。
- 頭部外傷後の頭痛、低髄液圧による頭痛、頭蓋内圧が高くなる頭痛などの二次性頭痛は、適切な検査で除外します。近年は、脳脊髄液の漏れ(自発性頭蓋内低圧)が、NDPHと診断する前に確認すべき重要な疾患として挙げられています。
次のような場合は、漢方・鍼灸より先に、医療機関(脳神経内科・頭痛外来・脳神経外科、お子さんは小児科)を受診してください。
・突然の、これまでにない激しい頭痛 ・発熱や首の硬直を伴う頭痛 ・手足の麻痺、ろれつが回らない、物が二重に見える、意識がもうろうとする ・けいれん ・立っていると悪化し、横になると軽くなる頭痛
症状:痛みの特徴と、心身・生活への影響
NDPHは症状の出方に幅がありますが、これまでの症例集積と系統的レビュー(Cheema et al., Cephalalgia 2023)から、次のような傾向がわかっています。
痛みの特徴
発症日から毎日続き、痛みのない日がありません。成人では中等度〜重度の痛みが約9割と報告されています。片側だけの痛みは約3割で、両側性が多く、拍動性は4〜5割程度です。
随伴症状
吐き気、光や音への過敏、体を動かすと悪化する感覚が、約半数の方にみられます。小児・思春期では、光・音への過敏が約8割と、より高い割合で報告されています。倦怠感や集中力の低下を訴える方もいます。
心身・生活への影響
不安や抑うつを伴う方が多く、55例を調べた研究(Uniyal et al., 2017)では、質問票で不安・抑うつの得点が高い方が約9割でした。睡眠の乱れも多く、学校や仕事を続けることが難しくなる場合があります。
症状の現れ方から、NDPHは「慢性片頭痛に似るタイプ」(約3分の2)と「緊張型頭痛に似るタイプ」(約3分の1)に分けられると推定されています。治療の考え方は、この型に合わせて選ばれるのが一般的です。
有病率と日本の現状
NDPHは頻度の低い頭痛とされていますが、小児・思春期では、慢性連日性頭痛に占める割合が成人より高いことがわかっています。
| 項目 | 報告されている数字 | 補足 |
|---|---|---|
| 一般人口の有病率 | 0.03〜0.1% | ノルウェーの人口調査(Grande et al., 2009)などに基づく。診断基準が新しくなり、片頭痛様の症状を含められるようになったため、実際はこれより高い可能性がある |
| 慢性連日性頭痛に占める割合 | 小児・思春期 約18%/成人 約4% | 系統的レビュー(Cheema et al., 2023) |
| 日本の報告 | 慢性連日性頭痛1,760例中30例(約1.7%) | 市立豊中病院の症例集積(Takase et al., Cephalalgia 2004) |
| 男女差 | 女性が約2倍とする報告が多い | 慢性片頭痛より女性の割合は低い傾向 |
| 発症の誘因 | 約4割で誘因あり | 感染(約14%)、強いストレス(約19%)、手術(約5%) |
| 発症年齢 | 小児・思春期で平均約14歳 | 成人では平均32〜36歳 |
感染症やストレスの後に始まる例が一定数ある一方、約6割は明らかな誘因がありません。原因が特定できないことも多く、診断までに時間がかかる場合があります。
発症のメカニズム:現在わかっていること
NDPHは単一の原因が特定されておらず、複数の仮説が検討されている段階です。2023年の系統的レビューは、病態・治療反応ともに慢性片頭痛とは異なる点があることから、NDPHを独立した疾患として扱うことを推奨しています。
1)感染と免疫
最初にNDPHを報告したVanastは、感染症(かぜ様の症状)が最も多い誘因であること、エプスタイン・バーウイルスとの関連を指摘しました(1986〜1987年)。脳脊髄液中のTNFαの上昇を報告した研究もありますが、慢性片頭痛でも同様の上昇がみられ、NDPHに特有とはいえません。2025年の症例対照研究(Frontiers in Neurology)では、血清中のサイトカインにNDPH・慢性片頭痛・健常者の間で明確な差はみられず、末梢血の指標からは神経の炎症仮説は支持されませんでした。
2)中枢神経の過敏化と心理社会的要因
強いストレスの後に発症する例があること、不安・抑うつを伴う例が多いことから、痛みを感じ取る神経回路が過敏になる「中枢性感作」の関与が議論されています。ただしこれは仮説の段階で、心理的な問題が原因という意味ではありません。
3)頸部・血管系・画像研究
頸椎の関節が過度に動く(過可動性)方が多いとする小規模な報告(12例中11例、対照群なし)や、静脈のうっ血に関する少数の症例報告があります。MRIでは、成人23例の研究で灰白質の構造に違いは認められませんでした。思春期13例の予備的研究では皮質の厚さの違いが、15例の研究では脳血流の違いが報告されていますが、いずれも症例数が少なく、臨床的な意味づけは定まっていません。
4)CGRPとの関係
慢性片頭痛で効果が確認されているCGRP関連抗体薬は、NDPHでは効果が低い傾向がありました(2025年、第6章参照)。このことから、NDPHではCGRPの関与が慢性片頭痛より小さい可能性が指摘されています。
NDPHの原因は一つに絞られておらず、「感染・免疫」「神経の過敏化」「頸部の状態」「睡眠や心理面」など、複数の要素が重なって痛みが続くと考えられています。単一の薬で改善しにくいことと、この多因子性が関係している可能性があります。
現在の治療とその限界
NDPHには、国際的に確立された標準治療がありません。二次性頭痛を除外したうえで、症状の型に合わせて、慢性片頭痛や慢性緊張型頭痛の治療を応用するのが一般的です。主な治療の報告を整理します。
| 治療 | 報告されている反応 | 備考 |
|---|---|---|
| 急性期薬(トリプタンなど) | 34例中11例(約32%)で痛みの強さが改善 | 痛みが連続するため、発作を止める使い方になりにくい |
| 経口の予防薬 | 162例の報告で、アミトリプチリン19%、トピラマート24%、プロプラノロール23%、ガバペンチン19% | 日本の30例では、薬を順に試して中等度以上の反応があったのは約30% |
| 後頭神経ブロック | 33〜63%で有効とする報告 | 報告により有効率に幅がある |
| ボツリヌス毒素 | 小規模な報告で約半数に頻度の減少 | 2025年の比較研究では慢性片頭痛との差は有意でなく、効果が低いとする報告もあり、評価は定まっていない |
| CGRP関連抗体薬 | 48例中、12週で中等度〜重度の頭痛日数が30%以上減ったのは約23%(慢性片頭痛・連日型は46%、非連日型は84%) | 主観的な改善を感じた方は約半数。軽度の副作用が約半数にみられた(2025年) |
| 併存症への対応 | 不安・抑うつを伴う場合は、SSRI・SNRIなどが検討される | 認知行動療法を含む心理的支援も併用される |
・NDPHだけを対象とした無作為化比較試験は、系統的レビュー(46研究・2,155例)の時点で見つかっていません。
・頭痛の臨床試験ではプラセボでも約3割に反応がみられるため、小規模な報告での改善を、薬の効果と断定することはできません。
・多くの頭痛専門医が、NDPHを治療抵抗性の高い一次性頭痛の一つと考えています。
・小児・思春期172例の調査では、頭痛が連日続くようになってから治療が始まるまでに時間がかかっていました。早期の薬物・非薬物療法が勧められています(Kalika & Monteith, 2024)。
経過について:時間とともに軽くなる方もいます
「治りにくい頭痛」と言われる一方で、経過の報告には大きな幅があります。
| 研究 | 対象 | 経過 |
|---|---|---|
| Meineri et al., 2004 | 成人18例 | 痛みが消失した方:6か月で15%、12か月で40%、24か月で66% |
| Peng et al., 2011 | 成人92例(平均2年追跡) | 痛みが消失26%、頻度が半分以上減った方39%、毎日続く方25% |
| Papetti et al., 2021 | 小児・思春期46例 | 持続する痛みが解消した方:6か月以内43%、12か月以内82%(痛みがゼロになったとは限りません) |
| Evans & Turner, 2021 | 成人328例(専門施設) | 93%が持続する難治型。専門施設に紹介される方に偏っている可能性があります |
ICHD-3も、数か月で自然に治まるタイプと、積極的な治療に抵抗するタイプがあることを記載しています。現時点では、経過を確実に予測する方法は確立していません。そのため、早い段階から、複数の方向で体を支えることに意味があると考えています。
西洋医学 vs 中医学 アプローチ比較
両者は対立するものではありません。西洋医学の診断と治療を土台に、中医学の視点を加えることで、より多面的なサポートが可能になります。
| 観点 | 西洋医学的アプローチ | 中医学的アプローチ |
|---|---|---|
| 病態の捉え方 | 発症様式と症状から診断し、二次性頭痛を除外。免疫・神経の過敏化・頸部などの仮説を検討 | 頭痛の部位・性質・随伴症状・舌・脈・お腹の状態から、気・血・水の偏りとして全体を把握(弁証) |
| 治療の目標 | 頭痛の頻度と強さの軽減、生活機能の回復 | 頭痛とともに、睡眠・胃腸・冷え・疲労・緊張など、痛みを支えている体の状態を整える |
| 主な手段 | 急性期薬・予防薬・神経ブロック・ボツリヌス毒素・CGRP関連抗体薬・心理的支援 | 弁証に基づく漢方処方、鍼灸(頭頸部・四肢の経穴)、養生指導 |
| 長所 | 診断基準の明確さ、重大な疾患の除外、薬物療法の選択肢 | 体質全体への働きかけ、症状に合わせた処方の調整、睡眠・不安・胃腸など周辺症状にも対応 |
| 限界・課題 | NDPHでの効果は限定的な報告が多く、確立した治療がない | NDPHだけを対象とした臨床試験はまだなく、効果には個人差が大きい |
中医学からのNDPH病態分析
中医学には「NDPH」に相当する病名はありません。頭痛を「外感頭痛(外からの邪による)」と「内傷頭痛(体内の偏りによる)」に分け、痛む部位、痛みの性質、随伴症状、舌・脈・お腹の所見を総合して、体質の偏りを判断します(弁証)。
「ある日を境に始まり、そのまま続く」というNDPHの経過は、中医学では、外からの邪(かぜなど)や強い精神的緊張がきっかけとなり、気血の巡りが滞ったまま戻りにくくなった状態、と捉える見方ができます。以下は、頭痛でよく用いられる弁証のパターンです。
痛む部位と経絡の考え方
| 痛む部位 | 関係が深い経絡 | 鍼灸で用いる経穴の例 |
|---|---|---|
| 前頭部(額) | 陽明経 | 合谷・頭維 |
| 側頭部(こめかみ) | 少陽経 | 太陽・率谷・外関 |
| 後頭部〜首筋 | 太陽経(後頸部は少陽経も関与) | 天柱・風池 |
| 頭頂部 | 厥陰経 | 百会・太衝 |
体質(証)のパターン
かぜなどの後、邪が抜けきらず、体力(気)も戻りきっていない状態。頭重感、だるさ、寒気やのどの違和感の名残を伴う。川芎茶調散・柴胡桂枝湯・補中益気湯などが検討される。
ストレスや緊張で気の巡りが滞り、こめかみや頭頂が張る、いらいら、肩こり、寝つきの悪さが目立つ。釣藤散・抑肝散・加味逍遙散・柴胡加竜骨牡蛎湯などが検討される。
余分な水分が滞り、頭が重い、めまい、吐き気、雨や気圧の変化で悪化する。胃腸が弱い方に多い。五苓散・半夏白朮天麻湯・苓桂朮甘湯などが検討される。
気と血が不足し、疲れると悪化する、顔色が悪い、立ちくらみ、動悸、眠りが浅い。女性では月経の不調を伴うことも。補中益気湯・当帰芍薬散・十全大補湯などが検討される。
血の巡りが滞り、痛む場所が決まっている、刺すような痛み、舌の色が暗い、肩や首の強いこり。桂枝茯苓丸などが検討される。長く続く頭痛でよく考慮される視点。
体の温める力が弱く、冷えると悪化する、吐き気やよだれを伴う。呉茱萸湯・桂枝人参湯などが検討される。
実際には、複数のパターンが重なっている方がほとんどです。時間の経過とともに、体質の偏りも変化します。そのため、定期的に脈・舌・お腹の状態と頭痛の経過を確認し、その時点で最も合った方針に調整し続けることが大切です。
漢方・鍼灸に関する研究報告の現状
正直にお伝えすると、NDPHだけを対象とした漢方・鍼灸の臨床試験は、確認できた範囲ではありません。NDPHの系統的レビューでも、非薬物療法を検証した研究は特定されていません。一方で、関連する頭痛では、次のような研究が積み重ねられています。
鍼灸:慢性頭痛に関する研究
慢性連日性頭痛に対する鍼治療のメタ解析(2026年):成人の慢性連日性頭痛を対象とした22件の無作為化比較試験(1,449例)を統合した解析(Nie et al., Med Sci Monit 2026)で、鍼治療は頭痛の頻度・日数・強さなどを減らす方向の結果が示されました。エビデンスの確実性は「中等度」と評価されていますが、試験デザイン上の偏りのリスクは「深刻」と評価されており、NDPHを単独で検証したものではありません。
緊張型頭痛に対するコクラン・レビュー(2016年):12件・2,349例の検討で、頻発する反復性または慢性の緊張型頭痛に対し、6回以上の鍼治療のコースは有用な選択肢になりうると結論づけられました。通常の治療のみと比べると、頭痛の頻度が半分以上減った方の割合は、鍼治療を加えた群で約48%、対照群で約17%でした。偽の鍼との比較では、約51%と約43%でした。
日本の診療ガイドライン:『頭痛の診療ガイドライン2021』には、緊張型頭痛の非薬物療法の一つとして鍼灸が記載されています。漢方薬では、呉茱萸湯が慢性頭痛の治療薬として、日本頭痛学会のガイドラインで紹介されてきました。
NDPHに対する報告
NDPHに対する漢方・鍼灸の報告は、現時点では症例報告にとどまります。たとえば韓国では、NDPHの58歳女性に、漢方薬・鍼・薬鍼・推拿を68日間行い、頭痛が軽減した症例が報告されています(2021年)。症例報告は効果を証明するものではありませんが、治療の方向性を考える手がかりになります。
タナココにおける漢方・鍼灸のサポート
頭痛の痛みだけでなく、睡眠・胃腸・冷え・疲労・緊張など、痛みを支えている体の状態を整えることを目的に、弁証に基づいて処方を選びます。方向性の例は次のとおりです。
川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん):かぜの後に頭痛が長引く場合に。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):かぜの後の不調が続き、緊張もある場合に。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう):疲労感が強く、体力が戻りにくい場合に。
釣藤散(ちょうとうさん):慢性に続く頭痛、肩こり、のぼせや朝方の頭痛がある場合に。
抑肝散(よくかんさん)・加味逍遙散(かみしょうようさん)・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):いらだち、不安、寝つきの悪さなど、ストレスが強く関わる場合に。
五苓散(ごれいさん)・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):頭の重さ、めまい、吐き気、天候による悪化があり、胃腸が弱い場合に。
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)・桂枝人参湯(けいしにんじんとう):冷えに伴う頭痛、吐き気がある場合に。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血の不足や滞りがあり、月経に関わる不調を伴う場合に。
処方は単独ではなく組み合わせて用い、年齢・体格・体質・服薬状況に応じて個別に判断します。甘草・麻黄・附子を含む処方では、血圧・電解質・動悸などへの影響を、薬剤師が確認します。
頭痛が続くと、首・肩・背中の筋肉の緊張、眠りの浅さ、不安が重なりやすくなります。鍼灸では、痛む部位に関係する経穴に加えて、体全体の状態を整える経穴を組み合わせます。
百会(ひゃくえ)・風池(ふうち)・天柱(てんちゅう)・太陽(たいよう):頭部・後頭部・首筋の緊張と痛みに。
合谷(ごうこく)・太衝(たいしょう):気の巡りを整え、緊張とストレス反応に。
足三里(あしさんり)・三陰交(さんいんこう):胃腸の働きと、気血の土台を支える。
内関(ないかん)・神門(しんもん):吐き気、動悸、不安、眠りの浅さに。
コクラン・レビューが6回以上のコースを有用としていることを踏まえ、まず数回を一つの区切りとして、頭痛日記を併用しながら変化を確認します。お子さんや鍼が初めての方には、細い鍼による軽い刺激から始めます。
タナココでは、現在受けている医療(診断・処方薬の内容)をお聞きしながら、それと並行できる形で漢方・鍼灸の方針を考えます。服用中の薬は、自己判断で中止しないでください。診断がまだついていない段階でも、受診の進め方を含めて、ご相談を受け付けています。
よくある質問(FAQ)
NDPH(新規発症持続性連日性頭痛)は治りますか?
片頭痛や緊張型頭痛とは、どう違うのですか?
どの診療科を受診すればよいですか?
市販の鎮痛薬を毎日飲んでいますが、問題ありませんか?
漢方・鍼灸はNDPHに有効ですか?
お子さんや思春期でも、鍼灸や漢方は受けられますか?
現在の西洋薬と併用できますか?
改善までどれくらいかかりますか?
毎日続く頭痛を、「治りにくいもの」で終わらせない選択肢があります
ある日から頭痛が始まり、毎日続く。検査では大きな異常がなく、薬も思うように合わない。周りに分かってもらえない。そのつらさは、決して軽いものではありません。
NDPHは、治療が難しいとされる頭痛です。それでも、数か月から1〜2年の間に、痛みが軽くなっていく方がいることが、複数の研究で報告されています。経過に幅があるからこそ、できることを重ねていく意味があると考えています。
タナココは、西洋医学の診断と治療を大切にしながら、頭痛・睡眠・胃腸・冷え・緊張といった体の土台を、漢方と鍼灸で整えることに取り組んでいます。この頭痛を少しでも軽くし、できる限り回復に近づけたいという思いで、一人ひとりの経過に向き合います。
「長く続いていて、もう何をしてよいか分からない」「お子さんの頭痛で、学校に行けない日が続いている」——どのような段階でも、まず現状をお聞かせください。薬剤師・鍼灸師・心理士の資格を持つ担当者が、一緒に方針を考えます。
