全般不安症(GAD)と漢方・鍼灸

全般不安症(GAD)とは|診断基準・原因・治療の全体像と漢方・鍼灸によるサポート|相模原 タナココ
全般不安症・GAD × 漢方・鍼灸 / 相模原 タナココ

全般不安症(GAD)とは──
診断・原因・治療の全体像と、体質から整えるアプローチ

「心配しすぎだと分かっているのに、止められない」。この状態が数か月以上続いている場合、全般不安症(GAD)という、治療の対象になる病気の可能性があります。

全般不安症は、性格や気の持ちようの問題ではありません。脳の神経回路、自律神経、ストレス、睡眠、遺伝的な体質などが重なって生じると考えられており、適切な治療で改善を目指せる病気です。

このページでは、診断基準、症状、発症のメカニズム、2026年3月に日本で初めて承認された治療薬を含む現在の治療とその限界を整理したうえで、中医学(漢方・鍼灸)による体質面からのサポートを説明します。

最終更新日:2026年10月31日

全般不安症(GAD)の理解と体質へのアプローチ

このページの要点:

①全般不安症(GAD)は、多数の出来事や活動について過剰な不安と心配が続き、自分では抑えにくくなる病気です。DSM-5-TRでは、6か月以上の持続と、そわそわ感・疲れやすさ・集中困難・いらだち・筋肉の緊張・睡眠の問題のうち3つ以上(小児は1つ以上)が診断の条件です。
②性格の問題ではなく、治療の対象です。世界の生涯有病率は3.7%(WHO調査)で、日本では受診や診断に至っていない方が多いことが報告されています。
③治療の中心は、認知行動療法などの心理療法と薬物療法です。2026年3月に、日本で初めてGADの効能・効果をもつ薬(ベンラファキシン)が承認されました。
④中医学では、肝・心・脾などの体質の偏りとして捉え、弁証に基づく漢方・鍼灸でサポートします。近年の研究で有望な結果が報告されていますが、質の高い試験は今後の課題です。
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全般不安症(GAD)とは何か

全般不安症(Generalized Anxiety Disorder、以下GAD)とは、仕事・家庭・健康・お金など、さまざまな出来事や活動について、過剰な不安と心配が続き、自分ではコントロールすることが難しくなる病気です。「全般性不安障害」と呼ばれることもあります。DSM-5-TR(米国精神医学会の診断基準)では、不安や心配が起きる日のほうが起きない日より多い状態が、6か月以上続いていることが診断の条件の一つです。

不安の対象が、人前での発言や閉所、パニック発作の再発などの特定のものに限られず、心配の内容が次々に移り変わる点が特徴です。心配の強さや頻度が状況に見合わず、「考えすぎだ」と本人が分かっていても止められない状態になります。

GADは、世界的にも日本でも、決してまれな病気ではありません。一方で、「自分は心配性なだけ」と考えて受診に至らなかったり、うつ病など別の診断で治療を受けていたりして、GADとして診断・治療されないことが少なくありません。日本の一般成人約2万人を対象にした2022年12月のウェブ調査(Matsuyama 2024)では、GAD-7が10点以上の人のうち、GADという病名を聞いたことがない人が76.5%、過去にGADと診断されたことがある人が4.0%、「病気ではなく性格の問題」と考えている人が46.3%でした。

「心配性」とGADの違い:

心配すること自体は、誰にでもある自然な反応です。心配事があれば不安になり、解決すれば落ち着きます。GADでは、①心配の量や持続が状況に見合わない、②自分で止めることが難しい、③眠れない・疲れる・筋肉がこわばるなど、体や生活に影響が出る、④その状態が数か月以上続く、という点が異なります。「性格だから仕方がない」と我慢を続ける前に、一度、医療機関で評価を受ける価値があります。
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診断基準:DSM-5-TRとICD-11

診断は、問診で症状の内容・期間・生活への影響を確認し、ほかの病気や薬の影響を除外して行います。甲状腺機能の異常など、身体の病気を除外するために、血液検査などが行われることがあります。

1)DSM-5-TRの診断基準

診断基準(A・B・D・E・F)

  • A:仕事や学業など多数の出来事や活動について、過剰な不安と心配(予期憂慮)が、起きない日より起きる日のほうが多い状態で、6か月以上続く
  • B:その心配を抑えることが難しい
  • D:不安・心配・身体症状のために、社会生活や職業などの重要な領域で、臨床的に意味のある苦痛または機能の障害がある
  • E:物質(薬物など)の作用や、甲状腺機能亢進症などの身体の病気によるものではない
  • F:パニック症・社交不安症・強迫症・PTSDなど、ほかの精神疾患ではうまく説明できない

基準C:次の6症状のうち3つ以上(小児は1つ以上)

  • そわそわする、緊張する、神経が高ぶる
  • 疲れやすい
  • 集中しにくい、頭が真っ白になる
  • いらだちやすい
  • 筋肉が緊張する
  • 睡眠の問題(寝つけない、途中で目が覚める、熟睡感がない)
  • 過去6か月間、少なくとも一部の症状が、ない日よりある日のほうが多い

2)ICD-11(6B00)の定義

ICD-11(国際疾病分類 第11版)の「6B00 全般不安症」

ICD-11では、期間の目安が「少なくとも数か月間」とされ、DSM-5-TRのような6か月という数値は示されていません。次の内容を満たす場合にGADとされます。

① 不安の続き方:特定の対象に限らない漠然とした不安(浮動性不安)、または、家族・健康・経済・学業や仕事など日常の複数の出来事についての過剰な心配が、ない日よりある日のほうが多い状態で続く。

② 伴う症状:筋肉の緊張や落ち着きのなさ、交感神経系の過活動(動悸・発汗など)、神経過敏、集中困難、いらだち、睡眠の問題のいずれかを伴う。

③ 生活への影響:本人・家族・社会・学業・仕事などの重要な領域で、著しい苦痛または支障がある。

④ 除外:ほかの健康状態や、中枢神経系に作用する物質・薬の影響によるものではない。

日本の診療では、日本語版DSM-5(2014年出版)の基準が広く用いられています。

3)自己評価尺度:GAD-7

GAD-7の見方と、点数だけで判断できない理由

GAD-7は、過去2週間の不安症状を7項目(各0〜3点、合計0〜21点)で評価する質問票です。0〜4点が最小限、5〜9点が軽度、10〜14点が中等度、15〜21点が重度の目安で、10点以上でGADの可能性を考えます。Spitzerら(2006年)の研究では、10点を基準としたときの感度は89%、特異度は82%でした。

ただし、GAD-7は診断そのものではなく、スクリーニング(ふるい分け)の道具です。前述の2022年の日本のウェブ調査では、GAD-7が10点以上の人のうち、DSM-5に準拠した質問(自己回答)でもGADの基準を満たした人は45%でした。点数だけで判断せず、医師の診察を受けることが大切です。

4)見分けが必要な病気・併存しやすい病気

病気・状態GADとの違い・関係
甲状腺機能亢進症などの身体の病気動悸・発汗・手の震え・体重減少など、不安に似た症状を起こします。血液検査などで確認します。
カフェイン・薬剤・アルコール摂取や中止(離脱)によって、不安に似た症状が生じることがあります。服薬内容と生活習慣を確認します。
うつ病GADに併存することが多く、不眠・疲労・集中困難などの症状も重なります。気分の落ち込みや興味の低下が中心か、心配が中心かを見分けます。
パニック症突然の強い発作と、その再発への不安が中心です。GADは発作に限らず、日常のさまざまな事柄への心配が続きます。
社交不安症不安が人前や対人場面に限られます。GADでは、心配の対象が多方面にわたります。
強迫症・PTSDなど不安の内容が、強迫観念や外傷体験の記憶と結びついている場合は、これらの診断が優先されます。

GADは、うつ病・パニック症・アルコール使用症などと併存することが多い病気です。うつ病や別の不安症として治療を受けている方の中に、GADが含まれていることもあります。

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症状:心配・身体・生活への影響

GADの症状は、「心配」という心の症状に加えて、筋肉・自律神経・睡眠などの身体症状として現れます。症状の強さは個人差が大きく、ストレスの多い時期に悪化し、落ち着く時期もあるなど、経過に波があります。

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心配・思考の症状

仕事・家庭・健康・お金・安全など、複数のことについて悪い結果を予想し続ける。心配の内容が時間とともに変わる。「考えすぎ」と分かっていても止められない。集中しにくく、頭が真っ白になる。

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身体の症状

筋肉のこわばり、肩こり、頭痛。そわそわして落ち着かない。疲れやすい。動悸、発汗、手の震え、めまい。胃腸の不調(吐き気、腹痛、下痢など)。

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睡眠・生活への影響

寝つけない、夜中に目が覚める、眠りが浅い。いらだちやすくなり、周囲との関係に影響が出る。仕事・家事・学業の効率が落ちる。生活の質(QOL)が低下する。

身体の病気との重なり:

日本のウェブ調査(Matsuyama 2024)では、GAD-7が10点以上の人に、逆流性食道炎・過敏性腸症候群・片頭痛などが診断されている割合が高かったと報告されています。身体症状が前面に出ると、不安の病気であることに気づかれにくくなります。動悸・胃腸症状・頭痛・不眠が続く場合は、身体の病気の確認と、不安の評価の両方を行うことが大切です。
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有病率と日本の現状

GADは、不安症の中でもよくみられる病気です。調査の方法や診断基準によって数値が異なるため、主な調査結果を整理します。

調査有病率の目安特記事項
世界26か国(WHO World Mental Health調査、Ruscio 2017、DSM-5基準)生涯3.7%、12か月1.8%面接による診断に基づく調査
日本(World Mental Health Japan 第1回、2002〜2006年、DSM-IV)生涯2.6%、12か月1.2%日本の12か月有病率は、精神疾患の中で3番目に多いと紹介されています
日本(World Mental Health Japan 第2回、2013〜2015年、DSM-IV)生涯1.6%、12か月0.6%第1回より低い値でした
日本のウェブ調査(2022年12月、20,009人、Matsuyama 2024)GAD-7が10点以上:7.6%
DSM-5準拠の自己回答:6.0%
医師の診断ではなくスクリーニング・自己回答。若い世代ほど高い傾向
性差女性は男性の約2倍(MSDマニュアル)前述のウェブ調査では、女性7.8%、男性7.5%でした
受診状況(同ウェブ調査)GAD-7が10点以上の人のうち、不安や心の悩みで医療機関を受診したことがない人:51.2%現在受診中は27.6%。受診した人の約8割は精神科・心療内科を受診

面接調査とウェブ調査の数値は、調査方法・診断基準・実施時期が異なるため、単純に比較できません。ウェブ調査の著者らは、新型コロナウイルス感染症の流行の影響の可能性にも触れています。いずれの調査でも、治療が必要な状態にありながら、受診や診断に至っていない方が多いことが共通しています。

経過について(ハーバード・ブラウン不安研究):

Bruceら(2005年、American Journal of Psychiatry)は、不安症の成人を12年間追跡した研究で、GADの約42%が12年後も最初のエピソードが続いていたと報告しました。GADが慢性の経過をたどりやすいことを示す一方で、残りの約6割は追跡期間中にいったん回復しています。ただし、回復後の再発も少なくなく、うつ病やアルコール・薬物の使用障害を併存している場合は、回復しにくく再発しやすいことが示されました。症状が落ち着いた後も、再発を防ぐための取り組みを続けることが重要です。
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発症のメカニズム

GADの原因は完全には解明されていません。遺伝的な体質、脳の神経回路、心配を続けやすい思考と行動のパターン、ストレスや睡眠などの環境要因が、複合的に関わると考えられています。

1)遺伝的な体質

双生児・家族研究では、不安症の遺伝率は30〜50%程度と推定されています。2026年にNature Geneticsに掲載された国際共同研究(Psychiatric Genomics Consortiumの不安症ワーキンググループ、Stromら)では、不安症(GAD・パニック症・恐怖症を含む)と診断された約12万2千人と、対照約72万9千人のゲノムを解析し、リスクに関わる58の遺伝子領域が特定されました。解析では、抑制性の神経伝達物質であるGABAを介した信号伝達の関与が示されています。多数の遺伝子が少しずつ関わる多因子の体質であり、遺伝子だけで発症が決まるわけではありません。

2)脳の神経回路と自律神経

脳画像研究では、感情の処理に関わる扁桃体と、その働きを調節する前頭前野・前帯状皮質との、機能的なつながりの変化が報告されています。Makovacら(2016年、Biological Psychiatry)は、扁桃体と前頭前野の結合の変化が、過剰な心配と自律神経の調節の乱れの両方に関連することを報告しました。

ただし、GADの脳画像研究は、対象者の服薬歴や研究方法が異なり、結果が一致しない部分もあります。診断に使える検査(バイオマーカー)は、現時点では確立していません。

3)心配を続けやすい思考と行動のパターン

心理学では、心配が長引く仕組みとして、次のようなモデルが提唱されています。

  • 不確実さへの耐性の低さ(Dugasらのモデル):先の見えないこと、結果が分からないことに耐えにくく、心配を続けてしまう。
  • 認知回避(Borkovecらの理論):心配を言葉で考え続けることで、具体的で強い恐怖のイメージを避けようとし、その結果、心配が続く。
  • 心配についての信念(メタ認知モデル、Wellsら):「心配しておけば備えられる」「心配が止まらないと悪いことが起こる」といった、心配そのものに対する考え方が、心配を維持する。
  • 感情を調整することの難しさ:不安や緊張を感じたときに、それを受け止めて落ち着かせることが難しい。

認知行動療法は、これらのパターンに働きかけることを目的としています。

4)ストレス・睡眠・生活環境

仕事・家庭・経済・健康などの負担が続くこと、睡眠不足、カフェインやアルコールの摂取などは、不安を強めたり長引かせたりする要因と考えられています。GADには不眠が併存しやすく、不安が睡眠を妨げ、睡眠不足がさらに不安を強める悪循環が生じることがあります。

心配が長引くプロセスの一例(心理学的モデルによる整理)

① きっかけ:仕事・家族・健康などに関する、先の分からない出来事がある。

② 予測:「悪い結果になるかもしれない」という考えが浮かぶ。

③ 心配:対策を考え続ける。考え続ける間は、具体的な恐怖のイメージを避けられるため、心配をやめにくくなる。

④ 身体の反応:筋肉の緊張、自律神経の興奮、睡眠の乱れが生じる。

⑤ 悪循環:疲労と睡眠不足により、心配をコントロールしにくくなり、さらに心配が増える。

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現在の治療とその課題

GADの治療は、心理療法と薬物療法が中心で、重症度・併存疾患・本人の希望に応じて選択し、組み合わせます。海外の診療ガイドラインでは、認知行動療法(CBT)と、SSRI・SNRIによる薬物療法が主な選択肢とされています。

心理療法

認知行動療法(CBT)は、心配を維持している考え方や行動のパターンを整理し、不確実さへの耐性を高める練習などを行う治療です。複数のメタ解析でGADへの効果が示されています。Carlら(2020年)は、79件のランダム化比較試験(11,002人)を統合し、心理療法でg=0.76(中〜大の効果)、薬物療法でg=0.38(小さい効果)の効果量を報告しました。ただし、薬物療法の試験にはプラセボ対照が多く、心理療法の試験には待機群などの不活性な対照が多いため、著者らは、両者の効果量を直接比較すべきではないとしています。2025年には、CBTの提供形式(個人・集団・オンラインなど)を比較したネットワークメタ解析(52試験・4,361人)も報告されています。

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)については、Hogeら(2023年、JAMA Psychiatry)が、全般不安症・社交不安症・パニック症などの不安症の成人276人を対象に、8週間のMBSRとエスシタロプラムを比較しました。8週時点の重症度の改善において、MBSRはエスシタロプラムに劣らない結果でした。

薬物療法

日本では、2026年3月に、SNRIであるベンラファキシン(イフェクサーSR)に全般不安症の効能・効果が追加されました。これは、日本で初めてのGADを適応とする治療薬です。

治療位置づけ主な注意点
ベンラファキシン(イフェクサーSR)SNRI。日本で初めてGADの効能・効果が承認された薬(2026年3月)。国内の第3相試験(357人、8週間、プラセボ対照)で有効性が示されました。MAO阻害薬との併用は禁忌。重度の肝機能障害・腎機能障害では使用できません。服用中の副作用や、急な中止による症状は、医師と相談します。
SSRI・SNRI(そのほか)海外の診療ガイドラインでは第一選択薬とされています。国内では、うつ病・パニック症・社交不安症などで承認されている薬を、医師の判断で用いる場合があります。効果が現れるまでに数週間かかることがあります。吐き気、眠気、不眠などの副作用に注意が必要です。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬不安を速やかにやわらげる効果があり、短期間の使用や、症状が強い時期の補助として用いられます。眠気・ふらつきのほか、承認用量の範囲内でも、連用により依存が生じることがあります(厚生労働省の注意喚起、2017年)。日本の専門家のコンセンサスでも、短期使用にとどめることが望ましいとされています。

現在の治療が抱える課題

治療を補う視点が求められる点

効果の個人差:薬物療法の効果量は、プラセボ対照試験を多く含む解析で小さい(g=0.38)と報告されており、反応には個人差があります。一方で、Sleeら(2019年、Lancet)の、89試験・25,441人を対象としたネットワークメタ解析では、薬の種類を問わず複数の有効な選択肢があり、最初の薬で十分な効果が得られなくても、薬物療法をあきらめる理由にはならないとされています。

副作用と継続の負担:吐き気・眠気・不眠などの副作用により、服薬の継続が難しくなる方がいます。ベンゾジアゼピン系では、依存のリスクにも配慮が必要です。

心理療法を受けられる場所の限り:日本では、認知行動療法を実施できる訓練を受けた治療者が不足しており、提供できる医療機関が限られています。

再発:Bruceら(2005年)の追跡研究では、回復後の再発が少なくないことが示されています。また、van Disら(2020年、JAMA Psychiatry)のメタ解析では、GADに対するCBTの効果は、12か月以上の追跡で小〜中等度でした。

診断・受診の遅れ:前述のウェブ調査では、GAD-7が10点以上の人の約半数が、医療機関を受診したことがありませんでした。

身体症状・睡眠の問題:不安が軽くなっても、筋肉の緊張、疲労、睡眠の問題などの身体症状が残ることがあります。

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西洋医学 vs 中医学 アプローチ比較

GADに対する西洋医学と中医学のアプローチの違いを整理します。両者は対立するものではなく、それぞれの強みを活かして組み合わせることで、より包括的なサポートができます。

観点西洋医学的アプローチ中医学的アプローチ
病態の捉え方脳の神経回路(扁桃体と前頭前野)、自律神経、神経伝達物質、心配を維持する思考パターンなどを評価する気の巡りの滞り(肝)、精神活動の不安定(心)、消化・エネルギー生成の弱り(脾)、余分な水分や粘りのある停滞(痰)、陰血の不足などの、体質の偏りとして把握する
治療の目標不安・心配の軽減、身体症状・睡眠・生活機能の回復、再発の予防気血の巡りと臓腑のバランスを整え、不安を起こしにくい体質、眠りの安定、自律神経の安定を目指す
主な治療手段認知行動療法・マインドフルネス・薬物療法(ベンラファキシンなど)・生活習慣の調整弁証に基づく漢方処方、鍼灸、養生の指導
長所診断基準が明確で、ランダム化比較試験やメタ解析の蓄積が多い。心理療法の効果が確立している体質全体と、身体症状・睡眠・胃腸の状態を合わせてみられる。継続しやすい。西洋医学の治療と併用できる場合が多い
限界・課題個人差がある。副作用や依存への配慮が必要。再発がある。心理療法の提供体制が限られる。身体症状が残ることがある即効性が低い場合がある。個人差が大きい。質の高い大規模な比較試験が限られる
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中医学からのGAD病態分析

中医学には「全般不安症」という病名はなく、不安や心配を主な症状とする状態は、「郁証(うつしょう)」「驚悸・心悸」「不寐」「臓躁」「百合病」などの範疇で捉えられてきました。中国のGAD研究の総説では、基本的な病態が、肝の気の巡り(疏泄)の滞り、滞りが熱(火)に変わること、それによる陰血の消耗、血が心を養えなくなり心神(精神活動)が落ち着かなくなること、という流れで整理されています。

病態の現れ方は人によって異なります。脈診・舌診・腹診・問診の総合分析(弁証〔べんしょう〕)によって体質のパターンを把握し、処方や鍼灸の方針を決めます。GADでよく見られる証(体質のパターン)は次のとおりです。

かんきうっけつ / かんうつかか
肝気鬱結・肝鬱化火(緊張・いらだち型)

ストレスや緊張で気の巡りが滞った状態。いらいら、胸や脇腹の張り、ため息、肩こり、頭痛が目立つ。滞りが熱に変わると、のぼせ、口の苦み、怒りっぽさ、不眠が加わる。柴胡加竜骨牡蛎湯・加味逍遙散・四逆散などが検討される。中国の研究では、GADで最も多く見られる証のひとつとされる。

たんきうっけつ / たんねつ
痰気鬱結・痰熱(のどのつかえ・胸苦しさ型)

気の滞りに、余分な水分や粘りのある停滞(痰)が加わった状態。のどに物がつかえる感じ(梅核気)、胸のつかえ、不安感、吐き気、頭の重さが目立つ。半夏厚朴湯・香蘇散などが検討される。痰が熱を帯び、胸苦しさや不眠が強い場合は、竹茹温胆湯などが検討される。

しんぴりょうきょ
心脾両虚(不安・不眠・疲労型)

消化・エネルギー生成の機能(脾)が弱り、気血の産生が不足して、心の働きも低下した状態。不安感、動悸、寝つきの悪さ、夢が多い、物忘れ、疲れやすさ、食欲不振が重なる。考え込みや長期の心労が背景にある場合に多い。帰脾湯・加味帰脾湯などが検討される。

しんたんききょ
心胆気虚(驚きやすい型)

気が不足し、心と胆の働きが弱った状態。物音や出来事に驚きやすい、臆病になる、動悸、息切れ、汗をかきやすい、疲れやすいといった特徴がある。桂枝加竜骨牡蛎湯・柴胡桂枝乾姜湯などが検討される。

いんけつふそく / しんじんふこう
陰血不足・心腎不交(ほてり・不眠型)

体の潤いや栄養物質(陰血)が不足し、心の高ぶりが鎮まらない状態。落ち着かず眠れない、寝汗、ほてり、口の渇き、腰のだるさが目立つ。酸棗仁湯・黄連阿膠湯などが検討される。

ひききょ / きけつりょうきょ
脾気虚・気血両虚(消耗型)

長く続いた心配や緊張でエネルギーが消耗した状態。疲労感、食欲低下、胃腸の弱さ、顔色のさえなさ、気力の低下が目立つ。補中益気湯・六君子湯・十全大補湯などが検討される。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)がGADで検討される理由:

半夏厚朴湯は、半夏・厚朴・茯苓・生姜・蘇葉の5つの生薬からなる、漢方の古典『金匱要略』に収載された処方です。中医学的には、気の滞りと痰を同時にさばく「理気化痰」の働きを持つとされ、のどや胸のつかえを伴う不安に用いられます。医療用エキス製剤の効能・効果には、不安神経症が含まれています。日本の臨床医による総説(2016年、2021年)でも、不安感が続く場合に半夏厚朴湯を選択する例が紹介されており、柴胡加竜骨牡蛎湯・苓桂朮甘湯なども、不安感に用いる処方として挙げられています。いずれも、症状と体質を見立てたうえで使い分けられます。
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漢方・鍼灸に関する研究報告の現状

GADを対象とした漢方・鍼灸の研究は、中国を中心に近年増えており、メタ解析も報告されています。中国では、中華中医薬学会が2023年4月に、中西医結合の診療指南『神志病中西医結合診療指南 第15部分:焦虑障碍(不安障害)』を団体標準として公表しています。一方で、試験の質や規模には課題があり、「確実に効く」と言い切れる段階ではありません。

研究の現状と限界: 漢方・鍼灸の試験では、対照が抗不安薬や偽鍼(見かけだけの鍼)であることが多く、参加者数が少ない、盲検化が難しい、用いられる処方や経穴が研究ごとに異なる、といった課題があります。日本の医療用エキス製剤を、全般不安症に限って検証した質の高い比較試験は、現時点では限られています。以下の結果は、可能性を示す報告として、慎重に受け止める必要があります。

漢方に関する研究

Birlingら(2025年、Journal of Psychiatric Research)は、不安症・強迫症に対して中国の漢方薬と抗不安薬を比較した92件のランダム化比較試験を統合しました。GADでは、漢方薬のほうが、ハミルトン不安評価尺度(HAM-A)の改善が平均1.50点大きく(95%信頼区間 −2.21〜−0.78)、有害事象の発生率は約3分の1(発生率比0.33)でした。この結果は、バイアスリスクの低い試験でも支持されたと報告されています。著者らは、GADでは抗不安薬の代替として検討しうると述べています。ただし、比較の対象は抗不安薬であり、プラセボとの比較ではありません。また、使用された処方は中国の漢方処方で、日本のエキス製剤とは異なります。

逍遙散(日本の加味逍遙散のもとになった処方)については、Wangら(2023年、Frontiers in Pharmacology)が14試験・1,256人を統合しています。逍遙散は、単独または抗不安薬との併用で、不安症に有効と報告されましたが、14試験のうち8試験でバイアスリスクが高く、安全性の評価にはさらに大規模な研究が必要とされています。

日本では、臨床医による総説(杵渕 2016年、千々岩 2021年)が、半夏厚朴湯・柴胡加竜骨牡蛎湯・苓桂朮甘湯などを、不安感に用いる処方として紹介しています。これらは臨床経験に基づく報告が中心です。GADとは対象が異なりますが、抑肝散が乳がん手術を受ける女性の周術期不安を軽減したとするランダム化比較試験(Tanakaら、2021年、PLOS ONE。対照は無投薬)も、日本から報告されています。

鍼灸に関する研究

Jiangら(2025年、Frontiers in Neurology)は、GADに対する鍼治療と偽鍼を比較した14件のランダム化比較試験(968人)を統合しました。鍼治療では、HAM-Aが平均2.71点、GAD-7が平均2.99点、睡眠の質の指標(PSQI)が平均2.83点、偽鍼より大きく改善しました。ストレスホルモンであるコルチゾールとACTHにも、小さいながら有意な差がみられました。一方で、症状の指標(不安・睡眠・抑うつなど)のエビデンスの確実性は「低〜非常に低」、ホルモンの指標は「中」と評価され、著者らは、質の高い試験が今後必要であると結論づけています。

Zhangら(2025年、Frontiers in Psychiatry)は、GADに伴う不眠に対する非薬物療法を比較したネットワークメタ解析(24試験・1,953人・14種類の介入)で、鍼治療が、睡眠の質の改善と不安症状の軽減の両方で、最も良好な結果を示したと報告しています。著者らも、多施設共同試験による検証が必要であるとしています。

補完的な位置づけ

以上から、漢方・鍼灸は、認知行動療法や薬物療法の代わりとして位置づけられるものではなく、診断と標準的な治療を土台に、体質・身体症状・睡眠の面を支える選択肢として、検討する価値があると考えられます。

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タナココにおける漢方・鍼灸のサポート

漢方薬による体質へのアプローチ

タナココの漢方では、気・血・水の巡りと、心・肝・脾などの働きを整えることで、不安を起こしにくい体質と、眠りと自律神経の安定を目指します。GADの体質面のサポートでは、弁証に基づいて、特に次の処方を中心に選択します。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):のどのつかえ、胸苦しさ、不安感が重なるタイプ(気の滞りと痰)に。気の巡りを整え、余分な水分や痰をさばく。


柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):緊張、動悸、不眠、いらだちが強く、体力が中等度以上のタイプに。気の滞りを解き、高ぶった神経を鎮める。


加味逍遙散(かみしょうようさん):いらだち、のぼせ、不眠、肩こりがあり、月経に伴う不調を併せ持つ女性に。肝の気の滞りと血の不足をあわせて整える。


抑肝散(よくかんさん)・抑肝散加陳皮半夏:神経が高ぶり、いらだち、寝つきの悪さ、筋肉の緊張がある場合に。胃腸が弱い場合は、陳皮・半夏を加えた処方を検討する。


帰脾湯(きひとう)・加味帰脾湯(かみきひとう):不安感、不眠、疲労、食欲低下が重なる心脾両虚のタイプに。脾を補い、気血を養って、心の働きを支える。


柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう):体力が低下し、神経過敏、動悸、寝汗、不眠がある場合に。


酸棗仁湯(さんそうにんとう):疲れているのに眠れない、不安で寝つけないタイプに。陰血を養い、心を落ち着かせる。


香蘇散(こうそさん):胃腸が弱く、気分がふさぐ、神経質な傾向がある場合に。気の巡りを穏やかに整える。


これらは単独ではなく、弁証に基づいて組み合わせます。処方の選択・用量は、年齢・体格・体質・症状・服薬状況に応じて個別に判断します。麻黄を含む処方は、動悸や不安を強めることがあるため、体質と症状を確認したうえで慎重に判断します。甘草を含む処方が重なる場合の血圧・カリウム値への影響や、現在服用中の薬(SSRI・SNRI・抗不安薬・睡眠薬など)との相互作用は、薬剤師が確認します。

鍼灸施術による自律神経・緊張・睡眠へのアプローチ

鍼灸では、気の巡りと心神の安定に関わる経穴(けいけつ:ツボ)への刺激を通じて、筋肉の緊張、自律神経のバランス、睡眠の質の改善を目指します。GADの臨床研究で用いられている経穴には、次のものが含まれます。

百会(ひゃくえ)・印堂(いんどう):頭頂部と眉間に位置し、頭をすっきりさせ、気持ちを落ち着かせる目的で用いる。不安・不眠の研究でもよく選ばれている。

神門(しんもん):手首の小指側にあり、心の気を補い、心神を安定させる。不安感・不眠・動悸に。

内関(ないかん):前腕の内側にあり、胸苦しさ・動悸・吐き気・不安感の調整に。

合谷(ごうこく)・太衝(たいしょう):手と足にあるツボの組み合わせで、全身の気の巡りを整え、緊張をゆるめる。いらだち・肩こり・頭痛を伴うタイプに。

三陰交(さんいんこう):脾・肝・腎を補う代表的なツボ。不眠・冷え・女性の月経に伴う不調に。

足三里(あしさんり):脾胃の機能を補い、全身の気血を増やす。疲労感・胃腸の弱さを伴うタイプに。

施術は、体質・証・現在の症状に合わせて経穴を選択します。初回はお体の反応を確認しながら丁寧に進めます。「鍼灸ははじめて」「鍼が怖い」という場合も、細い鍼を使った軽い刺激から始めますので、まずご相談ください。

ご相談の流れと、心理面・生活面のサポート

① 現状のお聞き取り:症状、いつから続いているか、睡眠・食事・カフェインなどの生活習慣、通院状況、服薬内容をお聞きします。

② 弁証と方針のご説明:脈診・舌診・腹診・問診から体質を見立て、漢方・鍼灸・養生の方針を説明します。

③ 経過の確認と調整:睡眠・身体の緊張・不安の程度の変化を確認し、体質の変化に合わせて処方・施術を調整します。

認定心理士の資格を持つ担当者が、心配との付き合い方や、睡眠・食事・運動などの日常の整え方を、ご相談の中で一緒に整理します。これらは、医療機関で行う認知行動療法などの専門的な心理療法に代わるものではありません。

タナココでは、精神科・心療内科などでの診断や処方内容をお聞きしながら、それと組み合わせる形で漢方・鍼灸のアプローチを考えます。抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬を、自己判断で中止したり減らしたりすると、症状の再燃や離脱症状が生じるおそれがあるため、お勧めしません。漢方・鍼灸を併用していることは、主治医にもお伝えください。「GADかもしれないが、まだ診断を受けていない」という段階でも、まず医療機関での評価をお勧めしたうえで、ご相談を受け付けています。

強い抑うつ、死にたい気持ち、自分を傷つけたい考えがある場合は、ご相談の前に、すぐに医療機関または公的な相談窓口へ連絡してください。

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よくある質問(FAQ)

全般不安症(GAD)は治りますか?
GADは慢性の経過をたどりやすく、再発も少なくない一方で、治療によって症状が軽くなる方は多くいます。ハーバード・ブラウン不安研究では、12年の追跡で約6割がいったん回復しています。認知行動療法・薬物療法のいずれにも効果が報告されており、最初の治療で十分な効果が得られなくても、方法を変えて改善を目指せます(Slee 2019)。回復には時間がかかることが多く、症状が落ち着いた後も、再発を防ぐ取り組みを続けることが大切です。漢方・鍼灸は、診断と標準的な治療を土台に、体質・身体症状・睡眠の面から回復を支えます。
心配性や性格の問題とは違いますか?
心配すること自体は誰にでもありますが、GADでは、心配の量や持続が状況に見合わず、自分で止めることが難しく、眠れない・疲れる・筋肉がこわばるなど、体や生活に影響が出ます。それが数か月以上続く場合は、性格ではなく、治療の対象になる病気の可能性があります。日本のウェブ調査(2022年)では、GAD-7が10点以上の人の46.3%が「性格の問題」と考えていましたが、適切な評価と治療によって改善を目指せる状態です。
漢方・鍼灸はGADに有効ですか?
「確実に効く」と言い切れる段階ではありませんが、研究は増えています。2025年のメタ解析では、中国の漢方薬が、GADで抗不安薬よりHAM-Aの改善が大きく、有害事象が少ないと報告されました(比較対象は抗不安薬)。鍼治療も、偽鍼との比較試験14件の統合で、不安・睡眠の改善が報告されています(エビデンスの確実性は低〜非常に低)。いずれも質の高い試験が今後必要とされています。タナココでは、診断と標準的な治療を土台に、弁証に基づく漢方・鍼灸を、体質面のサポートとしてご提案します。
抗不安薬や抗うつ薬を使っています。漢方・鍼灸と併用できますか?
併用できる場合が多く、タナココでは薬剤師資格を持つ担当者が、現在の処方薬との相互作用(甘草を含む処方の重複など)を確認したうえで、並行できる形で漢方処方をご提案します。抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬を自己判断で中止したり減らしたりすると、症状の再燃や離脱症状が生じるおそれがあるため、お勧めしません。薬の調整は主治医と相談し、漢方・鍼灸を併用していることも主治医にお伝えください。
何科を受診すればよいですか?
精神科または心療内科が専門です。日本のウェブ調査(2022年)でも、受診した人の約8割は精神科・心療内科を受診していました。動悸・めまい・体重の変化などがある場合は、甲状腺などの身体の病気を確認するため、内科の受診も有用です。受診の際は、症状がいつから続いているか、睡眠や生活の状況、服薬内容をメモして持参すると、診察がスムーズです。
鍼が怖いのですが、受けられますか?
鍼灸に法定の年齢制限はなく、不安が強い方や、鍼がはじめての方にも、細い鍼を使った軽い刺激から始めます。初回はお体の反応を確認しながら丁寧に進めますので、「鍼が怖い」という場合も、まずご相談ください。漢方薬のみで経過をみることも可能です。
改善までどれくらいかかりますか?
個人差が大きく、一概には言えません。臨床試験では、薬物療法とマインドフルネスは8週間で効果が評価されており、国内で行われているオンラインCBTの試験では、16週間のプログラムが用いられています。漢方・鍼灸でも、睡眠・身体の緊張・不安の程度の変化を数か月単位で見守りながら進めるのが基本で、早い段階で変化を感じ始める方もいれば、半年以上かけて整えていく方もいます。即効性よりも継続性が大切なため、タナココでは定期的に経過を確認し、体質の変化に応じて処方・施術内容を調整します。
うつ病や不眠も一緒にあります。漢方・鍼灸の対象になりますか?
GADは、うつ病や不眠と併存することが多い病気です。中医学では、心・肝・脾などの体質の偏りとして、不安・気分の落ち込み・不眠を合わせて捉えるため、ご相談いただけます。ただし、強い抑うつや、死にたい気持ちがある場合は、まず医療機関での診察が必要です。うつ病・不眠については、関連ページもご覧ください。

全般不安症:不安を抱えたまま、一人で続けない選択肢があります

「何も起きていないのに、心配が止まらない」「眠れず、体も常に緊張している」「性格だから仕方がないと言われてきた」。このような状態は、治療の対象になりうるものです。

全般不安症は、慢性の経過をたどりやすい一方で、心理療法や薬物療法をはじめ、改善を目指せる方法が複数あります。2026年には、日本でも治療薬が承認されました。タナココは、こうした医療を土台に、漢方と鍼灸で、気の巡り、睡眠、身体の緊張、胃腸の状態といった体質面を整え、心配に振り回されにくい状態を目指します。

一度の処方や施術で終わらせず、体質の変化に合わせて、見立てと調整を続けます。改善に向けて必要なことを、一つずつ行います。

薬剤師・鍼灸師・心理士の資格を持つ担当者が、西洋医学と中医学、心理的な側面の三つの視点から、一人ひとりに合った提案をいたします。まずは、現在の状況をお聞かせください。

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