帯状疱疹後神経痛(PHN)と漢方・鍼灸

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは|診断・原因・治療の限界と漢方・鍼灸の最新研究|相模原 タナココ
帯状疱疹後神経痛・PHN × 漢方・鍼灸 / 相模原 タナココ

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは──
診断・メカニズム・治療の限界と、漢方・鍼灸の最新研究

帯状疱疹の皮疹が治ったあとも、同じ場所の痛みが続く。それが帯状疱疹後神経痛(PHN)です。

痛みは、神経の損傷と、痛みの伝わり方の過敏化によって続くと考えられています。現在の薬物療法で十分に和らがない方がいることも、研究で示されています。

このページでは、診断・メカニズム・現在の治療と限界を整理し、中医学(漢方・鍼灸)の考え方と最新の研究報告を紹介します。タナココは、痛みの軽減と、眠れる夜・動ける日を増やすことを目標に取り組みます。

最終更新日:2026年10月30日

帯状疱疹後神経痛(PHN)の理解と体質へのアプローチ

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帯状疱疹後神経痛(PHN)とは何か

帯状疱疹後神経痛(Postherpetic Neuralgia、以下PHN)とは、帯状疱疹の皮疹(水疱・かさぶた)が治ったあとも、同じ神経の領域に痛みが続く状態です。帯状疱疹で最も頻度の高い合併症とされています。

多くの臨床研究では、皮疹の出現から90日以上続く痛みをPHNとしています。日本のペインクリニックでは、自然に軽くなる可能性のある時期の痛みを「帯状疱疹関連痛(ZAP)」、自然には治りにくい痛みを「PHN」と呼び分けることがあります。

帯状疱疹は70歳代での発症が最も多く、加齢とともにPHNへ移行しやすくなります。痛みは眠れない、動けない、気分が沈むといった形で、日常生活に広く影響します。

このページの要点

  • PHNは、皮疹が治ったあとも続く神経の痛みです。研究上は、皮疹の出現から90日以上続く痛みを指します。
  • 帯状疱疹になった方のうちPHNに移行するのは、報告により5〜32%です。日本の解説では、抗ウイルス薬を早期に使っても10〜25%とされています。
  • 痛みは、神経の損傷と、末梢・中枢での痛みの伝わり方の過敏化によって続くと考えられています。
  • 現在の標準的な治療で、痛みが50%以上軽減する方は半数に満たないと報告されています。治療には限界があります。
  • 2026年にJAMA Neurologyで、PHN患者448人を対象とした電気鍼の比較試験が報告されました。平均の痛みの差は小さい一方、痛みが3割以上軽減した方の割合は電気鍼群で高い結果でした。
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PHNの診断基準

PHNは、特定の検査数値で確定する病気ではありません。帯状疱疹の経過と痛みの特徴から、臨床的に診断されます。一般的な確認項目は次のとおりです。

診断で確認される主な項目

① 帯状疱疹の既往:皮疹・水疱の経過、発疹の前に出る痛み(前駆痛)の有無を確認します。

② 痛みの部位:皮疹があった神経支配領域(デルマトーム)に一致して、痛みが続いていることを確認します。

③ 持続期間:研究では皮疹出現から90日以上が基準です。臨床では、皮疹が治ってから3か月前後を目安にすることが多いです。定義には、90〜120日とする報告もあります。

④ 痛みの性質:焼けるような痛み、電気が走る痛み、軽く触れても痛い(アロディニア)、痛がゆさなどを確認します。

⑤ 他の疾患の除外:脊椎の病気や他の神経障害など、同じ部位の痛みを起こす疾患がないかを確認します。

「PHNの臨床研究」での定義

日本の専門家の解説では、臨床研究では「帯状疱疹発症後90日以上経過しても続く、VAS(100mm)で40mm以上の強い痛み」と定義することが多いとされています。これは、自然に治る痛みと、治りにくい痛みを区別して治療効果を評価するためです。診断名の付く時期と、医療機関ごとの運用には幅があります。
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症状:痛みの種類と生活への影響

PHNの痛みは、1人の方に複数の種類が混在することが多く、強さは天気・空調・体調・気持ちの状態によっても変わります。

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痛みの性質

ひりひりする痛み、焼けるような痛み、電気が走るような痛み、えぐられるような痛み、痛がゆさ。持続する痛みと、突然の鋭い痛みが重なることがあります。

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感覚の変化

衣服や風が触れただけで痛む(アロディニア)。触れた感覚が鈍い、または過敏になる。痛みの領域の皮膚感覚が変化します。

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睡眠・気分・活動

痛みによる不眠。不安、気分の落ち込み。外出・入浴・仕事・家事が思うようにできない。研究では、睡眠障害や心理的苦痛が生活の質を下げるとされています。

発症部位は胸部(肋間神経)が多く、次いで顔面(三叉神経領域)が多いとされます。2026年のJAMA Neurologyの試験では、参加者448人のうち胸部が約42%、三叉神経領域が約18%でした。顔面や目の周囲の帯状疱疹では、早めの専門医受診が特に重要です。

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有病率とリスク因子

PHNは、帯状疱疹にかかった方の一部に起こります。移行する割合と、移行しやすい条件は次のように報告されています。

項目目安特記事項
帯状疱疹からPHNへの移行5〜32%(報告により幅がある)日本の解説では、抗ウイルス薬を早期に使用しても10〜25%がPHNに移行するとされています。年齢が高いほど割合が上がります。
移行しやすい条件高齢、皮疹が重い・広い、発症時の痛みが強い、前駆痛がある免疫が低下している状態や、慢性疾患の併存も危険因子です。顔面・胸部の発症も挙げられています。
帯状疱疹の発症80歳までに約3人に1人発症は70歳代が最も多いとされています。

帯状疱疹の早期受診と、抗ウイルス薬・痛みの治療の早期開始が、PHNへの移行を減らすことにつながると考えられています。

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発症のメカニズム

PHNは、複数の仕組みが重なって痛みが続く状態と理解されています。近年の総説では、神経免疫性の疾患として整理されるようになっています。

1)ウイルスによる神経の損傷

水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は、水ぼうそうのあとも脊髄後根神経節に潜伏します。加齢や免疫低下を契機に再活性化すると、神経に沿って増殖し、神経線維や神経節に炎症と損傷を起こします。

2)末梢性感作

損傷した神経では、ナトリウムチャネルなどの発現が変化し、C線維が興奮しやすくなります。また、触覚を伝えるAβ線維の性質が変わることが、軽い接触で痛むアロディニアに関わると考えられています。

3)中枢性感作

痛みの信号が持続的に入力されると、脊髄後角の神経細胞が興奮しやすくなります。ミクログリアの活性化やNMDA受容体の関与も報告されており、この段階では痛みが神経の損傷部位だけの問題ではなくなります。中枢性感作が成立すると、神経調節を目的とする治療でも元に戻りにくくなると指摘されています。

4)免疫・炎症と脳・心理面

急性期のIL-6などの炎症性サイトカイン上昇が、PHNのリスクと関連すると報告されています。また、前頭前野・前帯状皮質・扁桃体など、痛みを抑える下行性の仕組みに関わる脳領域の関与が検討されています。不眠・不安・抑うつが併存しやすく、これらが痛みの感じ方を強める可能性があります。

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現在の治療とその限界

PHNの治療は、薬物療法を中心に、神経ブロックなどの方法を組み合わせて行われます。

薬物療法・神経ブロック

  • 第一選択の内服薬:ガバペンチン・プレガバリン(α2δリガンド)、三環系抗うつ薬が、有効性の確立した薬剤として推奨されています。SNRIも用いられます。
  • 外用薬:カプサイシン、リドカインなど。効果は限定的、またはエビデンスが限られるとされています。
  • 神経ブロック・脊髄刺激療法:ペインクリニックで、痛みの強さに応じて行われます。
  • オピオイド・神経調節療法:他の治療で改善しにくい場合に限って検討されます。

治療の限界

  • 効果の限界:2026年の総説では、痛みが50%以上軽減する方は半数に満たないとされています。
  • 副作用との兼ね合い:眠気・ふらつきなどのため、十分な量まで増やせない方がいます。高齢の方では特に調整が必要です。
  • 時期の問題:中枢性感作が成立したあとは、神経調節の治療でも反転が難しい場合があります。
  • 併存症への対応:不眠・不安・気分の落ち込みへの対応は、痛みの薬だけではカバーしきれない場合があります。

こうした背景から、標準的な治療を続けながら、体質面・睡眠・心身の状態を支える方法を組み合わせる意義が検討されています。

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西洋医学 vs 中医学 アプローチ比較

両者は対立するものではなく、役割が異なります。それぞれの特徴を整理します。

観点西洋医学的アプローチ中医学的アプローチ
病態の捉え方神経損傷・末梢性/中枢性感作・炎症など、痛みの発生機序で評価気・血の巡りの滞り(気滞血瘀)、冷え、気血の不足、余分な熱や水の停滞など、体質と状態の偏りとして把握
治療の目標痛みの強さを下げる、睡眠と活動性を保つ痛みの軽減に加え、冷え・睡眠・疲れやすさ・気分など、全身状態を整える
主な手段ガバペンチノイド・三環系抗うつ薬などの内服、神経ブロック、外用薬弁証に基づく漢方処方、鍼灸(電気鍼・お灸を含む)、養生指導
長所診断基準と治療の位置づけが明確。強い痛みに対応できる体質全体に働きかける。薬の副作用が出やすい方にも選択肢になりうる。併用しやすい
限界・課題痛みが十分に軽減しない方がいる。副作用で増量しにくい質の高い比較試験が限られる。個人差が大きい。効果の判断に一定の回数・期間が必要
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中医学からのPHN病態分析

中医学では帯状疱疹を「蛇串瘡(じゃくしそう)」「纏腰火丹(てんようかたん)」などと呼びます。急性期は、外から入る毒邪と、肝胆の火・脾胃の湿熱などの内因が重なって起こると考えられています。PHNは、急性期の皮疹が治ったあとも、邪が残る、または気血の不足や巡りの滞りが痛みとして続く状態と捉えます。

舌・脈・腹部・冷えや睡眠の状態を総合して体質を把握する「弁証(べんしょう)」を行い、処方と施術の方針を決めます。PHNでみられる体質のパターンの例は次のとおりです。分類の仕方は流派や医師・薬剤師により異なります。

きたいけつお
気滞血瘀(痛みが固定する型)

気と血の巡りが滞った状態。刺すような痛み、痛む場所が決まっている、夜間に強い、舌の色が暗いなどがみられます。疏肝理気・活血化瘀の考え方で、桂枝茯苓丸・通導散・疎経活血湯などが検討されます。

かんけいうつねつ
肝経鬱熱・余邪未清(灼熱痛の型)

熱感のある痛み、いらいら、口の苦み、便秘などを伴うタイプ。急性期の熱や湿が残る状態です。清熱の考え方で、竜胆瀉肝湯や柴胡剤などが検討されます。

きけつりょうきょ
気血両虚・気虚血瘀(高齢・体力低下の型)

鈍い持続痛、疲れやすさ、食欲低下、顔色が冴えない。気血が不足し、巡りも滞る状態です。補気活血の考え方で、補中益気湯・十全大補湯・四物湯を含む処方などが検討されます。

ようきょかんぎょう
陽虚寒凝(冷えで悪化する型)

冷えや天候の変化で痛みが強まり、温めると楽になるタイプ。温経散寒の考え方で、桂枝加朮附湯・麻黄附子細辛湯・真武湯などが検討されます。

いんきょそう
陰虚燥(乾燥傾向の型)

皮膚や舌、口の乾き、ほてりを伴う高齢の方に多いとされます。滋陰の考え方で、六味丸と麦門冬湯の組み合わせなどが報告されています。

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漢方・鍼灸に関する研究報告の現状

PHNに対する鍼灸は、近年、質の高い比較試験が報告され始めています。漢方は、現時点では症例報告・症例集積が中心です。

研究の現状と限界

日本の神経障害性疼痛薬物療法ガイドラインでは、漢方は伝統医学に基づき経験的に使われており、有効性を確立した十分なエビデンスはないとされています。一方で、PHNには非ランダム化比較試験や症例集積があり、桂枝加朮附湯・麻黄附子細辛湯・芍薬甘草湯・真武湯・附子末などで鎮痛効果が報告されています。鍼灸も、これまでの研究は小規模・単施設・対照群の設定が不十分なものが多く、報告の質にばらつきがあります。

2026年 JAMA Neurology:電気鍼の多施設シャム対照ランダム化比較試験

中国の7つの大学病院で、45〜75歳のPHN患者448人(痛みNRS 4以上)が、電気鍼群(225人)とシャム電気鍼群(223人)に分けられました。電気鍼は、患側の支溝・陽陵泉と、痛む部位の周囲の阿是穴を用い、4週間に20回行われました。

  • 4週時点のNRS(0〜10)の低下は、電気鍼群−1.52、シャム群−0.99でした。群間差は−0.53で、統計的には有意でしたが、研究者が事後に基準とした臨床的に意味のある最小差(1.5点)には届いていません。
  • 痛みが30%以上軽減した方の割合は、電気鍼群46.7%、シャム群24.3%でした(差22.4%)。この差は、終了後1か月の時点でも保たれていました。
  • 睡眠・気分、不安の改善、救援鎮痛薬の使用の減少(6.7%対13.9%)、併用鎮痛薬を減らせた・やめられた方の割合(23.9%対8.9%)でも、電気鍼群が良好でした。救援鎮痛薬と併用薬に関する結果は、いずれも事後解析です。
  • 重篤な有害事象はなく、治療に関連した主なものは軽い皮下出血(電気鍼群5.8%)でした。群間差は、10回施術後の2週時点で現れ始めました。

著者らは、電気鍼がPHNの総合的な管理における非薬物療法の選択肢になりうるとしています。限界として、中国のみで実施された研究であること、追跡が1か月と短いこと、シャム群にも痛みの軽減がみられたことが挙げられています。なお、本論文は2026年10月26日に訂正が公表されています。上記の数値は、訂正の注記が付いた現在の掲載版に基づいています。

システマティックレビューが示す全体像

鍼灸のPHN治療に関するシステマティックレビューは、2008〜2025年に40報あり、その大半(33報)が「有効率の向上」に有益と報告しています。ただし、7つのレビュー(128試験・9,792人)を評価した、2025年掲載のオーバービューは、「有効の傾向があるが、方法論的な質は低い」と結論づけています。最近のメタ解析(21件のRCT、いずれも中国)では、鍼灸関連治療がPHN患者の睡眠の質を改善する可能性が示されましたが、より厳密な試験が必要とされています。

進行中の研究

2025年に登録された電気鍼のPHN試験(180人、電気鍼・シャム・待機の3群、バイオマーカーの評価を含む)が、2026年末の終了を予定して進行しています。今後、作用の仕組みを含めた知見が増える見込みです。

漢方に関する報告

ペインクリニックの専門医による報告では、長期に続くPHNで冷えを伴う場合に桂枝湯合麻黄附子細辛湯、乾燥傾向の高齢の方に六味丸合麦門冬湯、湿の傾向がある場合に小柴胡湯・半夏厚朴湯、一部の症例で桂枝加朮附湯合四物湯が有効だった例が紹介されています。画一的な処方では改善しにくく、症状に合わせた処方が必要とされています。いずれも症例の報告であり、効果を保証するものではありません。

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タナココにおける漢方・鍼灸のサポート

漢方薬による体質へのアプローチ

タナココの漢方では、痛みの性質(刺す・焼ける・鈍い)、冷えで悪化するか温めて楽になるか、睡眠・食欲・便通・気分、舌・脈・お腹の状態を確認し、弁証に基づいて処方を選びます。方向性の例は次のとおりです。

桂枝加朮附湯・麻黄附子細辛湯・真武湯:冷えで痛みが強まるタイプに。附子(ぶし)を含み、体を内側から温めて痛みの巡りを助けます。

桂枝茯苓丸・疎経活血湯・通導散:痛む場所が決まっていて、夜に強いなど、巡りの滞りが目立つタイプに。

補中益気湯・十全大補湯:高齢・体力低下・疲れやすさが強いタイプに。気血を補い、回復の土台を支えます。

竜胆瀉肝湯・柴胡剤:熱感・いらいら・口の苦みなど、熱の傾向が残るタイプに。

処方は弁証に基づいて組み合わせます。麻黄を含む処方は血圧・動悸、甘草を含む処方の重複は血圧・むくみ・カリウム低下(偽アルドステロン症)、附子を含む処方は量と体質の見極めが必要です。薬剤師が、現在お使いの薬との相互作用を確認します。

鍼灸施術による痛みと全身状態へのアプローチ

鍼灸では、痛みのある部位への刺激と、体質を整える全身の経穴を組み合わせます。経穴の例は次のとおりです。

阿是穴(あぜけつ)・夾脊穴(きょうせきけつ):痛む部位の周囲、および該当する神経の高さの背骨の脇。電気鍼やお灸を併用することがあります。

支溝(しこう)・陽陵泉(ようりょうせん):2026年のJAMA Neurologyの試験で使われた経穴。疏肝・巡りを整える目的で用いられます。

足三里(あしさんり)・三陰交(さんいんこう):気血を補い、冷え・睡眠・疲れやすさを整える目的で用いられます。

皮疹・かさぶたが残っている急性期の皮膚には、施術を行いません。皮膚科・ペインクリニックでの治療を優先してください。細い鍼から始め、お体の反応を確認しながら進めます。研究では、4週間に20回の施術で評価され、群間差は10回施術後から現れ始めました。通院の頻度・期間は、状態と生活に合わせて相談して決めます。

タナココでは、通院中の医療機関(皮膚科・ペインクリニック・内科など)での診断と処方の内容を伺い、それと組み合わせる形で提案します。痛み止めを自己判断で減らす必要はありません。併用していることは、主治医にもお伝えください。

「薬を増やしても痛みが十分に取れない」「眠気やふらつきで薬を増やせない」「痛みで眠れない日が続いている」「冷えると痛みが強くなる」——どのような状況でも、現状を伺うことから始めます。薬剤師・鍼灸師・認定心理士の資格を持つ担当者が、一人ひとりの痛みと体質に合わせて提案します。

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よくある質問(FAQ)

帯状疱疹後神経痛は治りますか?
経過には個人差が大きく、一概には言えません。痛みが長く続く方が多い一方で、治療により痛みが和らぐ方もいます。確実な効果を約束することはできませんが、薬物療法・神経ブロックなどの標準的な治療を土台に、漢方・鍼灸を組み合わせることで、痛みの軽減、睡眠、日常の活動性の改善を目指せる可能性があります。タナココは、その可能性を一つずつ確かめていくために、診察と施術に取り組みます。
漢方・鍼灸はPHNに有効ですか?
PHNに対する電気鍼の多施設シャム対照試験(2026年、JAMA Neurology)では、痛みの平均的な低下の差は小さい一方、痛みが3割以上軽減した方の割合が電気鍼群で高い結果でした。システマティックレビューでも有効の傾向が示されていますが、研究の質には課題があります。漢方は、症例報告・症例集積が中心で、有効性が確立しているとはいえない段階です。体質(証)と痛みの状態に合わせた提案をします。
病院の薬と併用できますか?
併用できる場合が多いです。ガバペンチン・プレガバリン、抗うつ薬などを使用中の方は、薬剤師が相互作用を確認したうえで漢方処方を提案します。麻黄・甘草・附子を含む処方は、血圧や電解質への影響に注意が必要です。服薬中の薬を自己判断で中止・減量することは勧められません。主治医にも併用をお伝えください。
帯状疱疹の急性期(皮疹がある時期)でも受けられますか?
急性期は、皮膚科で抗ウイルス薬による治療を早期に始めることが最優先です。早期の治療開始が、PHNへの移行を減らすことにつながると考えられています。皮疹・かさぶたが残る皮膚への鍼灸施術は行いません。皮疹が落ち着いたあとの痛みや、体力・睡眠の回復の面でご相談ください。
帯状疱疹ワクチンはPHNに効果がありますか?
ワクチンは、帯状疱疹とPHNの予防を目的としています。すでに続いているPHNの痛みを治す治療ではありません。厚生労働省の資料では、PHNに対する予防効果は、接種後3年時点で生ワクチンが約6割、組換えワクチンが9割以上と報告されています。2025年4月から、65歳の方などを対象に定期接種が始まっています。対象・費用はお住まいの自治体にご確認ください。
どれくらいの期間で変化がありますか?
個人差が大きく、一概には言えません。2026年の電気鍼の試験では、群間差が現れ始めたのは、10回の施術後(約2週間後)でした。タナココでは、痛みの強さ・睡眠・夜間の目覚め・活動量を数回ごとに確認し、続けるか、方法を変えるかを一緒に判断します。

帯状疱疹後神経痛──痛みが続く方に、試していただきたい選択肢があります

皮疹が治ったあとも続く痛みは、神経の損傷と、痛みの伝わり方の変化によるもので、気のせいでも、我慢が足りないことでもありません。標準的な治療で十分に軽くならない方がいることも、研究で示されています。

中医学には、気と血の巡り、冷え、体力の土台という視点があります。鍼灸については、2026年に大規模な比較試験が報告され、痛みが3割以上軽減した方の割合が高かったことが示されました。漢方は研究の段階ですが、冷え・睡眠・疲れやすさを含めて体質から支える方法として、臨床で長く使われてきました。

タナココは、痛みを少しでも軽くし、眠れる夜と動ける日を増やすことを目標に、薬剤師・鍼灸師・認定心理士として、診察から施術まで責任をもって取り組みます。痛みの様子と、現在の治療内容を伺うところから始めます。

「痛み止めを増やしても取れない」「副作用で増やせない」「冷えると悪化する」「眠れない」——まずは状況をお聞かせください。

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