生まれた季節とアレルギーの関係

タナココ

なんと❗️ 生まれた季節とアレルギーが関係しているかも…という研究報告があります

「エコチル調査」という大規模な疫学調査があります

環境省の実施している10万組の親子が参加している調査があり、2011年より実施されています

「子どもの健康と環境に関する全国調査」で「エコロジー」と「チルドレン」を組み合わせて「エコチル調査」と呼ばれています

赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時から定期的に健康状態を確認し、環境要因が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにする調査ですが、今回の報告はそのサブコホート調査において、生まれた季節とレルギーとの関連を検討しています

季節とアレルギーの関係を調べるために

生まれた季節を

・ 12~2月を「冬」
・ 3~5月を「春」
・ 6~8月を「夏」
・ 9~11月を「秋」

に分けて合計 4,323 組の母子を調査しました

調査に当たっては影響を与える可能性のある要因、例えば母親のアレルギー感作、妊娠中の受動喫煙、世帯収入、子供の性別などを調整してあります

アレルギーは花粉症とハウスダスト(ダニ)との関係を調べています

解析した結果は…

春or夏に生まれた人は、冬に生まれた人よりも花粉症になる可能性が高く、夏に生まれた人は、冬に生まれた人よりハウスダスト(ダニ)アレルギーになる可能性が高いことが示されました

研究者は、春や夏の季節特有のメカニズムが関与している可能性があるとし、また、乳児期の気象条件と呼吸器感染症の潜在的な影響を考慮するために、さらなる研究を行う必要があるとコメントしています

夏生まれは、花粉症ともハウスダストとも関係しているようです…

花粉症は、いまや日本に3000万人、もしかしたらそれ以上かもしれない数の患者さんがいると言われています

日本を代表するアレルギーの病気で、1960年代にブタクサ花粉症、次いでスギ花粉症、イネ科の花粉症などの報告がされており、その後花粉症は年々増加傾向にあります

漢方での花粉症の相談も多いのですが、漢方的には、主に、体内にある余分な水分が、「花粉」が引き金となり、くしゃみ、鼻水、涙、鼻づまり、涙としてあらわれたもの、と考えます

体質としては、体に「冷たい水分が過剰に存在し、溜まりやすい」のが特徴で、冷飲食が多い人、お腹の弱い人、アルコールをよく飲む人、甘いものが好きな人、冷え性の人などが該当します

病院の薬でも漢方でも「花粉症」の治療をする前に、冷飲食や胃腸の負担を減らしたり、アルコールや甘いものを減らしたり、体を冷やさないようにしたりすることで、症状が軽減することもあります

また、花粉症は「冷たい水分が過剰に存在し、溜まりやすい」という体質の人だけがなるわけではありませんので、その人の体質や花粉に反応した時の症状などを考慮して処方を選びます

よく使われる処方には、小青竜湯、葛根湯加川芎辛夷、辛夷清肺湯、荊芥連翹湯、苓甘姜味辛夏仁湯、越婢加朮湯、麻黄附子細辛湯などがありますが、漢方の専門家のカウンセリングを受けて、自分がどういうタイプかをみてもらってから選ぶことが大切です

また、花粉症の症状が出ている以外の季節で体づくりをしていくことも重要です

体は「免疫」、中医学的には「衛気(えき)」という名のバリアで守られています

防「衛」の「気」で「衛気」という名前で呼ばれていますが、この「衛気」を強化することが花粉症対策では必要です

なお、よく花粉症の漢方薬として「小青竜湯」が「体質改善の漢方」のような使われ方をしていますが、「体質改善」ではなく、「症状を抑える」処方ですのでご注意ください

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