黄帝内経素問・上古天真論篇第一(5)

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

引き続き、黄帝内経・素問、上古天真論篇の内容についてですが、今回は最終部分となります。

当時の宗教観も垣間見えます。

 


太古の昔に「真人」と呼ばれる人が存在したと聞いたことがある。

天地陰陽の法則を把握し、自然の中の精気を取り入れ、何者にも煩わされたり、惑わされたりすることなく、心身ともに自然の法則と一つとなり、その寿命は天地と同じく長く、終わりがなかった。これは天地の道理とともにあったからだという。

中古の時代では、「至人」と呼ばれる人が存在したと聞いたことがある。

至人は徳が高く、天地の道理を知り、陰陽の法則にのっとり、春夏秋冬の季節に調和し、世俗を離れ、精を蓄え、天地を思うがままに行き来し、世の中のことを隅々まで知ることができた。考えてみると、これは修行することで天から与えられた寿命を延ばして強くなったもので、「至人」もまた「真人」と同様である。

そしてその次の近世の時代には、「聖人」と呼ばれる人がいる。天地が調和された所で生活し、各季節に吹く、人に害を与える「風」の意味を理解していた。嗜欲は世間一般の習慣に適応させ、心は穏やかで、特別な行動はせず、世を捨てるようなこともなく、服装や行いも世間にひけらかすことがなかった。

また、体を酷使せず、心を患うこともなく、落ち着いて楽観することに努め、自然に得られるもので良しとしていたため、肉体的にも精神的にも乱れることがなく、100歳まで生きることができた。

さらに今世では、「賢人」と呼ばれる人がいて、天地の法則にのっとり、日月や星の運行、陰陽、四季などの変化に合わせて生活し、上古の「真人」や「至人」に習い、自然の法則に合わせた生き方をした結果、長く生きることができた。

一方で、それには限界もあった。


<原文>

黄帝曰:余闻上古有真人者,提挈天地,把握阴阳,呼吸精气,独立守神,肌肉若一,故能寿敝天地,无有终时,此其道生。

中古之时,有至人者,淳德全道,和于阴阳,调于四时,去世离俗,积精全神,游行天地之间,视听八远之外,此盖益其寿命而强者也,亦归于真人。

其次有圣人者,处天地之和,从八风之理,适嗜欲于世俗之间,无恚嗔之心,行不欲离于世,被服章,举不欲观于俗,外不劳形于事,内无思想之患,以恬愉为务,以自得为功,形体不敝,精神不散,亦可以百数。

其次有贤人者,法则天地,象似日月,辨列星辰,逆从阴阳,分别四时,将从上古合同于道,亦可使益寿而有极时。


 

昔の人が、どのように精気を養い、健康な生活を送るためにはどのような点に気をつけて生活していたかを説明した内容です。

健康的に、幸せに生きていくためのエッセンスがぎゅっと詰まっています。

 

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