🧄 ニンニクが「女性のカラダ」を変える?
体重が落ちない、肌荒れが気になる、生理が乱れる…。
そんな悩みを抱える女性に多いのが、「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群:排卵が乱れやすくなる状態)」です。さらにPCOSの女性は、「代謝症候群(血糖・脂質・血圧・内臓脂肪の問題が重なる状態)」も抱えやすいことが知られています。
そこで研究者たちが目をつけたのが、日常にも馴染み深い食材──「ニンニク」。
最近の研究では、「ニンニク」がホルモンや代謝の乱れに良い働きをする可能性が示されています。
今回紹介する研究では、標準化されたニンニクサプリ(有効成分量があらかじめ決まっている製品)を8週間飲んでもらい、二重盲検ランダム化比較試験(RCT:参加者も医療者も誰が何を飲んだか分からない公平な比べ方)でPCOSの効果を調べました。
さて、「ニンニクパワー」でどんな変化が現れたのでしょうか?
また、中医学の視点でも、ニンニクは「温陽補気(体を温めて元気を補う)」「活血化瘀(血の巡りを良くする)」の代表格。
現代医学の結果と、どう重なるのかも見ていきます。
目次
- 🧄 ニンニクが「女性のカラダ」を変える?
- 👭 「ホルモンの嵐」と「代謝の乱れ」が同時に起こる女性たちへ
- 🧪 「ほんとうに効くの?」を確かめるための研究設計
- 🧬 血糖、脂質、炎症、それぞれが着実に改善
- 💓 痩せた! 下がった! 引き締まった!
- 💁♀️ 気持ちや性の悩みにも効いた?
- 🌿 中医学の視点
- 👃 ニンニクと暮らす、わたしの整え方
- 🌉 科学と伝統がつないだ、からだと心の架け橋
👭 「ホルモンの嵐」と「代謝の乱れ」が同時に起こる女性たちへ
PCOSは生理不順や不妊、にきび・体毛の変化などを引き起こし、代謝症候群の要素(高めの血糖・脂質・血圧、肥満)もみられやすい状態です。
治療は「薬」に頼りがちになる一方、「続けやすくて副作用が少ない」方法を求める声もあります。
そこで、血糖・脂質・血圧・炎症にアプローチできる可能性がある「ニンニク」に研究者は注目しました。
🧪 「ほんとうに効くの?」を確かめるための研究設計
研究はイランの大学病院で行われ、PCOSと代謝症候群を併せ持つ女性97名を対象に、ランダム化・二重盲検・プラセボ対照という厳密な設計で行われました。
1日2回、標準化された「ニンニクサプリ」を8週間服用し、血糖や血中脂質、CRP(炎症の強さを見る血液検査)、体重、血圧、SHBG(性ホルモン結合グロブリン:余分な男性ホルモンの働きを抑えるたんぱく質)などを測定しました。
加えて、生活の質(PCOS特有の悩みを点数化)や性機能(性の困りごとを自己評価する質問票)も評価しました。
🧬 血糖、脂質、炎症、それぞれが着実に改善
「ニンニクサプリ」を服用後、血糖、中性脂肪、LDL(悪玉コレステロール)、総コレステロールを測定したところ、いずれも低下していました。
CRP(炎症の強さ)も下がり、体の「炎症」が和らいだ可能性が示唆されました。
💓 痩せた! 下がった! 引き締まった!
「体重」は8週間で平均約4kgの減少し、さらに血圧も低下傾向。
ホルモンでは、SHBGが上がりました。これはにきびや多毛など、過剰な男性ホルモンの影響を軽減させる傾向にあることがわかります。
体型の指標では、WHR(ウエスト÷ヒップ比)は大きくは変わらず。ただしウエスト(WC)とヒップ(HC)の周囲長はどちらも小さくなっているので、全体として「引き締まった」と言えると思います。
💁♀️ 気持ちや性の悩みにも効いた?
PCOS特有の悩み(体毛・にきび・体重・不妊・月経・気分の6分野)についての調査では、すべてで改善が見られました。
また、性機能については、「自分の体感」としては良くなった人が多かったものの、「ニンニクサプリ」を飲んだ人たちと飲んでいない人たちを比べると、「違いがあった!」と言えるほどの差はつきませんでした。
🌿 中医学の視点
PCOSは中医学では、「気がうまく巡らない(肝気鬱結)」「体に湿気がたまる(痰湿)」「血の流れが滞る(瘀血)」といった「巡りの悪さ」が関わっていると考えられています。
そこで「ニンニク」登場です。
中医学では「体を内側から温める(温中散寒)」「気の流れをスムーズにする(行気)」「余分な湿気をさばく(化湿)」「炎症や腫れをしずめる(解毒消癰)」といった働きを持つとされています。
今回の研究で見られた炎症の低下、代謝や体重、血圧の改善、そしてホルモンバランス(SHBG)の変化は、まさにこの「滞り」が温まり、動き出した結果と言えるかもしれません。
まさに、科学と中医学が交差した瞬間ですが、ここに目をつける研究者、さすがです。
👃 ニンニクと暮らす、わたしの整え方
もちろん、限界はあります。
食事や運動は細かく管理されていなかったし、ホルモンの一部は測定されず、観察期間も8週間と短め。
さらに使われたのは成分がきっちり調整されたサプリなので、生のニンニクや普段の食事で同じ効果が出るとは限りません。
でも、それでも──
血糖、脂質、血圧、炎症、体重。体にとって大事な「あちこち」にまんべんなく効いていたこと。
そして、気分やお肌、体型までふくめた「暮らしのしんどさ」がやわらいでいたこと。
それはきっと、ニンニクが「効く食材」として、日常にを整えてくれる存在になりうる証拠かもしれません。
🌉 科学と伝統がつないだ、からだと心の架け橋
ホルモンバランス、代謝、感情や性の健康。
これらが複雑に絡み合う女性の体に対して、ニンニクという身近な食材が、優しく、そして確かな作用をもたらす可能性があることが示されました。
科学と中医学が交差するこの研究は、「食で整える」という選択肢の大切さを教えてくれます。
体調を整えたいと思ったとき、まずは身近な食材に目を向ける。
その素朴な一歩が、心と体に新しいバランスをもたらすかもしれません。
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