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胚盤胞にならない原因を胚の成長から考える
病院・クリニックで不妊治療をされている方からの相談内容で多いものの1つに「胚盤胞にならない」というのがあります。うまく行かない原因を探る手がかりとして「受精卵の成長を観察」があります。受精卵の成長を観察して、どの段階で発育が停止したかを知ることで、どこに問題があるのかを推測できることがあります。 -
昼寝の時間はどのくらいが良いのか
時間が必要になった時は「睡眠」を削りがちですが、「睡眠」は削ってはいけないものの1つです。日本人のほとんどは睡眠不足で、特に子ども、働く人の睡眠時間は世界で最も短いと言われていますので、「お昼寝」云々の話の前にそもそもの睡眠時間を確保する必要がありますが、合わせて「お昼寝」の習慣も広がってくれたらいいなと思います。 -
葉酸と卵胞数
妊娠中の葉酸の摂取は赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスク低下が知られており、その摂取が推奨されています。また、その後のさまざまな研究により妊活へのメリットがあることもわかってきました。排卵のトラブルや卵巣機能の改善、妊娠率の増加、妊娠までの期間の短縮などの報告があります。では葉酸はどの程度摂取すれば良いのでしょうか。 -
妊娠率の計算の仕方、妊娠率の見方
不妊治療では治療成績(妊娠率)をもとにクリニック選びをする方もいると思います。「妊娠率」は、分母をどうとるかで変わりますが、妊娠成績(妊娠立)については現在のところ掲載のための統一フォーマットがないので比較しにくいのが問題視されています。たくさんある「妊娠率」について見てみたいと思います。 -
PGT-Aをより効果的にするために漢方を
卵の「育て方」でPGT-Aの検査の結果が変わることもあります。西洋医学的には、卵を積極的に守る方法はありませんが、漢方では「卵」を育てるとともに、発育途中のさまざまなストレスからどうやって「卵」を守っていくかも考えます。妊活されている方は、特に漢方は相性がよい方法だと思いますので、ぜひ取り入れて欲しいと思います。 -
PGTを考えた時に
PGT が登場したときには「これで妊娠率が飛躍的に改善するかもしれない!」と思っていました。しかし、実際は検査をするために行われる細胞採取によるダメージは想像以上で、その検査の適応範囲は限られるものとなりました。PGT をするかどうかを考えた時に参考になる報告があります。 -
不育症の治療をすると不妊治療が自費になる?
昨年の4月から、不妊治療に保険が適用されるようになりました。始まったばかりですので整備が必要なことは多々ありますが、不妊治療を「保険」で行っていると少なからず「?」という場面に遭遇します。その1つに「不育症」の治療があります。 -
2個胚移植の影響は?
2個胚移植の影響を調べた報告があります。2013年〜2015年の間の4640周期を対象にした後ろ向きの研究報告です。2個胚移植では出生率、多胎率ともに上昇したと報告しています。よく考えるとちょっと不思議な現象です。少し詳しく考えてみたいと思います。 -
妊活に必要なビタミンについて
妊活・不妊治療に重要なビタミンとして葉酸やビタミンDについてはよく知られていますが、その他のビタミンについてはどうなのでしょうか。妊活・不妊治療とビタミン、特に「ビタミンB群」との関係について調べた研究があります。報告によるとビタミンB2やビタミンB12についても重要であることがわかりました。 -
妊娠中のプロテインはOK?
妊婦さんのプロテイン摂取については、その量や摂取の理由によって答えが変わり、一律にダメとも言えませんし、推奨することも危険です。その人の食生活の状況によっては必要になることもあるかもしれませんので、タンパク質不足が心配になったらまずは主治医や栄養相談などで栄養士に相談するようにしましょう。