着床の窓のズレとタイミング法

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

ちょっと変わった相談がありました。

このコロナ禍で体外受精をお休みとなり、でも妊活は続けたいので可能性は低くてもタイミング法でチャレンジしたい、少しでも可能性を高めるために漢方を併用したい、というものです。

相談自体はよくあるものですが、その方には「着床の窓のズレ」がありました。

 

着床の窓がいつ開いているのか、ここ数年「着床の窓」を調べる検査は着床障害がある方のオプション検査として知られるようになりました。

 

「着床の窓」とは受精卵の着床に適した期間のことで、この時期を検査することで着床に適切な時期を調べて移植し、着床率の向上に繋げようとするものです。

 

原因不明の反復する着床障害では、「着床の窓のズレ」が原因で、着床がうまくいかないことがあります。

 

着床の窓は早まっているケースもありますし、後ろにずれるケースもあります。

 

体外受精・顕微授精を行なっている場合、検査の結果に合わせて受精卵を移植します。

移植時期をずらすことでうまくいくこともありますが、着床の窓については変わることがあるのか、そうではないのか未だよくわかっていません。変わらないという報告もありますが、症例数が少なく未だ結論は得られていません。

内膜の状態は周期によって変わることがあるので、着床の窓も変わる可能性があるという研究者もいます。

 

また「着床の窓」は受精卵があるか否かでも変わってきます。

 

通常は受精卵が存在すると、受精卵と子宮内膜は情報交換をしながら着床に向けて様々な準備を進めます。

受精卵は着床に向けて情報を内膜へ伝達し、その情報を元に内膜は着床に適した状態へ変化します。この間4〜6日、着床には1〜2日かかります。

 

体外受精や顕微授精ではその過程がないので、情報不足で受精卵が届くタイミングに合わせて内膜の状態を整えておくことができず、移植しても内膜とのタイミングが合わず着床しない可能性が出てきます。

 

では着床の窓がずれていた場合にタイミング法を行う場合はどうしたらよいのでしょうか。通常のタイミング法ではうまくいかないのでしょうか。

 

タイミング法で行う場合は、上記のように情報交換を行って「着床の窓」を調整するため、検査で出た「ズレ」による影響は少ないのではないかと考えられます。

 

証明されたものではないので、経験上の内容になりますが、受精卵との情報交換がない状態で行われる胚移植では「仮」というかその人の持っているデフォルトの状態がたまたまズレているというだけで、受精卵があれば受精卵が着床しやすいように修正や上書きされ丁度良い時期に「開く」のだと推測されます。

 

これらのことから、着床の窓にズレがあっても、タイミング法で行う場合はあまり心配せずに、もし可能であれば、卵胞の発育や排卵のタイミングを病院で確認しながら、通常の方法で進めていただいても問題ないと思います。

 

タイミング法、人工授精でうまくいかず、体外受精・顕微授精でもうまくいかなかったのに、ステップダウンした時に妊娠することがありますが、治療の過程で他の問題が取り除かれ、受精卵と内膜との情報交換がうまくいったからなのかもしれません。

 

漢方はタイミング法を試されている方は特におすすめのサポートです。卵が大きくなるための環境づくり、着床に向けた内膜の調整はもちろんですが、体の不調の改善も同時に行うことができます。煎じ薬であれば細かな調整も得意ですのでぜひご相談ください。

 

相模原 タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院

タナココ

 

問い合わせ 相模原 漢方薬局 鍼灸 接骨院

 

目次