人と会う予定や、少し気を使う場面を控えているだけで、体が先に疲れてしまうことがあります。
頭では「まだ何も始まっていない」と分かっていても、胸がざわついたり、呼吸が浅くなったり、ネガティブな考えが止まらなくなったりします。
不安を感じやすい人や、刺激に敏感な人ほど、こうした体の反応が早く、強く出やすい傾向があります。気持ちの問題ではなく、体のスイッチが勝手に入ってしまうような状態です。
そのため、緊張する出来事が終わったあとも、体の興奮がなかなか下がらず、「終わったはずなのに、まだ疲れている」いう感覚が続くことがあります。
これまで、運動がストレスからの回復に良いこと自体はよく知られていましたが、「どれくらいの強さで運動すると、その後の緊張にどう影響するのか」について、はっきりした答えがありませんでした。
実は、こうした緊張しやすい体の反応に対して、どの程度の運動の「強さ」であれば緊張を和らげるのに役立つのかを調べた研究があります。
軽い運動がいいのか、ある程度しっかり動いたほうがいいのか──この研究では、事前に体を動かしておいた場合に、その後に訪れる強い緊張場面で、体がどのように反応するのかを、実験で確かめることにしました。

対象は健康な若い男性で、30分間の運動を行ったあと、人前で話し暗算をするという、緊張を感じやすい課題に取り組んでもらっています。
運動の強さは、軽め・中くらい・きつめの3段階です。
結果は意外なものでした。
いちばんきつめの運動をした人たちは、その後の緊張に対する体の反応が、むしろ穏やかだったのです。
研究者たちは、強めの運動によってストレスホルモンであるコルチゾールが一度しっかり分泌されることで、その後の緊張に対して体が反応しすぎない調整が働いた可能性を示しています。

中医学の視点で見ると、不安や緊張は「気」が乱れることで、体が過敏に反応しやすくなる状態と捉えられます。
また、不安や緊張を経験すると、その後も気の「乱れ」がおさまらず、体が警戒した状態から元に戻りにくくなることもあります。
今回の実験では、体調に無理のない範囲でやや負荷のかかる動きを取り入れることで、「気」の動きが促され、不安や緊張によって乱れた状態から、戻りやすくなる状態を整えられたとも考えられます。
この点は、中医学の視点から見ても、研究報告の内容とつながります。

今回の研究からは、緊張しやすい体の反応からの回復には、ある程度の負荷をかけた運動が役立つ可能性があることが示されました。
ただし、研究そのものは若くて健康な男性を対象に行われたものであり、すべての人に同じような効果が見られるかどうかは、今後の研究を待つ必要があります。
もちろん、疲労が強いときや、睡眠不足が続いている状態、体の余力が少ないときに無理をすれば、運動が助けになるどころか、かえって緊張や消耗を強めてしまうこともあります。
だからこそ、不安体質の人にとって大切なのは、不安や緊張を感じたときに体が過剰に反応し続けないよう、日頃から体が切り替わりやすい状態を整えておくことが大切になります。
少し息が上がる程度まで体を動かし、そのあとはしっかり休む。
この「動く」と「休む」を無理なく組み合わせていくことで、体が過剰に反応し続けなくてもよい状態へ戻りやすくなります。
今回の研究は、普段からの運動が体の反応を整え、心の安定にもつながる可能性があることを伝えてくれています。

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