妊娠中の「尋常じゃない」かゆみ

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

妊娠中は、つわり、体重の変化、おなかが大きくなるなどの体型の変化、気分の変化、疲労感など、全身にさまざまな「変化」が生じます。

 

変化には「皮膚」の変化もあります。

「皮膚」の変化では、色素沈着、多毛などがみられますが、それ以外に「かゆみ」が見られることがあります。


「妊娠」と「かゆみ」は結びつきにくいですが、悩まれる方が多い症状です。

妊娠することでおこるかゆみや発疹の種類にはさまざまあります。

「妊娠」によっておこる皮膚の痒みには

・妊娠性掻痒
・妊娠性痒疹
・PUPPP(掻痒性じんま疹様丘疹)
・妊娠性疱疹(妊娠性類天疱瘡)
・疱疹状膿痂疹

などがあります。

「妊娠性掻痒」は妊娠初期〜中期にみられる発疹や湿疹などの皮膚の変化を伴わない「かゆみ」のみの症状です。皮膚が無性に痒くなるので、「掻き傷」ができてしまうことが多いのですが、掻き壊してしまうと色素が沈着してしまうことがあります。

「妊娠性痒疹」は妊娠3ヶ月頃から、腕や足に小さくポツポツと赤い発疹ができます。夜間にかゆみが強くなりやすい特徴があります。「妊娠性掻痒」に比べ、さらに強い「かゆみ」で睡眠が妨げられることもあります。夜も眠れない人もいるほどです。患部を引っ掻いているうちに、赤茶色の固い発疹ができるため、治りにくくなります。

「PUPPP」は「掻痒性じんま疹様丘疹」といい、妊娠後期に多く、じんま疹のように少し盛り上がった発疹が、妊娠線付近のお腹周りを中心に全身にみられ、「とても強い」かゆみを伴います。初産婦に多いと言われていますが、経産婦でも見られます。通常、手のひら、足の裏、顔は侵されません。その数は数百に及ぶこともあります。かゆみが激しく、夜間の睡眠が妨げられます。

「妊娠性疱疹」は「妊娠性類天疱瘡」ともいい、妊娠中期〜後期にみられ、赤くなっているところに、水疱(すいほう=水ぶくれ)が生じます。約5万人に1人といわれるまれな状態です。

「疱疹状膿痂疹」は、「妊娠性類天疱瘡」よりもさらに稀で、急激な発熱、全身倦怠感とともに全身の皮膚が潮紅し,無菌性膿疱が多発し、ときに融合し膿海を形成します。

 

非妊娠時の「かゆみ」の治療としては、ステロイド外用薬、保湿剤や抗アレルギー剤の服用ですが、妊娠性掻痒、妊娠性痒疹、PUPPPなどの場合でも非妊娠時と同様ですが、赤ちゃんへの影響は飲み薬より塗り薬の方が小さくすることができます。そのため妊娠中であれば、治療は外用療法が基本です。

 

妊娠性疱疹はコントロール不良の場合、非妊娠時であれば免疫抑制剤などが用いられることがありますが、妊娠中であればステロイドの飲み薬が使用されることもあります。見た目の皮膚の変化が大きいので心配になることがありますが、赤ちゃんへの影響はほとんどなく、通常は出産後に自然に良くなると言われています。

もともと乾燥肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎の傾向がある方に見られやすいと言われています。また第2子以降の妊娠時に多いといわれることがありますが、初産でも見られることもあるため一概にそうとはいえません。

 

妊娠時に掻痒を伴う皮疹を生じることがあります。そしてそのかゆみは想像を絶するかゆみで、睡眠障害や日常生活・妊娠中の大きなストレスになることがあります。

薬で良くならないことも多く、そのような場合は漢方が奏功することも少なくありません。妊娠中、穏やかに過ごせるようお手伝いしますのでご相談ください。

 

 

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