こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
妊活や不妊治療は、うまくいかない時に大きなストレスになることが少なくありません。
うまくいかないストレスは、さらなるストレスを生み出してやすくなり、ストレスが積み重なっていく負のループが形成され、それが治療に影響を与えることさえあります。
ストレスが心や体に悪い影響を与えているのであれば、そのストレスを「上手に扱う」「コントロール下に置く」ことが重要となります。
ストレスに振り回されたり、思っていることができなくなるような状況を避けるための対策はいろいろあります。
心理学的な対策の1つに「思考に形を与える」という方法があります。
ストレス下では、頭の中ではさまざまなことが玉石混淆となり、考えが整理できずにグルグル思考となったり、なぜか不安がどんどん大きくなっていくことがあります。
そしてストレスがコントロールできなくなると心も体も言うことをきかなくなってしまいます。
そのような時に即効性で手軽にできるストレス対処法があります。
この方法は、ストレスそのものをなくすものではありませんが、嫌なことが頭に浮かびにくくなり、自分自身をコントロールしやすくなります。
その方法は「ネガティブ・ダストビン」と言われる方法です。
ネガティブ・ダストビンとは、そのままの意味で「ネガティブ」な思考を「ダストビン(=ゴミ箱)」へ捨てるという意味です。
実際の方法は簡単です。
ぐるぐる頭の中で回っている嫌なこと、ネガティブな思考を「紙に書いて」その紙をビリビリ破いて捨てる。
これだけです。
紙に書く時間は短くて構いません。2〜3分程度でOKです。一言でも長文になっても構いません。大切なのは素直に今の気持ちを書き出すことです。
メモ用紙でもノートでも、チラシの裏でも、どんなものでも大丈夫ですが、できれば破ったときの感触が良いものだとより効果的です。
紙とペンがあればどこでもできます。
これは、2012年スペインのオートノマ大学で行われた実験が元になっています。
頭の中で「だけ」でぐるぐる回っていることの多くは、いろいろなものが混在しはっきりせず、ぼんやりとしています。
はっきりとしないもの、漠然としたものに対しては、人は不安を覚えます。
そこで、頭の中でモヤモヤしていることを紙に書くことで「思考」に「形」をあたえて、輪郭をはっきりさせ、「ビリビリ破いて捨てる」ことであたかもそれがなくなったかのような「錯覚」を脳に与えることができるようになります。
「ストレスなくなってないじゃん」
確かにストレスはなくなりませんし、根本的な解決になっていませんが、ストレスやネガティブ思考、不安にとらわれて、身動きできなくなる状況を回避することはできます。
妊活・不妊治療中のストレスコントロールはとても重要です。ストレスコントロールを良好にすることで、体外受精の治療成績にまでよい影響を及ぼすという研究報告もあります。
「ネガティブ・ダストビン」は手軽で即効性があり、コストもほとんどかからずリスクもありません。
ストレスは妊活・不妊治療に影響を与えるといわれていますので日々どのようにストレスをコントロールするかが大切です。
妊活・不妊治療はゴールの見えないマラソンに例えられることが多いです。
ゴールが見えそうで見えない、ゴールに届きそうで届かない、本当にゴールがあるのかどうか、これらのことを考えて不安になることもあると思います。
でも必ずゴールはあります。
そしてゴールにたどり着くためには、日々のストレスをコントロールすることもとても大切です。
一人ひとりストレスへの対処の仕方に相性もあると思います。
今回はストレス対策の1つをご紹介しましたが、心理学的にストレスコントロールに効果があるとされる方法はいくつもあります。
タナココの妊活では、漢方と心理学を組み合わせ、心と体の両方にアプローチできる方法で妊活のお手伝いをしています。
妊活・不妊治療で心がつらいが支えがない、このまま続けられる自信がないなど、気持ちのつらさを抱えている方はぜひご相談ください。
中医学と心理学のアプローチで妊活・不妊治療のサポートをします。
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