🌸 二人で向き合う、不妊治療
不妊治療において、女性の年齢は胚の染色体の状態を左右する主要な因子として知られています。
しかし、2025年に発表された大規模な臨床データにより、男性側の年齢や精子のコンディションも、受精卵が育つプロセスにおいて無視できない影響を与えていることが明らかになりました。
今回の研究では、約5,800件以上の治療周期から得られた膨大なデータを解析しています。精子の数や動き、そして年齢という要素が、受精したあとの胚が順調に分割を続け、着床に向けた準備を整えるプロセスにどう影響するのかを詳しく調べています。
中医学では、新しい命を育む力は男女が持つ「腎(じん)」のエネルギーと考えます。今回のデータは、その古くからの知恵を現代の数値で裏付けるような、非常に興味深い内容を含んでいます。
男性のコンディションが「胚」にどう現れるのか──その内容を見ていきましょう。
🧪 どんな研究?
この研究では、2017年から2023年に行われた不妊治療のうち、5,847回の治療データを詳しく分析しました。
分析の対象になったのは、47,502個の成熟卵子の成長記録です。男性側の条件として、「年齢」「精子の数(濃度)」「精子の動き(運動率)」「精子の採取方法」の4つに注目し、それらが以下の3つの段階にどう影響するかを調べています。
- 卵子が受精するかどうか
- 受精卵が、着床できる段階(胚盤胞)まで育つかどうか
- 胚の染色体に異常がない(正常胚である)かどうか
この調査のポイントは、胚の育ちに大きく関わる「女性側の年齢」の影響を、統計的な計算で取り除いていることです。これによって、男性側の条件だけが、結果にどれくらい影響しているのかを正確に確かめることが可能になりました。
📉 どんな結果?
分析の結果、男性側の条件が「胚が育つ力」や「染色体の安定性」に、はっきりとした差をもたらすことが分かりました。
- 「年齢」が及ぼす影響
男性の年齢が上がると、染色体に異常がない「正常胚」の割合が低下します。例えば、30歳以下の男性と40代の男性を比べると、正常胚が得られる確率は約10%低下します。これは、パートナーの女性が若くても見られました。 - 「数」と「運動率」の影響
精子の数が1mlあたり100万個を切るような極端に少ない状態では、受精率だけでなく、「正常胚」の割合も約15%低下しました。また「運動率」が25%以下の場合、受精率だけでなく、胚盤胞まで育つ割合も有意に低下することが示されました。 - 採取方法による大きな差
手術で精子を取り出す方法(TESE)では、通常の方法に比べて正常胚の割合が約3割以上も低くなるという厳しい結果も出ました。
これらの結果は、受精はあくまでスタート地点であり、その後の胚が順調に育つためには、男性側のコンディションが欠かせないことを示しています。
🌱 中医学の視点では?
中医学では、生殖能力の源を「腎(じん)」に蓄えられた「精(せい)」と考えます。今回の研究で示された数値の変化は、この「腎精」の充実度を映し出していると言えます。
中医学の古典には「男性は8の倍数で体が変化する」という教えがあり、40歳が心身の転換期と捉えます。データに表れた40代からの変化は、この古くからの知恵とも重なるものです。
だからと言って、諦めるのではなく、大切なのは、日々の養生で「補う」ことでその変化を緩やかにすることです
- 「黒」の食材を摂る:黒豆、黒ごま、海藻などは「腎」を助ける代表的な食材です。
- 下半身を温める:腎のエネルギーは冷えに弱いため、足腰を冷やさないことが基本です。
- 睡眠で精を蓄える:夜の休息は「精」を生成する大切な時間です。
このような養生の積み重ねが、未来の赤ちゃんが育つための健やかな準備につながっていくのです。
🍀 未来へつなぐ、日々のコンディション
今回のデータから見えてきたのは、受精というスタートラインを越えたその先まで、男性のコンディションが胚の成長を支え続けているという事実です。
これは、受精という「点」ではなく、その後の成長という「線」においても、男性の役割があることを教えてくれています。
- 「今」の自分を労わる
精子の質は日々変化します。十分な休息やバランスの良い食事など、当たり前の積み重ねが、受精したあとに胚が自力で分割していくための「エネルギーの貯金」になります。 - 二人で向き合う
女性だけに負担が偏りがちな不妊治療において、男性が主体的に体調を整えることは、パートナーにとって精神的な面でも大きな支えになります。二人同じ温度感で取り組むことが、お互いの心身を健やかに維持し、不妊治療を成功に導きます。
今日からできる小さな体調管理が、未来の赤ちゃんへとつながっていく──今回研究は、男性が自身の体に関心を持ち、「二人」で日々の生活を整えることは、未来に向けた力強い一歩になることを示してくれました。
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