妊活・不妊治療と睡眠の関係

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

「睡眠」と妊活・不妊治療についての研究報告が増えています。

 

これまでのさまざまな報告から、「不妊」と「睡眠」には関係があると考えても良いと思います。


今回の報告は、2019 年 7 月から 2020 年 7 月までの間に不妊治療を受けた 3,183 名を対象にした前向き観察コホート研究です。

 

今回の研究では、「睡眠の質」「睡眠時間」「睡眠時間帯」などについて質問票用いて調査しました。1週間の平均睡眠時間から5つのグループ(≦7、7-8、8-9、9-10、>10 h/d)に分けて、睡眠時間帯が、睡眠時間帯の中間点が午前2時30分より早い女性を朝型、午前3時30分より遅い女性を夜型、残りを中間型としました。

 

その結果、良い睡眠だったと自己申告した女性は、臨床的妊娠率および出生率が高く、一方朝型の女性は、臨床妊娠率および生児出産率が最も低く、流産率が最も高いと報告されました。睡眠時間は、いずれの結果にも有意な関連を示しませんでした。

また、睡眠の質の良さと臨床的妊娠率および出生率との関連は、35歳未満の女性または新鮮胚移植を受けた女性においてのみ見られています。

 

今回の報告では特に新鮮胚移植を受けた方、35歳未満の方では、睡眠の質の悪さはリスク要因となる可能性があります。

 

おそらく、35歳以上では他の影響が大きくなり、新鮮胚移植ではホルモンバランスへの影響がより大きいためと思われますが、今回の報告では、睡眠の「質」が重要で、そのほかに睡眠の「時間帯」も影響を与えるようです。

睡眠の「質」を上げるためには、いかに最初に深いノンレム睡眠に入れるようにするかが重要だと言われており、そのためには「時間帯」も影響があるのだと思いますが、睡眠時間で差が出なかったのはちょっと意外でした。

「質」をあげれば時間の影響は大きくならないのかもしれません。

 

妊活・不妊治療ではなくても「質」のよい睡眠は健康には不可欠です。不安のある方は漢方や鍼灸でも睡眠の「質」を上げるお手伝いができますのでご相談ください。

 

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