不育症と漢方・鍼灸

タナココ薬局・接骨院・鍼灸院、開局・開院

不育症

不育症はその原因の1つとして「血液が固まりやすい」というのがあります。その場合、西洋医学的にはアスピリンやヘパリンを使用して血栓予防を行います。

漢方・鍼灸での治療で対応できる処方やツボはありますが、西洋医学でいう「抗血小板薬」、「抗凝固薬」のようなものではありません。

これらの処方やツボは単に「血液をさらさら」にするためのものではなく、もっと広い範囲に働き様々な調整をするものです。

物理的にサラサラにするのは西洋薬に任せましょう。

漢方

このような漢方の処方は「駆瘀血剤(くおけつざい)」といって、血液の停滞によりおこる「瘀血(おけつ)」を取り除く処方です。

瘀血は体内でいろいろな障害を引き起こすため、駆瘀血剤で、「血」のうっ滞をとりのぞき、血の流れを改善していきます。
その際の漢方の処方例として


◉ 血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)
◉ 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
◉ 芎帰調血湯(きゅうきちょうけついん)
◉ 折衝飲(せっしょういん)
◉ 牛膝散(ごしつさん)
◉ 桃花四物湯(とうこうしもつとう)
◉ 温経湯(うんけいとう)


などがあり、体質やその時の症状や状態によって使い分けたり、微調整を加えたりします。

駆瘀血剤の抗血栓作用や抗動脈硬化作用は西洋医学的にみてもその作用は知られていますが、改善する症状や概念としてはもっと広く、単に「血」の流れを良くするだけではありません。

また「血」に関係する疾患はたくさんありますので、これらの処方はとても重要です。

不育症の治療で、「血が固まりやすいためアスピリンを服用して下さい」といわれた方に対して、駆瘀血剤がそのかわりをすることはできませんが、併用することで、西洋医学の「血液」の概念を含むさらに広い範で「血」を正常化するお手伝いができると考えています。

また、漢方は全体のバランスを整えることが得意です。そのため「不育症」につながりやすい他の要因も一緒に排除するような処方を組み立てることもできます。

東洋医学的な治療は、西洋医学の「不育症治療」と併用することで成功率を高めるためのお手伝いができると考えています。

鍼灸

また「血」の調整をすることができるツボもあります。

◉ 血海
◉ 膈兪
◉ 三陰交
◉ 太衝

などが主なツボです。

これらのツボは単独よりは組み合わせて使用したり、ほかのツボと合わせることで効果が高まります。もちろん漢方との併用することで効果はさらに高まります。

西洋医学+東洋医学・中医学

不育症や不妊症など、様々な要因が複雑に絡みあって見られるような状態には、西洋薬での治療と漢方・鍼灸の併用で良い結果が出ることが多いと感じます。

もし、病院での治療や薬の効果に対して「もうすこし」と感じる場合は、「漢方・鍼灸」をお試しください。