こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
着床前診断では、一度凍結した胚を使用する場合、その後再凍結が必要になります。
着床前診断とは
着床前診断(preimplantation genetic testing:PGT)とは、受精卵(胚盤胞)から胎盤になる部位の一部の細胞を採取し、染色体や遺伝子検査を行う技術です。そして染色体に異常がない受精卵を移植することで、流産などのリスクを低下させることができます。
PGTには、PGT-A、 PGT-M、PGT-SR の3種類があります。
・PGT-A (Aneuploidies) : 受精卵の染色体「数」が正常かどうかを検査します。
・PGT-M (Monogenic) : 特定の「遺伝子疾患」があるかどうかを検査します。
・PGT-SR (Structural Rearrangements) : 染色体の「構造」の異常を検査します。
胚の再凍結の影響
着床前診断の普及により、受精卵の「再凍結」するケースが近年増えてきていますが、細胞を採取するダメージのほか、「再凍結」による影響が心配という相談を受けることがありました。
少し調べてたところ、胚を「再凍結」をした際の影響について、いくつかの研究を調査・分析した研究がありました。
この研究は、1回の凍結と、複数回の凍結を繰り返した場合の、妊娠率などについて複数の研究について解析したものです。
解析には14の研究を対象とし、合計4525の胚移植周期(1度の凍結3270周期、再凍結1255周期)が含まれています。
分析の結果、再凍結保存した胚では、胚生存率、臨床妊娠率が低下したほか、生児出生率の低下、着床率の低下、流産率の上昇もみらました。また新生児の転機については違いは有ありませんでした。
着床全診断はいくつかのリスクを知るための有用な技術である一方、細胞を採取したり「再凍結」したりすることで生じる胚へのダメージも大きい可能性が示唆されました。
また、再凍結に関する報告はまだ多くはなく、また再凍結の影響がないとする報告もあり、意見が分かれていますので今回もう少し報告が増えてくると、また違った結果になるかもしれません。
引き続き様子を見ていく必要がありますが、やはり「リスク」をしっかり把握した上で選択していく技術であることには変わりないのだと思います。
卵を守ることの重要性
西洋医学的には、卵子を積極的に守る方法はありませんが、漢方では「卵」を育てながら、発育途中のさまざまなストレスからどうやって「卵」を守っていくかも考えて処方を組み立てていきます。
ダメージから守られて育った卵は、良い結果に繋がりやすいので、妊活されている方にはぜひ漢方を取り入れて欲しいと思います。ご相談ください。
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