hCGの子宮内注入の効果について

タナココ

内膜の環境改善のためにできること

hCGを移植前に子宮内に注入することで、内膜の受容能を向上させるという研究報告があります

hCGは免疫バランスの調整・補正をすることで、着床にとって適切な環境を作ることができるとされています

こちらのメタアナリシス(複数の研究結果を統計学的に統合して、特定の要因と疾患の関係性や治療法の比較などを解析したもの)では、生児出生率、継続妊娠率、臨床妊娠率、副次評価項目は着床率、流産率を調べています

15の論文、2763名のランダム化比較試験を検討しています

解析した結果、hCGの子宮内注入したグループは、しなかったグループに比べて

生児出生率は、44.89%と29.76%で、1.89倍
継続妊娠率は、48.09%と33.42%で、2.02倍
臨床妊娠率は、47.80%と32.78%で、2.02倍
着床率は、31.64%と22.52%で、1.60倍
流産率は、12.45%と18.56%で、0.57倍

改善したという結果になりました

hCGの子宮内への注入は、生児出生率、継続妊娠率、臨床妊娠率、着床率を改善させ、流産率を低下させることがわかりました

サブ解析によれば、hCGの投与するタイミングについては、15分未満のグループは、6時間前や48時間以上前のグループよりも、出生率、臨床妊娠率、着床率がよく、hCGの投与量については500単位のグループが700単位、1,000単位のグループよりもよい結果となっていることから、使用する条件としては「移植15分前に500単位のhCGを子宮内に注入」が良いようです

注意しなくてはいけない点として、解析した論文の多くが、小規模な研究であったことです

結果の信頼性確保のためには、大規模なランダム化比較試験が必要です

とはいえ、負担の少ない治療法であるため、反復着床不全で悩まれている方にとっては検討してもよい治療法の1つと思われます

このほか、G-CSF(顆粒球コロニー形成刺激因子)も反復着床不全に用いられることがあります
こちらの結果については次回取り上げたいと思います

反復着床不全の治療法について、決まった方法はありません
それぞれの病院、クリニックでいろいろな取り組みが行われていますが、「子宮内膜」の環境改善には漢方も効果的です

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