AMHが低い場合の選択肢

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

妊活をしようと思って病院を受診した際に「AMH」を測定した方も多いと思います。

「AMH」は、アンチミューラリアンホルモン(or 抗ミュラー管ホルモン)とも言いますが、発育の途中にある「卵胞」から分泌されるホルモンです。

AMHを測定することで、卵巣の中に卵の数が残っているかを知ることができます。つまり卵巣から排卵される卵の「予備」がどれくらいあるかを知る指標となります。その為、AMHは「卵巣予備能」の目安とされています。

 

AMHが低くて病院で相談しても「ステップアップ」をすすめられるばかりで結局はどうしたら良いのか悩まれて相談に来られるケースがあります。

妊活においてAMH が低い場合、でも人工授精しか選択肢がない場合、AMHが低いことは問題になるのでしょうか。

 

AMHが低い場合の人工授精の成績について、調べた研究は多くありませんが。今回報告された研究では、人工授精において、低AMHとそうでない場合において、飲み薬の排卵誘発剤と注射の排卵誘発剤を用いた場合の妊娠率・継続率などを比較した報告がありました。低AMHで悩まれている方には参考になりそうな報告です。

 

その報告を見てみると・・・

 

妊娠率・継続率は「飲み薬の場合はAMHの値に影響を受けない」ことが示されました。つまりAMHが低くても人工授精においては、飲み薬を使用する場合では年齢の影響を受けないということです。

一方、注射の場合は、「40歳以下」の場合でAMHが「1.0ng/mL以上」であれば、妊娠率・継続率が高くなることが示されました。

 

妊活において低AMHはさまざまな不安要素になりますが、低AMH自体は卵の質に対しては大きな影響を与えるものではありませんので、条件が合えば、低AMHであっても、闇雲に「ステップアップ」しない選択をすることもできます。

妊活の環境は夫婦ごとに異なります。うまくいかないからといって必ずステップアップしなくてはいけないものでもありません。大切なのはそれぞれの夫婦にあった妊活の方法ですすめていくことです。

また、少しでも妊娠率を向上させたい場合は、漢方の併用をすることもおすすめです。漢方を服用することで体内環境を整備して妊娠・出産に向けた道筋を作っていくことができます。

妊活では一人ひとりにあった方法についてのアドバイスもさせていただきながら漢方・鍼灸・接骨でお手伝いしておりますので、ぜひご相談ください。

 

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