ACE2受容体と子宮内膜

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

以下の紹介の内容は、プレプリントですのでご注意ください。

 

SARS-CoV-2受容体、アンジオテンシン変換酵素2(ACE 2)は、月経周期の間にヒトの子宮内膜で発現し、子宮内膜の脱落膜化に関与するかどうかを調べた研究です。

 

最近、新型コロナウイルスの新しい侵入ルートがどうやらありそうだという報告もありましたが、やはりメインのルートは以前から言われているACE2受容体です。

 

 

このACE2受容体は、肺、心臓、腸、腎臓、胎盤など、多くのヒト組織で発現していますが、子宮内膜にも発現しています。

またこの受容体は内膜の脱落膜化にも関わっているとされています。

 



脱落膜
脱落膜は子宮内膜の機能層(緻密層、海綿層)が妊娠して変化したものをいいます。

 ・床(基底)脱落膜
 ・被包脱落膜
 ・壁脱落膜

に分類されます。

 ・床脱落膜:着床した妊卵の床を形成する子宮筋層側の部分
 ・被包脱落膜:妊卵の子宮腔側を覆う部分
 ・壁脱落膜:着床部以外の部分

脱落膜

出典:ドクターサーチいわて

 

月経周期の低温期にはエストロゲンの作用により、子宮内膜の機能層のらせん動脈が増え、内膜線が形成されて、どんどん厚くなります。

排卵後は黄体がプロゲステロンを分泌し、厚くなった子宮内膜は浮腫状となり、らせん動脈がさらに増え、内膜線はらせん構造へと成熟し粘液を分泌するようになり「脱落膜」へと変化します(子宮内膜の脱落膜化)。

肥厚した子宮内膜が「脱落膜」と言われるのは、分娩時に肥厚した子宮内膜が「脱落」=剥がれ落ちるからです。

 

子宮内膜出典:病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科

 


 

さて、ACE2受容体ですが、報告によると、月経周期の増殖期に子宮内膜上皮細胞と間質細胞の両方で発現し、分泌期には間質細胞で発現が増加するようです。

今までにも経胎盤感染が疑われるケースはありましたが、SARS-CoV-2はACE2を足がかりとして細胞に侵入しますので、脱落膜化した内膜にACE2受容体が増加するため、感染により子宮内膜の脱落膜化、胚着床、および胎盤形成に影響を与える可能性もあります。

詳細は今後の研究を待つ必要がありますが、妊活・妊娠中の方はより感染しないように注意する必要があります。

感染対策について誤っているものも多く、あたかも有効であるかのように広まっているものがあります。

しっかり、正しい方法で感染対策を行いましょう。

 

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