こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
ここ数年、「気象病」「天気痛」という言葉を目にすることが増えました。
「気象病」「天気痛」は気象、天気の影響を体が受けて様々な不調が起こる状態を言います。
頭が重い、頭痛、めまい、だるさ、肩こりなどの体の不調にとどまらず、無気力感、気分の落ち込み、不安感など精神的な不調も見られたり、他の病気、例えば関節炎や、線維筋痛症などの疾患が悪化する場合もあります。
これらの症状は特に女性に多いのが特徴です。
中医学の考えでは、人は自然の一部なので自然が不安定になれば体も不安定になります。
人の体が影響を受ける原因には3つあります。
人の「内側の原因」で主に感情の原因、例えば思い悩む、イライラなど
人の「外側の原因」で主に環境の原因、例えば暑さ、寒さなど
人の「内側でも外側でもない原因」、例えば食生活の不摂生、働きすぎ、怪我など
気象病、天気痛は外側の原因になります。
特に気圧が下がった時など、不調を感じることが多いと思いますが、気圧が下がると、その気圧の変化に対応して体内の環境を調整しようとしますが、下がりすぎると、その変化に対応しきれず不調を引き起こします。
人の体の約60%は水分です。気圧が低下すると、その影響で体の約60%を占める水分が膨張することになります。そうするとむくみであったり、頭の血管が膨張すれば頭痛、関節で膨張すれば関節の痛みなどを引き起こすことになります。
また、この変化を無意識に体のバランスを整えている「自律神経」が察知すると、活動に適さない環境と判断して、体を休息モードに切り替えようとします。
そうすると、だるさ、眠気や疲れやすさを感じるようになります。
逆に敏感になりすぎると、血管が収縮して血行が悪くなり、体調不良が起こることもあります。
変化が少しずつであれば、その変化に少しずつ対応していくので不調は出にくいのですが、調整が追いつかない、または過度に反応してしまった場合に「不調」を感じるようになります。
感じ方、体の反応の仕方や程度には個人差はありますが、もともと不調を抱えていたり、女性の場合はホルモンバランスの乱れがあったりすると、症状が起こりやすいです。
これらの症状が起こらないようにするためには、事前に体内環境を整え気象や天気の影響を受けにくい状態を作る必要があります。
気象や天気の影響を受けやすいのは体内を流れる「津液」=体内の水分ですので、漢方ではこの流れがスムーズになるように調整を行います。
また、耳やその周囲をマッサージしたり、温めたりすると内耳の血流が改善しやすくなるので、気圧が下がる前や天気が悪くなる前にケアをしておくとある程度予防ができます。
余分な水分を排泄するために、入浴や半身浴、運動で汗をかくのも効果的です。
運動や食生活に気をつけつつ、漢方も使用しながら対策をしましょう。
これから台風の発生が増えるに従って、気象病、天気痛で体調不良になることもあると思います。普段から体調を整えて、自律神経が乱れないようにすることも大切です。
規則正しい生活、十分な睡眠や休息、適度な運動、ストレス対策など普段から行なっていきましょう。
また、「気圧の変化」を予想してくれる、アプリやサイトもありますので利用してみてください。
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