こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
着床不全が繰り返す場合、原因も特定することも難しく検査もどのようなものを行うのが良いのかはまだ、はっきりとしたことがわかっていません。
重度および中等度の反復着床不全(RIF)での、着床の窓(ERA)および着床前遺伝子検査(PGT-A)について、臨床的な有用性の評価についての報告があります。
2013〜2018年、18〜45歳のRIFの女性を対象とした後ろ向きコホート研究です。
形態良好な胚を用いて、単一の新鮮もしくは凍結胚移を行ったにも関わらず、着床しなかった方を反復着床不全として、中等症反復着床不全と重症反復着床不全に分けて評価しました。
3〜4回に移植したにもかかわらず着床が認められなかった場合を中等症反復着床不全とし、5回以上移植したにもかかわらず着床が認められなかった場合を重症反復着床不全としました。
その結果、PGT-A、ERA、PGT-A + ERAの有効性を調べたところ、中等度のRIFのグループに属する2,110名のうち、PGT-A後に正倍数体胚の移植を受けた患者はそうではないグループに比べ、着床率が高い結果になりました。
また、重度のRIFグループの488名では、PGT-Aによる統計的に有意な結果はみられませんでした、
ERAテストではどちらのグループでも着床率の改善は見られませんでした。
報告では、PGT-Aは、中等度の反復着床不全の場合は有益である可能性がありますが、ERAはRIFの患者にとっては解決の手助けにはならないとしています。
重症反復着床不全については、患者さんの数が少なかったことが効果が見られなかった1つの要因である可能性があるとしつつも、着床不全の原因が、子宮内膜の「質」に関係している可能性があることについても言及しています。
反復する着床不全については、西洋医学で結果がなかなか出ない時に、漢方を併用すると、うまく着床するケースにしばしば出会います。
西洋医学的にみて、どのような変化が起こったのかはっきりしたことは解明されていませんが、妊活が「着床」のところでうまくいっていないと考えられる場合、漢方を試してみてください。
着床不全に効果がある処方についても、部分的にではありますが、その機序についてわかってきていることもあります。現代的な中医学の知見と合わせて、着床不全を解消するための処方を体質に合わせて提案しておりますので、ぜひご相談ください。
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