こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
「イノシトール」と「妊活」
妊活に「イノシトール」を取り入れている方が増えています。
「イノシトール」は脂肪肝の予防効果があるとされ「抗脂肪肝ビタミン」として知られている成分ですが、妊活では
を改善するという報告があるため、サプリメントで摂られている方も多いようです。
イノシトールとは?
イノシトールは以前はビタミンBとして扱われてきましたが、現在は水溶性の「ビタミン様物質」とされています。
「ビタミン様物質」とはビタミンの定義には当てはまりませんが、ビタミン同様の生理作用がある物質のことをいいます。
イノシトールの他には
などがあります
ちなみにビタミンの定義は
です。
イノシトールには9つの仲間(異性体)があり、もっとも一般的なイノシトールは「ミオイノシトール」です。
「イノシトール」といえば「ミオイノシトール」のことで、生理活性を持っているのも「ミオイノシトール」です。
ヒトの体内でも作られますが、おもに食べ物から摂取されています。
イノシトールを多く含む食べ物には豆類、穀類、ナッツ類などがあります。
このほか、オレンジ、スイカ、メロン、グレープフルーツ、梨などのフルーツにも含まれます。
濃い緑色野菜(ほうれん草、オクラ、インゲンなど)や、鶏肉、鶏レバーなどにも豊富です。
「イノシトール」を意識て取る際は、一つのものをたくさんより、様々な食材からバランス良く摂ることがおすすめです。
「イノシトール」と「漢方」
漢方で「神麹(シンキク)」という生薬があります。
消化不良や食欲不振といった胃腸器疾患に対して用いられている生薬なのですが、その作り方は少し変わっていて、青蒿・蒼耳・野蓼・杏仁・赤小豆などの生薬に米や麦を混ぜて長時間かけて発酵させてつくります。
乳酸菌が含まれていたり、科学的にはアミラーゼ、リパーゼ活性を示し、消化を助ける働きがあることがわかっています。
神麹中の成分は定量化されていないのでイノシトールなどがどれだけ含まれているかなどはっきりとした数字はありませんが、胃腸の働きを整える生薬でもありますので、妊活への応用も期待できる生薬です。
妊活は西洋医学だけ、東洋医学だけでは難しいこともあるため、両方を組み合わせたり、また「+α」を考えている人は「イノシトール」を試してみても良いかもしれません。
でも、基本は「バランスの良い食事」であることをお忘れなく。
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