アイシングについて その1

こんにちは、相模原 タナココ 接骨院です。

少しずつ、多くの方の協力と努力、この危機を乗り越えようとする強い思いが新型コロナウイルスの感染拡大を防いでいます。このまま終息に向かっていけるように、頑張っていきましょう。


最近急に暑くなり、コロナ疲れと相まって体調を崩される方が増えてきています。特に今年は例年以上に熱中症に注意が必要です。

外出自粛の影響で、暑さに体が慣れる「暑熱順化」ができていないと熱中症になりやすくなります。

また熱中症の一部の症状は新型コロナと似ていることも多く不安になる方も多いようです。

  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 発熱
  • 味覚障害

まずは水分、ミネラルをしっかりとり、体を冷やすことが重要ですが、少し休んでも症状が回復しない場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

さて、これからの時期にはコロナ対策、熱中症対策も重要ですが、運動不足などによる肩こり、腰痛など痛みのある所のケアもしっかり行いましょう。

痛みが続くときには温めたらよいのか冷やした方が良いのかという質問をよく受けます。

痛みの経過が長い場合はよく「温めるといいよ」という話を聞くと思います。

確かに温めると血行が改善し、筋肉は緩み、痛みが取れることがあります。

しかしその一方で温めても痛みが取れないことを経験したことはないでしょうか。

このような場合、痛い部位にしつこく残っている「炎症」が原因となって痛みを引き起こしている可能性があります。

しつこく残っている炎症があるときに温めてしまうと、火に油を注ぐ形となるため、温めても痛みはとれません

そこで重要なのがアイシングです。

痛み、アイシング

痛みのある部位にしっかりアイシングをすることで残っている炎症が抑えられ、痛みが楽になります。不必要な炎症をとることで体を正常な状態へ近づけることができます。

アイシングは氷のうやビニール袋に軽く水にさらした氷を入れて行います。冷やす場所によっては、氷水で直接冷やしても結構です。

しかし、「よく冷やさなくちゃ」といって保冷剤は使用してはいけません

痛み、保冷剤、アイシング

保冷剤の中には「氷点下タイプ」のものがあり、凍傷になってしまう危険性があります。実際に腰痛で患部を冷却するために自宅にあった保冷剤を当てて凍傷になったという報告もあります。この時使用した保冷剤は氷点下タイプのものだったそうです。

冷たい方が気持ち良さそうではありますが、表面の温度だけを急激に冷やし組織を破壊してしまう危険性がありますので冷やす時は、氷のうなどを使って氷と水で冷やしすぎないようにします。

氷を使ったアイシングでは氷点下になることはなく、相手を凍らせることがないため凍傷のリスクが保冷剤に比較すると低いです。(皮膚が敏感な方は、キッチンペーパーや薄手のタオルなどを間にはさんで様子を見ながら行ってください。)

スポーツの中継で野球選手やそのたの競技の選手がよく氷でアイシングしている光景を目にします。これはアイシングすることで痛みをとりケガを予防するためです。

もちろん必要以上に冷やすのはよくありません。大切なのは不必要な「炎症」を取ることです。本来炎症は組織を修復するのに必要な反応の一つですが、必要な炎症反応後も炎症が残りると慢性的な痛みや機能障害に繋がります。

アイシングのやめどきは痛みが減少した時やアイシングによる効果があまりなくなってきた時です。

アイシングは過剰な炎症を抑えて痛みや疲労物質をためないようにし正常の状態に近づけるものです。施術でのアイシングのほか、ご自宅での上手なアイシングの方法も合わせてお伝えしますので、慢性的な痛みでお悩みの方はぜひご来院下さい。

また、ストレスや頭脳労働で熱っぽくなり、頭重感がある時にも首周囲をアイシングすることでスッキリすることも多いです。また脳の温度が高くなると眠りづらくなるため、首〜頭をアイシングするとよく眠れるようになりますので頭が重く感じ、よく眠れないという方はお試しください。

頭部を冷たく冷やし、足部を暖かくすると健康によいとされるという昔の人の言葉に「頭寒足熱」がありますがまさしくこのことですね。

アイシングを日々のケアに上手に取り入れて、体をケアして健康な体を維持しましょう!

タナココ

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