清肺排毒湯とダスモック(清肺湯)、「麻杏甘石湯+胃苓湯+小柴胡湯加桔梗石膏」についてお問い合わせが多いです。清肺排毒湯とダスモック(清肺湯)は同じものではありませんのでご注意ください。また、「麻杏甘石湯+胃苓湯+小柴胡湯加桔梗石膏」=「清肺排毒湯」と思われている方も多いのですが、生薬の比率が異なることや射干麻黄湯の成分がほぼ不足していることにご注意ください。
妊婦における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)〜 116症例に基づく報告 〜
新型コロナの臨床症状(非呼吸器症状)について紹介いたしましたが、続いて新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した妊婦さんに関する情報です。
妊娠中の臨床的特徴と転帰、および新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の垂直感染の可能性についての評価することを目的とした研究で、2020年1月20日〜3月24日までの間に、中国の25の病院から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の妊婦さん116名の臨床記録についての検討しています。
垂直感染については、羊水、臍帯血、新生児咽頭スワブのサンプルの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を検査することにより評価しています。
報告によると
・入院時の妊娠年齢中央値は 38+0 週(IQR 36+0日〜39+1日)
・最も一般的な症状:発熱 50.9%(59/116人)、咳 28.4%(33/116人)
・無症状 23.3%(27/116人)。
・放射線所見の異常の割合は96.3%(104/108例)。
・重症肺炎は6.9%(8/116例)、母体死亡はなかった。
・8例中1例(1/8)は妊娠初期および妊娠中期初期に発症した患者で自然流産だった。
・分娩した 21.2%が早産(21/99 例)であり、そのうち 6 例は前期破水を起こしていた。
・37週以前の自然早産は6.1%(6/99)。
・重度の呼吸障害での新生児死亡は1例だった。
・SARS-CoV-2の検査を受けた100名の新生児のうち86名が陰性、そのうち10名の新生児は羊水と臍帯血のペアサンプルで新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は陰性だった。
これらのことから、
「妊娠中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染は、自然流産および自然早産のリスクの増加とは関連しておらず、妊娠後期に感染が顕在化した場合、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染の垂直感染の証拠はない。」
としています。
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