病院での不妊治療では簡単なものではありません。少なからず何かを犠牲にしながら治療をしている方がほとんどです。
うまくいけば「頑張った甲斐があった」と思えるのですが、一方でタイミング療法から始まり、人工授精、体外受精、顕微授精などを何度行っても結果が出ずに病院での治療を断念される方もいらっしゃいます。
卵胞が育たなかった、
受精しなかった、
胚盤胞にならなかった
着床しなかった
経済的につらくなった
妊活のストレスで体調を崩した・・・などいろいろ理由があると思います。
「妊活を卒業」という表現をよく見かけます。
この場合、これは妊娠したための「卒業」と様々な理由で妊娠しなかったための「卒業」のどちらのケースもあります。
後者の場合は、とてもつらい決断を下すこととなります。
もちろんなんらかの基礎疾患があり、病院で治療をしなければ妊娠しないという方もいると思いますが、病院での治療を卒業=妊活をやめる、ということでもないと思っています。
自然妊娠が難しいために、病院を受診し治療をはじめたのだと思いますが、病院での妊活をやめてから妊娠するケースも多々あります。
今回は体外受精・顕微授精を中止したあと、妊娠するケースがどのくらいあったのかを調べた報告です。
体外受精・顕微授精を中止した403名について、この方々が体外受精・顕微授精をやめてから6年以内の累積出生率を調べたところ、その割合は29%であったとのことです。
原因不明不妊、排卵障害、体外受精・顕微授精中止から2年以内、体外受精・顕微授精が4回以内の方が出生率と関係していた項目でした。
病院での妊活だけが妊活ではありません。妊活の方法は一組一組で違います。できることもことなります。病院での妊活卒業は、あくまで「病院での妊活」の「卒業です」。
あきらめられないんです・・・、と相談を受けることが多いのですが、あきらめられないのでしたら、あきらめなければ良いとお話しさせていただいています。
病院と同じ妊活が続けられないというだけで、子どもが授かれない=妊活を卒業するという選択に至るのは早計です。
妊活は確率だけの問題ではありません。もちろん医学的に見て可能性が低いケースもあります。病院でも「難しいと思いますよ・・・」とやんわり妊活の終了を言われるケースもあると聞きます。
しかしそれを決めるのは妊活をされている方々であり、その周囲にいる人々ではありません。
病院での妊活は確かに妊娠の可能性を高める方法ですが、妊娠するため方法はそれだけではありません。
その時の状況に合わせたものを、自分たちができる方法で選びながら続けることで妊娠できるケースもあります。あきらめきれない、でも何をしたら良いかわからない・・・と悩まれている方は、何ができるか一緒に考えましょう。ご相談ください。
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