内分泌撹乱物質(環境ホルモン)の影響
日常生活の様々な物質が、気づかない影響を与える場合があります。
多くの化学物質に囲まれて生活している現代では単独の危険因子を特定するのは非常に困難です。
以上のことを念頭に置いてお読みいただけたらと思います。
ヘアケア製品と乳がんのリスクの関係についての報告です。
ヘアケア製品と乳がんリスク
ヘアケア製品には内分泌撹乱物質(環境ホルモン)を含むものがあります。その危険性について調べた研究ですが、今回は35歳~74歳の女性46,709名を2003年~2009年の間調査しました。
その結果ヘアカラーを定期的に使用していた女性では、使用していない女性に比べ乳がんのリスクが9%上昇することがわかりました。
このリスクは黒人女性で顕著に高く、白人女性が8%のリスク上昇に対し、60%の上昇でした。
また5~8週間ごとにストレートパーマを利用している場合は乳がんのリスクは約30%増加していました。またこれらのリスクはサロンで行う場合よりも自宅で行った方が高かったようです。
私たちは日々ガンのリスクを高めるとされる物質に囲まれた生活をしているため、ヘアケア製品だけをガンのリスクを高めるものとして考えることはできませんが、できるだけ避けるというのは必要かもしれません。
ヘアケア製品以外にも潜む危険
また乳がん以外にも、例えばヘアケア製品をはじめとし多くの製品に使用されるフタル酸などの内分泌撹乱物質(環境ホルモンは)男女共に不妊との関係も指摘されていますが、現実的な問題解決には至っていません。便利さと引き換えにしてはあまりにも大きすぎる代償です。
何を避ければよいのか、あまりにもたくさんの化学物質に囲まれているため正しい判断をしたり、それに触れない様にするには非常に大きな労力が必要とされます。また科学の進歩に伴い、以前は正しいとされていたことが、間違いだったということもよくあります。現在正しいとされていることが今後も正しいとは限らないのが医学の世界です。つねに最新の情報を得て知識をアップデートさせる必要があります。
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