CHRONIC KIDNEY DISEASE × TRADITIONAL CHINESE MEDICINE
慢性腎臓病(CKD)に、
漢方と鍼灸という選択肢
を。
「クレアチニンが上がってきた」「eGFRがじわじわ下がっている」「このまま透析になるのでは」——。 そういった不安を抱えながら、通院を続けている方は少なくありません。 西洋医学の標準治療と並行して、中医学的なアプローチを加えることで、 より多角的なケアができる可能性があります。
タナココでご相談ください
慢性腎臓病(CKD)とは——定義と診断基準
慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease) は、腎臓の機能低下または腎障害の所見が、3ヶ月以上継続する状態の総称です。糖尿病性腎症・慢性糸球体腎炎・腎硬化症など、さまざまな原疾患から起こる「腎機能の慢性的な低下」を一括して指します。
日本腎臓学会「CKD診療ガイドライン2023」の診断基準は次のとおりです。
② eGFR(推算糸球体濾過量)が 60 mL/分/1.73m² 未満 が持続する
eGFRは「腎臓が1分間に血液を何mL濾過できるか」を示す指標で、血清クレアチニン値・年齢・性別から算出されます。CKDの重症度は eGFR と尿タンパク量の組み合わせによって G1〜G5の5段階 に分類されます。
| ステージ | eGFR(mL/分/1.73m²) | 腎機能の状態 | 主な目標 |
|---|---|---|---|
| G1 | ≥90 | 正常または高値 | 原因への対処・生活習慣改善 |
| G2 | 60〜89 | 軽度低下 | 血圧管理・生活改善 |
| G3a | 45〜59 | 軽度〜中等度低下 | 腎臓専門医への紹介・進行抑制 |
| G3b | 30〜44 | 中等度〜高度低下 | 合併症管理・透析準備の検討開始 |
| G4 | 15〜29 | 高度低下 | 透析・移植の準備 |
| G5 | <15 | 高度低下〜末期腎不全 | 腎代替療法(透析・腎移植) |
※G5の区分名は「CKD診療ガイドライン2023」にて改訂(旧称「末期腎不全」→「高度低下〜末期腎不全」)。
▶ 日本のCKD・透析の現状(最新データ)
(20歳以上の約7〜8人に1人)
(2023年末現在)
(2023年・年間)
CKDは「サイレントキラー」とも呼ばれます。初期段階では自覚症状がほぼなく、気づかないまま進行するケースが多いためです。新規透析導入患者の原疾患の第1位は糖尿病性腎症(約38%)、第2位は腎硬化症(約19%)、第3位は慢性糸球体腎炎(約14%)です。
CKDの症状と、腎機能が低下するメカニズム
腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、機能が半分以下になっても自覚症状が出ないことがあります。ステージの進行とともに現れやすい症状と、そのメカニズムをまとめています。
現在の標準治療と、その限界
CKDの治療は進歩しています。2023年改訂のCKD診療ガイドラインでは、以下の標準治療が推奨されています。
標準治療の限界——患者さんが感じる「足りなさ」
- 標準治療は「進行を遅らせる」ことが目標であり、失われた腎機能を回復させることは現時点では困難です。
- むくみ・倦怠感・夜間頻尿・かゆみ・食欲不振など、QOLに関わる症状への薬物療法は限られています。CKD診療ガイドラインの解説でも「漢方薬で改善効果が得られることが多い」と言及されています。(日本医事新報社 2024年)
- 高齢CKD患者に合併しやすいサルコペニア・フレイル(筋力・体力の低下)に対して、現時点では確立した西洋医学的治療が少ない状況です。
- 長期にわたる多剤服用(ポリファーマシー)が患者の負担となるケースがあります。
だからこそ、西洋医学の標準治療を続けながら、それを 補う形で中医学的なアプローチを加える ことに意味があります。漢方や鍼灸が「治す」のではなく、からだ全体の状態を底上げし、腎機能を維持・サポートする可能性があるからです。
中医学では、慢性腎臓病をどう捉えるか
中医学(Traditional Chinese Medicine)はからだを「気・血・水が流れるひとつのシステム」として捉えます。慢性腎臓病は、中医学では主に以下の3つの病態が絡み合った状態として理解されます。
漢方・鍼灸のアプローチと、最近の研究が示すこと
CKDに対する漢方・鍼灸の研究は、近年着実に積み重なっています。以下に代表的な知見をご紹介します。いずれも「これで治る」という根拠ではなく、補完的なケアとしての可能性を示すものです。
2004年に橋本正也・江部洋一郎両先生により、中医臨床誌(Vol.25 No.4)に初めて症例報告が発表されて以降、慢性腎炎・痛風腎・糖尿病性腎症・多発性腎嚢胞など、多くの原疾患を対象とした症例シリーズが発表されてきました。「漢方の臨床」(2011年)などの医学誌にも掲載されています。
タナココでも多くの患者さんで、クレアチニン値の変化が見られています。
透析中の患者においても、皮膚のかゆみ・倦怠感・むくみなどの症状改善が報告されています。
なお、養腎降濁湯はエキス製剤(市販の粉薬)として製品化されておらず、 煎じ薬として個別に調剤する専門的な対応が必要です。
結果として、 1年間の投与は安全であり、eGFR低下速度の抑制が示唆されました。 重篤な有害事象の報告もありませんでした。
CKDに用いられることがある代表的な漢方処方(一例)
中医学では処方は「証(体質・病態)」によって決まります。下記はあくまで一例であり、必ず個別の相談・判定が必要です。
養腎降濁湯(ようじんこうだくとう)
:故・江部洋一郎先生考案。腎を養いながら老廃物(濁)を降ろす処方。複数の症例報告で改善例が報告。煎じ薬での個別対応が必須。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)・八味地黄丸(はちみじおうがん)
:腎を補う処方。腎虚(倦怠感・腰のだるさ・夜間頻尿・むくみ)に用いられる。
七物降下湯(しちもつこうかとう)
:血圧降下・腎保護作用が後ろ向き研究で示唆されている。高血圧を伴うCKDに。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
:瘀血(血流の滞り)への処方。動物実験では腎線維化抑制が報告されているが、ヒトへの外挿は今後の研究次第。
五苓散(ごれいさん)
:水のめぐりを整える処方。むくみ・水分代謝の乱れへのアプローチとして使用。
タナココの中医学的アプローチ
TANACOCO'S COMMITMENT
中国の中医薬大学附属病院
中医腎臓内科での臨床研修経験をもとに
- 中国の中医薬大学附属病院・中医腎臓内科での実践的な臨床研修経験を、処方に活かしています
- 養腎降濁湯をはじめとする煎じ薬は、患者さんの体質・検査値・症状に合わせて個別に調剤します
- eGFR・クレアチニン・尿タンパクなどの推移を確認しながら、中医学的アプローチを継続します
- 煎じ薬・鍼灸・食養生のアドバイスを組み合わせた、総合的なケアをご提案します
- 西洋医学の主治医との連携を大切にした「補完的なサポート」として位置づけています
よくあるご質問
TANACOCO · 相模原市 · 中医学的アプローチ
「できること」を
一緒に考えさせてください。
CKDは、進行を管理していく病気です。
「進行を緩やかにする」「今の体調を少しよくする」「QOLを維持する」——そのために中医学ができることがあります。
タナココには、中国の中医薬大学附属病院・中医腎臓内科での臨床研修経験がある薬剤師が担当します。養腎降濁湯をはじめとする漢方や鍼灸で一人ひとりに向き合い、できる限りの選択肢をご提案し続けることが、私たちの仕事だと思っています。
「何をすればいいかわからない」——力になれることがあります。まずはご相談ください。
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