ちゃんと眠りたいと思っているのに、布団に入るとなぜか目が冴えてしまう──そんな状態が続くと、生活リズムが乱れているのではないか、ストレス過剰なのか、それとも年齢のせいなのか、いろいろと考えてしまいます。
睡眠リズムの乱れは毎日浴びている「光」が深く関わっている可能性があります。
「季節の自然光と週末の過ごし方が、体内時計をどう動かすのか」を調べた研究があります。
この研究は、私たちの体に備わっている体内時計が、夏と冬、そして週末の光環境によってどの程度変化するのかを「キャンプ生活」を通して確かめたものです。
指標として使われたのは「メラトニン」というホルモン。夜になると分泌が始まり、体に休息のタイミングを知らせる役割を担っている「睡眠ホルモン」です。体内時計の状態を知るための指標です。
まず冬の実験では、参加者が普段どおりの生活を送ったあと、6日間だけ電気を使わないキャンプ生活をしました。スマホや照明は使わず、昼は太陽、夜は月明かりと焚き火だけで過ごします。
その結果・・・
日中に浴びる光の量は、いつもの生活の10倍以上になりました。室内中心の生活と屋外中心の生活とでは、体が受け取る情報量がまったく違っていました。
この環境の変化によって、メラトニンが分泌し始める時刻は平均で約2時間半早まりました。体が「夜だと判断する時刻」が早まり、起きる時刻はほぼ変わらず、睡眠時間が2時間以上長くなったのです。無理に早く寝ようとしたわけではなく、光の浴び方だけでの変化です。
さらに季節の違いも明確でした。
自然光だけで生活すると、冬は体の「夜」が長く、夏は短くなります。外の明暗の変化に、体内時計が合わせている状態です。一方、電気のある生活では、夏も冬も体内の夜の長さがあまり変わりません。季節が体に与える影響が弱まっているとも言えます。
夏の実験では「週末だけキャンプ」という条件が試されました。普段の週末では夜更かしになりがちですが、キャンプをした人たちは体内時計が前に戻り、月曜での体内時計のズレがほとんど起きませんでした。週末の光の浴び方が、体にとっての調整時間になっていたことが示されています。
中医学では、昼は「陽」、夜は「陰」という切り替えをとても重視します。冬は陰の時間が長く、夏は短いという季節のリズムも、体にとっては必要なリズムです。生活をこのリズムから大きく外さないようにするだけで、体は自然と整いやすくなります。
夜遅くまで明るい光を浴び続ける生活は、体にとって昼と夜の境目を曖昧にしてしまい、体内時計がずれやすくなります。とはいえ、現代の生活で自然のリズムに完全に合わせるのは現実的ではありません。
それでもこの研究は、体内時計が思っている以上に「手の届くところ」で調整できることを示しています。朝や昼に外の光を少し多めに浴びること、夜は必要以上に明るくしないこと、週末に自然光の中で過ごす時間をつくること。
これらはどれも特別な努力ではなく、生活の中で意識を変えることでできる工夫です。それだけでも体はきちんと反応し、リズムを立て直そうとします。眠れない夜が続いたときは、今日浴びた「光」を思い出してみる──もし整え直せる余地が残っているなら、次第に「睡眠」は戻ってきます。
体内時計は乱れやすい一方で、整え直す力もきちんと持っています。その事を覚えておくだけでも、夜の過ごし方は少しずつ変わります。
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