
「歯周病は眠りで防ぐ」時代へ──
🦷 気になる「睡眠不足」と「歯周病」の意外な関係
「睡眠不足は健康の大敵」なんてよく耳にします。
実際、睡眠不足は肥満や高血圧などいろいろな病気を引き起こすことが分かっていますが、今回の研究ではなんと「歯周病」にも関係していることが明らかになりました。
しかも、そのカギを握っているのは口の中の神経でした。
🧠 「睡眠」と「歯周病」の不思議なつながり
今回の研究は、睡眠不足がどうして歯周病を悪化させるのか、その具体的な仕組みにスポットを当てました。
これまでの調査では、睡眠時間が短い人ほど重い歯周病になりやすいという結果が出ていますが、「なぜ?」という疑問が残っていました。
この研究では、睡眠不足になると口の中の神経が敏感になり、それが歯茎の炎症を悪化させるというメカニズムが明らかになりました。
🔍 歯茎の神経「TRPV1」の敏感な一面
歯茎に痛みを感じるのは「三叉神経」という神経のお仕事です。この三叉神経にある「TRPV1」というセンサーが、睡眠不足の状態でとても敏感になることがわかりました。
このセンサーが活発になると、「サブスタンスP」という特別な物質をたくさん出します。この「サブスタンスP」が、歯茎の血管をゆるめて広げてしまい、炎症を起こす細胞が歯茎の中にたくさん入り込んでしまうのです。
🔥 「サブスタンスP」と「血管」のキケンな関係
「サブスタンスP」とは痛みや炎症を起こすことが知られている物質ですが、今回、睡眠不足だとこの「サブスタンスP」が歯茎に大量に放出され、歯茎の血管がゆるんでしまうことがわかりました。
血管がゆるんで広がると、免疫細胞がどんどん歯茎に入り込んでしまい、歯周病の炎症が悪化してしまいます。しかも、この血管のゆるみを防ぐ薬「NK1R阻害薬」を使うと、炎症が抑えられることも明らかになりました。これは新しい治療法につながるかもしれない重要な発見です。
🌿 中医学から見る「睡眠不足と歯周病」の関係性
中医学の視点から見ると、睡眠不足の背景には「陰虚(いんきょ)」という体の潤いや栄養が不足した状態があります。
陰虚はストレスや疲労、過労、考えすぎなど、さまざまな原因で引き起こされます。陰虚になると体を冷やす働きが低下してしまい、体内に余計な熱がこもるようになります。
この状態を「陰虚火旺(いんきょかおう)」といい、この熱が心(しん)の働きを乱すことで不眠が起きやすくなります。
同時に、この過剰な熱が歯肉にまで及ぶと、歯周炎などの炎症を引き起こしてしまうのです。
今回の研究で明らかになった睡眠不足が神経を介して歯茎の炎症を悪化させる仕組みは、この中医学の「陰虚火旺」という理論とも自然に繋がります。
陰虚を改善することで、不眠や歯茎の炎症の予防にもなると考えられます。
💡 「よく眠る」ことが歯周病ケアの第一歩に!
歯周病の予防や改善のためには、ブラッシングや歯科医院でのケアだけでなく、しっかりとした睡眠を取ることも重要だということが分かりました。
神経や血管の視点から見ると、睡眠は体の中で「炎症のスイッチ」をオフにする大切な役割を果たしているのです。歯周病が気になる方は、睡眠の質や眠れない原因への対策もしっかり行い、体の内側からも歯ぐきの健康を守っていきましょう!
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