「ある」ビタミンが反復自然流産と関係する可能性を指摘した研究があります
自然流産(SA)は、妊娠22週未満で外部からの介入なく起こる偶発的なものであり、流産は全妊娠の8~15%ほどの割合でみられます
妊娠12週までの流産を「早期流産」、妊娠12週以降~22週未満の流産を「後期流産」と言い、ほとんどが妊娠12週までの早期流産です
この時期の流産の50~60%は受精卵の異常(染色体の異常)と言われています
また、自然流産が連続して起こる場合、反復性自然流産(RSA)と呼ばれ、頻度は約1~5%と言われています
これまでの研究により、ビタミン不足が妊娠への悪影響があることが報告されています
今回の研究では、反復自然流産にどのビタミンが関係する可能性があるのかを調べました
研究では918名の女性を初回妊娠、1回流産、反復流産のグループに分けてナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、葉酸レベルを調べました
その結果「パントテン酸」「ビタミンB6」「葉酸」が反復自然流産と関係する可能性があることを指摘しています。
また「ビタミンB6」と「葉酸」については単回流産の危険因子でもあるようです
ただ、不足心配して過剰に摂ることは他の問題の原因になることもあるため、過不足ない摂取が大切です
妊活ではバランスよく、過不足なく栄養を摂り入れることが重要であることが、これまでの研究報告からもわかっていますが、これは「胃腸」の健康あってこそです
胃腸の不調を抱えながらの妊活は、成果がでにくく、胃腸の不良がある方の妊活においては、その不調を改善することで結果につながることを多く経験します
中医学的に「胃腸」の働きを改善することは単に「ご飯が食べられる」ようにするのではなく、からだ全体のバランスの調整も含みます
そのため、漢方や鍼灸は、妊活に・不妊治療にとても大きなメリットをもたらします
近年は栄養、睡眠、運動と妊活・不妊治療の関係についての研究も増えてきています
「栄養素」だけでなく、それを吸収できる「体づくり」も意識した妊活・不妊治療をしていきましょう
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