時代の流れと精液所見の変化

タナココ

時代と共に精液の「質」にも変化が見られるようです。
不妊の原因の約半数に男性因子が関係すると言われていますので積極的に質を高める生活習慣に変えていきましょう。

若年男性の精液の質の時代による変化を調べた報告があります。

1978年〜2021年の間に行われた、28カ国264,665名162件の研究から分かった内容です。この報告では世界的に若い男性の精液の質が年々低下する傾向が見られたとしています。

先進国や高所得の精液の質が低下が示唆されていますので、生活習慣などが影響を与えている可能性があります。

2021年より、WHOの精液所見の基準が変わっています。
 ・精液量 1.4 mL 以上
 ・精子濃度 1600万/mL以上
 ・運動率42%以上
 ・直進運動率30%以上
 ・総運動精子数1638万以上
 ・正常精子形態率4%以上
精液検査の基準値は「1年以内にパートナーが自然妊娠した男性の精液所見」をもとに決められていますが、精液所見の低い「下位5%」が「下限」基準値になります。

あくまでも「下限」の基準値なのでこれをクリアしていたから安心と思わずに、男性の場合は比較的短期間で精子の質の改善ができるとする報告がありますので、質を高めるために日常生活の見直しを行うことが大切です。

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