精子を守るためにできること〜抗酸化物質や漢方を取り入れる

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

「活性酸素」は細胞やDNAにダメージを与えるため、私たちの体には「活性酸素」から身を守る仕組みが備わっています。

しかし、現代社会の生活は「活性酸素」が作られやすい環境に囲まれています。ストレス、食品添加物、タバコ、激しい運動、多量飲酒、紫外線…。

 

「活性酸素」は妊活・不妊治療においては厄介な存在です。

そこで重要な作用を働きをするのが「抗酸化物質」です。「抗酸化物質」は活性酸素から細胞を保護する作用があります。

 

これは「精子」に対しても同様です。

少し前の報告ですが、2010.10-2011.11までの期間、215名の健康な若者(大学生)の精液所見と日常の食物摂取について調査したところ、抗酸化物質の摂取、この研究では(クリプトキサンチン、ビタミンC、リコピン、β-カロテン)の摂取が「精子」を保護する働きがあることを報告しています。

この報告以外にも、例えば、コエンザイムQ10、オメガ3脂肪酸、亜鉛、セレン、カルニチンなどの抗酸化物質が精液所見を改善させるという報告もあります。

さらに、実は「漢方」にも抗酸化作用のある生薬、処方もあり、男性不妊に対しても効果が期待できます。「アンチエイジング」に漢方が用いられることが多いのはこのためです。

 

いうまでもなく、受精卵の半分は男性因子(精子)です。

現在の精液の下限基準値は「1年以内にパートナーが自然妊娠した男性の精液所見」をもとに決められており、精液所見の低い下位 5% を不妊の男性の境界線として基準値としています。

基準をクリアしているから大丈夫と安心するのではなく、その値が自然妊娠した精液所見のどの辺りにあるのかもチェックしてみてください。

WHOの最新の基準では、これまでの内容に加え、精子のDNA断片化の検査、精液の酸化ストレス検査など精子の「質」の検査についても記載があります。

不妊治療の成績への「精子の質」が与える影響を重要視していることが伺えます。

これまで「あればいい」という立ち位置で、あまり評価されてこなかった男性因子ですが、今後はその「質」がこれまでより重要になってきます。

生活習慣の改善だけでなく、抗酸化作用のあるサプリ、漢方を取り入れて妊活・不妊治療を成功にさせていただきたいと思います。

 

このほか、「古い精子」も精液所見を悪化させるという報告もあるので定期的に精子を入れ替えることも重要です。

 


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西洋医学的には、「卵」「精子」を積極的に守る方法はありませんが、漢方では「卵」「精子」を育てながら、発育途中のさまざまなストレスからどうやって「卵」「精子」を守っていくかも考えて処方を組み立てていきます。体の調子を整えるだけの処方ではないのが特徴です。ダメージから守られて育った「卵」「精子」は良い結果に繋がりやすいので、妊活・不妊治療されている方にはぜひタナココのオリジナルの漢方を取り入れて欲しいと思います。


 

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