こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
子宮内膜の厚さについて、ちょっと驚くような報告がありました。
移植日の内膜の厚さの基準は施設によって多少異なりますが7〜8mmに達しないと、移植を中止する施設が多いと思います。
これまでにも何度か内膜の厚さについて触れてきましたが、過去の報告では、子宮内膜の厚さが 7 mm未満で着床率が低下するという報告が多いためこの値を基準にしている施設が多いと思います。
一方でどんなに内膜が薄くても着床率はゼロにはなりません。この厚さだから良い、悪いというのはあくまでも施設基準です。
はたして本当に「内膜」の厚さが絶対条件なのでしょうか。
今回の報告は、内膜の厚さだけではなく「正常胚」の移植と内膜の厚さについての出産率を調べた研究です。
統計的な解析の結果、子宮内膜の厚さは出産率に影響がないことがわかりました。
結果が下のグラフなのですが、上が全体、真ん中ががホルモン補充周期、下が自然周期の結果で、「赤」が生まれた割合で「白」が生まれない割合になっています。4、6、8、10は内膜の厚さ(mm)です。
子宮内膜の「厚さ」を調べた過去の研究では、新鮮胚移植で10~12mm、凍結胚移植では、7~10mmになるまでは妊娠率は増加しています。内膜が薄い(7mm未満)場合には移植中止となるのが多くの施設での基準だと思いますが、今回の報告では「正常胚」の移植であれば、子宮内膜の厚さは影響出生率に影響はないことを示しています。後ろ向き研究であるため更なる検討が必要ではありますが、今後、子宮内膜の厚さが 7mm未満の場合、一律に移植をキャンセルという施設基準は、例えば正常胚率が高いと考えられる場合はなくなっていく可能性があります。ストレスや経済的負担を減らすためにも見直しが必要になるかもしれません。
現段階では子宮内膜の厚さは移植の指標としては役立つものであり、正常胚かどうかを調べることは簡単ではないですし、内膜の厚さはその後のトラブルを減らすためにもできれば厚い方が良いことには変わりありませんので、子宮内膜を厚くするためにできる努力は積み重ねていきましょう。
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