3日間で、脳は本来の輝きを取り戻す

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📱 画面を閉じた先に広がる、自分をコントロールする力

毎日、吸い寄せられるように触れてしまうスマホの画面。

まるで、自分の手が自分のものでないかのように、画面の中の通知や刺激を追い求めてしまう現代の私たち。そしてその光の向こう側には、私たちの自制心を少しずつ削り取り「依存」に向かう、見えない仕組みが隠れています。

どうしたらこの「仕組み」から逃れられるのでしょうか。

最新の研究によって、この「依存」から脱却するために有効なとても「シンプルな取り組み」が示されています。

中医学の世界では、目から入る過剰な刺激は「肝(かん)」の血を消耗させたり、気の巡りを停滞させたりして、イライラや衝動を引き起こすと考えます。現代の脳科学が捉えたのも、まさにその「制御不能なたかぶり」を鎮めるプロセスでした。

最新の研究が明らかにした、この依存から脱却するための驚くほどシンプルな「再起動」の仕組みを紐解いていきましょう。


🧪 どんな研究?

ドイツのハイデルベルク大学で行われたこの研究では、18歳から30歳の男女25名が対象となりました 。彼らは、普段からスマホを使いすぎている自覚がある人も、そうでない人も含まれる混合チームです 。

研究の肝となる取り組みは、日常の一部となっているスマホを、まる3日間(72時間)完全に手放すという挑戦でした 。

その制限期間の「直前」と「直後」に、彼らの脳がどう反応するかをfMRI(機能的磁気共鳴画像法)で精密に観察しました 。特にユニークなのは、脳に見せる「写真」の工夫です。

ニュートラルな画像 何の変哲もない風景など
オフ状態のスマホ 電源の切れたスマホ
オン状態のスマホ 誰かが操作しているスマホ

これらを交互に見せることで、スマホを我慢したあとの脳が、単なる「道具」と「依存を加速させる刺激」をどう区別し、反応を変えるのかを分析したのです 。


📊 どんな結果?

3日間の「スマホ断食」を終えた参加者たちの脳を調べてみると、非常に興味深い変化が浮かび上がってきました。

理性のブレーキが強化!
自分を律する役割を持つ「前帯状皮質(ぜんたいじょうひしつ)」という領域の活動が高まっていました 。これは、衝動を抑える力が3日間でメンテナンスされ、再び力強く機能し始めたことを示唆しています 。

「使いたい!」という衝動の鎮静化!
誰かが操作しているスマホの画像を見ても、以前ほど視覚や運動に関わる領域が過剰に反応しなくなっていました。スマホに心を奪われていた状態から、少し距離を置けるようになっていました。

深い部分での欲求をコントロール!
脳の快感センターである「側坐核(そくざかく)」でも活動の変化が見られました 。この変化は、ドーパミンやセロトニンといった「心の安定」に関わる神経伝達物質とも密接に関係していることが分かりました 。

特に驚くべきは、この変化がたった72時間の制限で確認されたという点です 。スマホを完全に手放すことで、脳は「刺激を追い求めるモード」から「自分をコントロールするモード」へと、着実にシフトしていました 。


🌱 中医学の視点では?

今回の研究で、脳の「ブレーキ」が目覚め、過剰な「アクセル」が落ち着いたという結果は、中医学の「肝(かん)」の働きを整える養生そのものと言えます。

中医学において、肝は「将軍の官」と呼ばれ、全身の気の巡りをスムーズにコントロールし、感情を安定させる役割を担っています。しかし、スマホから絶え間なく入ってくる視覚刺激は、肝が蓄えている貴重なエネルギー(血)を激しく消耗させてしまいます。

血が不足し、肝の働きが滞ると、私たちはイライラしやすくなったり、衝動を抑えられなくなったりします。

研究で見られた「前帯状皮質の活動増加(理性のブレーキ)」 や「視覚・運動領域の沈静化」 は、3日間の休息によって肝の血が養われ、気の巡りが再びのびやかさを取り戻した状態と重なります。

スマホから距離を置くことは、「我慢」ではなく、酷使された「目」を休め、「肝」にたっぷりと休息を届けること。そして自分自身をコントロールする「心の余裕」を再起動させる「養生」なのです。


👤 自分を取り戻すために

研究では、たった3日間(72時間)スマートフォンと距離を置くだけで、私たちの脳内では「再起動」と呼べるほど明確な変化が起こることが確認されました。

スマホの過剰な刺激に晒され続けると、脳のブレーキ機能は作動しにくくなります。しかし、72時間のスマホ断食は、その機能を回復させ、「今の自分に本当に必要か」を立ち止まって判断する力を取り戻してくれます。

大切なのは、定期的に脳のブレーキを「メンテナンス」してあげること。

まずは休日や、あるいは数時間だけでも「スマホ」と距離を取る──そうすることで画面の向こう側の情報に振り回されるのではなく、目の前の現実を自分の意志で選び取れる感覚が、確実に戻ってくるはずです。

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