こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
妊活中の黄体補充はその必要性についてしばしば議論になります。
胚移植時の黄体補充法についてはある程度確立されていますが、人工授精時の黄体補充については意見が別れたりしています。
習慣的に処方されているところが多い印象ですが、今回はその必要性についての内容ではなく、黄体補充後の体温についてです。
「高温期が薬を飲んでいるのに上がらない」ので漢方や鍼灸を併用したいと相談に来られる方が以外に多いのですが、体温が上がるタイプの薬と上がらないタイプの薬、あがってもちょっとだけ上がる薬があります。
黄体ホルモンには体温上昇がありますが、妊活中の黄体補充では、使用される薬の種類によっては、黄体ホルモン自体の作用はあるものの、体温を上昇させない薬もあります。
体温上昇がないのがジドロゲステロンですが、製品名では「デュファストン」です。
<ルトラールIFより>
「黄体ホルモン補充しているのに体温が上がりません・・・」という相談を受ける時は、デュファストン服用中の方が多いです。
デュファストンのインタビューフォームの「製品の治療学的特性」の項目にも
「6)基礎体温に及ぼす影響がないため、治療中でも基礎体温の観察により排卵等の診断が可能である」との記載があります。
「8)エストロゲン、アンドロゲン等のホルモン作用は認められず、通常用法・用量内であれば排卵抑制作用や基礎体温上昇作用もなく、黄体ホルモン作用が認められる。」
とあります。
このほか、体温上昇作用があるとされている他の薬でも、体温が上がりにくいことは多々ありますので、「黄体補充で体温が上がらない=効いていない」ではありませんのでご注意ください。
また黄体機能不全と言われて相談に来られる方もいますが、そもそも黄体ホルモンを分泌する黄体は毎回同じものではなく、その出所が違うため、黄体機能不全と言われても毎回黄体ホルモンが低いとは限りません。
漢方相談・妊活相談・鍼灸接骨院 & よもぎ蒸し カフェ
タナココ