近年マイクロバイオームが妊活・不妊治療の領域で話題になっています。
食事とマイクロバイオーム、そして妊活・不妊治療との関係についての報告です。
今までの臨床研究で、コリンやL-カルニチンのマイクロバイオーム代謝産物であるTMAO(トリメチルアミン-N-オキシド)の血中濃度が高いと、動脈硬化や心血管系のイベントが増加することがわかっています。
コリンや L -カルニチンは卵、チーズ、えび、牛肉などに含まれています。
食事から取り入れたコリンやL-カルニチンはマイクロバイオームの酵素によってTMA(トリメチルアミン)という物質になります。TMAは腸管から吸収されて、ヒトの肝臓の酵素によって代謝されTMAOとなります。
TMAOは血小板凝集能亢進、マクロファージ泡沫化の増加、末梢から肝臓へのコレステロール逆転送系を抑制して、動脈硬化を促進します。
今回の研究では、このTMAOが胚にどのような影響を与えるか調べています。
その結果、正常な受精や良好胚の卵胞液中にはTMAOやその前駆物質が少ないことがわかりました。
肥満の方のARTの成績が良くないことは知られています。
その一つの原因として、食生活やマイクロバイオームが関わっている可能性があり、その原因物質としてTMAO考えられます。
食生活やマイクロバイオームの改善をしていくことで、妊活・不妊治療を前進させることができそうです。標準的な治療としてはまだ確立されたものではありませんが、子宮内マイクロバイオームの改善で妊活や不妊治療が前進するケースが報告されています。
マイクロバイオームの改善に漢方でお手伝いできることがあります。ご相談ください。
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