🧾 健診データから見えた、認知症との関係
健康診断の結果が届くと、まず血圧の欄に目が行くことが多いと思います。
赤字でなければひと安心、赤字ならため息──そんな一連の作業は、年に一度の恒例行事のようなものです。
去年より少し高い数字を見ると、あの頃は余裕がなかったから仕方ないと納得し、逆に下がっていると生活が整っていたからだと安心し前向きになります。
多くの場合、検査結果は一度見るとそのまま引き出しの中に収まりますが、「血圧」の数字は、一喜一憂するだけのものではなく、体の内側の事情が案外正直に写されていることがあるのでもう少しだけ気にして欲しい項目です。
今回紹介する研究は、「血圧」を複数年にわたり比較し、血圧の「ゆらぎ」と「認知症」との関係を調べたものです。
📊 数字を追いかけて見えてきたもの
この研究が興味深いのは、単なる血圧の高低ではなく、年ごとの血圧の「ゆらぎ」に注目した点です。
対象となったのは、日本の国民健康保険に加入している50歳以上の人たちのうち、5回分の健康診断データがそろっている約30万人です。
5回分の健診で測られた「上の血圧」を年ごとに並べ、血圧が安定している人と、大きくゆらいでいる人を比べました。そして、その後およそ2年間のあいだに、「認知症」と診断されたかどうかを確認しています。
血圧の「ゆらぎ」と、その後の変化を丁寧に見比べた研究です。
📈 血圧が揺らいでいる人に表れていた違い
年ごとの血圧を比べていくと、血圧の「高い」「低い」よりも、「ゆらぎ」の大きさがが「認知症」と深く関わっていることが見えてきました。
この傾向は、血圧の治療の有無や、薬の種類によって変わることはありませんでした。つまり「ゆらぎ」の大きさが結果に強く関わっていたことになります。
また、薬を飲み忘れがちな人では、認知症の治療が始まる割合が高い傾向も見られました。
血圧が大きく「ゆらぐ」背景には、睡眠不足や、食事・生活のリズムの乱れ、忙しさが重なっていることも少なくありません。
血圧の「ゆらぎ」は、そうした日々の過ごし方が積み重なった結果として、体の変化としてあらわれていることも多いと考えられています。
🌱 中医学の視点では、何が起きているのか
中医学では、体が安定している状態を「気」や「血」の巡りが整っている状態として捉えます。
血圧が年ごとに大きくゆらぎが起こるのは、気血の巡りが不安定になっているサインと見ることができます。こうした状態が続くと、脳への巡りも乱れやすくなり、物忘れなどの変化が起こりやすくなる、という見方につながります。
今回の研究で示された、血圧の「ゆらぎ」が大きい人ほど「認知症」と診断されやすくなっていたという結果は、血圧の不安定さが、脳の健康にも影響している可能性を示すものとして、中医学の視点からも理解できます。
📝 血圧の安定は、脳の健康ともつながっている
この研究が伝えているのは、血圧は一度の数値だけで判断するものではないということです。
血圧が落ち着いているときもあれば、大きく揺れるときもあります。これはそのときの暮らし方が反映された結果とも受け取れます。
今回の研究では、血圧の「ゆらぎ」が大きい人ほど、その後、認知症の治療が始まる割合が高いことが示されました。
血圧は、心臓や血管だけでなく、脳の血流とも深く関わっています。
薬をきちんと飲むこと、睡眠時間を確保すること、食事や生活のリズムを大きく崩さないこと──そうした積み重ねは、将来の認知症リスクを考えるうえでも意味を持ちます。
健診結果の紙は、注意を促すためだけのものではなく、これから先の脳の健康を考えるための手がかりでもあります。
引き出しにしまう前に少し並べて眺め、揺らぎが大きければ、日々の生活を見直す材料として役立ててみてください。
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