こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
ストレスを受けると人は「生命を守るための反応」が体で起こります。
つまり「戦う」か「逃げる」ための準備をします。
心拍数を上げ、脳や筋肉に酸素を送り、事態を見極めるために「瞳孔」は開きます。
「交感神経」が興奮した状態です。
通常この様な環境は長く続きませんので、多くは一過性の反応です、しかし、現代のストレス社会においては、この状態が長く続く環境にさらされることがあります。
通常一過性の環境適応のための反応が長時間続くとどうなってしまうのでしょうか。
常に「戦う」か「逃げる」かの準備をしつづけるのは限界があります。
そうすると体にも不調が生じてきます。
「自律神経失調症」などはその結果の症状ですが、さらにそして何度もこの刺激が繰り返し起こったり、さらなる強い刺激が起こったりすると、刺激に対して「敏感」になり「必要以上に持続」することがあります。
そうなってしまうと、原因になったストレスが解消しているにも関わらず、ちょっとのストレスで興奮のスイッチが入りやすく、そして切れにくくなり、また何もしていないのに「パチン」とスイッチが入ってしまうことがあります。
必要以上に悩んだり考え込み、ちょっとしたことでも「不安」になってしまったりします。
もちろん脳には過度に敏感にならない様にする仕組みもあったりしますが、この仕組みがもともと弱かったり、原因になったストレスが強く、長い間継続している場合にはその仕組みがうまく働かなくなります。
脳の過敏性を抑えるのに役立つ方法はいくつかありますが、その1つに「香り」があります。
その「香り」を利用した治療の一つが「漢方」です。
漢方では、ストレス状態の時に使用する「気剤」というものがあります。
「気剤」は「気」のトラブルを改善する処方です。
中医学では「気」は「生命活動を営む根源的なエネルギー」と定義され、ストレス下ではこの「気」の運動にトラブルが生じて様々な症状が引き起こされます。
刺激に「敏感」になってしまっているのもその症状の一つです。
この気剤には「香り」が強いものが多く、この様な処方を服用することで、敏感になってしまったスイッチを元の状態に戻すことができる様になります。
日本では座禅、瞑想の時に心を鎮めるためにお香を焚きます。
海外ではリラックスする時、アロマを焚きます。
経験によって気持ちを落ち着かせたり、「敏感になってしまったスイッチ」を元どおりにする効果があることがわかっていたからなのでしょう。
漢方でも本来の服用方法である「煎じ薬」は煎じている時の「香り」も効果の一つとされています。
「興奮しやすい」
「興奮した状態が戻らない」
「何もしないのに興奮してしまう」
原因となるストレスを取りのぞくことが重要ではありますが、取り除いても体調が改善しない場合、脳が「敏感」になっているかもしれません。
脳のこの様な状態を元の状態を元に戻すことができる処方が漢方にはありますので、ご相談ください。
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