こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
採卵後、胚盤胞で凍結できた際に、グレードについて説明を受けることがあると思います。
胚盤胞は受精後5〜6日後の初期胚より発育したものを言いい、発育の状態をを6段階に分類します。初期のものがグレード1で、グレード6は着床寸前の状態です。
さらに胚盤胞は、内細胞塊(ICM)と栄養外胚葉(TE)の状態によってさらにA〜Cに分類されます。
内細胞塊は胎児になる部分で、栄養外胚葉とは胎盤になる部分です。
発育状態と内細胞塊、栄養外胚葉の状態を合わせて「4AA」とか「3BA」のように評価しますが、アルファベットの最初の方が内細胞塊(ICM)、後ろの方が栄養外胚葉(TE)を表します。
始めの数値が大きく後ろのアルファベットがAAに近いものが見た目の状態がよいとされる胚盤胞です。
なお、病院やクリニックで独自の分類を使用していることもあります。
移植する際、内細胞塊(ICM)と栄養外胚葉(TE)の評価がことなる場合、たとえば、ABとBAを移植する場合、どちらが妊娠率が高いのかと聞かれることがありますが、胚盤胞のグレードが3以上で、AA、AB、BA、BBなどで妊娠率を比較した報告がありますがその報告では、AA→BA→AB→BBの順に妊娠率が高かったとしています。
この報告でも栄養外胚葉(TE)の評価が良い方が妊娠率は高いと報告されています。
そのため、胎児になる部分である内細胞塊(ICM)よりも、胎盤になる部分である栄養外胚葉(TE)の方が着床、妊娠に影響するようです。
グレードが異なる胚盤胞をいくつか凍結している場合は、これらの妊娠率を参考に移植する順を決めることがあります。
しかし、上記の評価は「形態的」な評価であって、染色体な問題の有無を判別できるわけではなく、あくまでも1つの指標に過ぎません。評価が低いから妊娠しないという訳ではありません。
あくまでも「見た目」の評価であり、本来その卵が持つ能力はお腹の中に戻してみなければ分かりません。
大切なのは、移植に向けて体調を整え、卵へのストレスを減らすことです。そのために漢方や鍼灸などを利用することも着床、妊娠するためには有用です。
胚盤胞の評価は変えられませんが、体調については良い状態に変えて行くことはできます。移植を控え何かプラスになること試して見たいと考えている方は漢方や鍼灸の併用も検討してみてください。
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