胚盤胞にならない場合の選択肢として・・・
「透明帯除去培養」という方法が有効である可能性があります
受精はするものの、その後の発育でフラグメントがたくさん発生して胚盤胞にならず、凍結できないケースがあります
その対策として、「透明帯除去培養」が提案されています
「卵子」は体内では、卵子のすぐ外に「殻」にあたる「透明帯」があり、「透明帯」の周りには「卵丘細胞」という細胞の層が存在します
「卵丘細胞」は卵子の発育をサポートする細胞です
生体内においては「透明帯」は様々な機能を果たし、必要不可欠な構造です
一方、体外受精、顕微授精ではその役割を果たす必要はなくなります
問題があるとすれば、凍結融解時のダメージから守る働きが期待できますが、融解液工夫で透明帯が除去された場合でも安全に融解することができるとする報告があります
このように体外受精、顕微授精においては「透明帯」は必須の構造ではありません
「透明帯除去培養」が考慮される状況としては、受精後、「受精卵」と「透明帯」が癒着しているケースです
「受精卵」が分割する際に癒着が見られると、大量のフラグメントと呼ばれる細胞質の断片が発生し、それがその後の発育を阻害し胚盤胞になりにくくなることが報告されています
そのため、受精卵が分割する前に「透明帯」を除去し胚盤胞へ成長しやすくすると環境を整えて胚盤胞になりやすくする環境を整えるのが「透明帯除去培養」という方法です
タイムラプス培養で「癒着」が確認できて、フラグメントがたくさん発生している場合は有効である可能性があります
「透明帯除去培養」をしなくてよい卵を育てるために、漢方を取り入れることも効果的です
卵は常に体の中で成長を続けているため、毎日服用する漢方はダメージを減らしながら卵を育てるお手伝いができます
病院での治療とも相性が良い漢方をご用意していますので、なかなか胚盤胞にならない、フラグメントの多い卵が多いなどのお悩みがある方はぜひご相談ください
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